サクッとお仕事を終わって、友達というか後輩というか、
な「わか」と会う予定だった。
久しぶりだなぁ~・・・会うの・・・。
あなぐらのような地下のスタジオからでて、渋谷へ向かおうとしていた。
「ぶるるるる・・・・。」
携帯がふるえている。
ドタキャンか?
結構、わかの得意技。
みのりちゃん・・・昨日食べた牡蠣があたったのか、
夜中から具合が悪くなってしまいました。
今まで様子を見てみたけど、出かけられません。
みのりちゃんと会うの楽しみにしてたのに
残念です。
というメール。
彼女の事は彼女が本当に小さい頃から知っている。
機関銃のようによくしゃべり、口げんかなど敵なし
気に入らない子にはビンタを食らわせ、
わかと一緒だったら嫌だ・・・という子が山のようにいた。
あの子は落ち着く日がくるのだろうか・・・。
みんな心配していた。
「ねぇー少し黙ってられないの?」
みんなのを背に受けて。言ってみたことがある。
わかは、
「だって、みのりちゃん!私黙ってると こう、苦しくなるの!」 そ、そうなんだ・・・。
あれから、わかも大人になりすっかり落ち着いた。
でも、さすがに強い。簡単にはへこたれない。
裏、表もブラボーなほどに、使い分けて行く。
はぁ~・・・感心する。
世の中ってこうじゃないと、だめなんだぁ~
そんなわかも、結婚した。
長く付き合っていた年上の運転手さん。
一緒の舞台で打ち上げに向かう車の中
だんなさんに電話していた。
「わか・・・。ねてた?ん?ごめぇ~ん。
うん。うん
・・・・・・・おやすみぃ~~
」
ってなかゆ~~い感じ。
・・・ねぇ・・いつもそんな風にしゃべってんの?
あんたいっつもそんな風にしゃべるっけ?・・・
「だから・・・家では気が抜けなくてくるしいんだ。
タバコ吸ってるのも内緒だし、ばれないようにしてるから、
家では緊張感で一杯で安らげない。」
は?
においでわかるんじゃないの?とも思ったけど、
証拠隠滅はスタジオでシャワーを浴び、
歯を磨き、なんだか名物になっているくらいにやっているらしい。
バレてんじゃないのか?
「ヤニ切れた。」とか、すぐ言うし結構ヘビースモーカーだし。
そんなわかちゃんだが、
いつも、一応先輩な私をもきちんとしてくれるし、
私も、かわいいので気にかけている。
「どうしよ~。」わかが20才くらいだったんだろうか・・・。
「みのりちゃん!産婦人科どっか知らない?」
誰にも言えずに私のとこに来た。
あんな事もこんな事も・・・・。
わかの強さは筋金入りなんだ・・・。
と、いうわけで
会う予定がなくなったので、
牡蠣かぁ~と思いつつビール片手に
生牡蠣をいただく私。
数日後に当たりました
それ以来、食べてません。
多いですね・・・。あたってから食べられない人。私も実はあたってからしばらくたべられませんでしたが・・・