凍死寸前・・・。

「今日は寒いね」と、誰もが感じる日。
誰もがクビをすぼめて肩をあげて、猫背になるような日。

暗いうちに起きて、お仕事に向かわなくてはならない。
電車だと１時間半。バイクだと３０分。なんで？
もちろん、１分１秒でも寝ていたいのでバイクで行くと思い込んだ。
思い込んだら、装備にとりかかる。
何、着ていこう～



あったかい下着も重要。着替えをカバンにつめ、
皮ツナギ装備完了
サーキットでもないので、私の場合ちょっと？だいぶ？恥ずかしい。
ので、ジャンパーを着る。
寒いので、エンジンがかかるか心配・・・。かかったけれどすぐ止まる。
そして、モクモクマフラーからけむりモクモク
「師匠！大変です！！見てください！マフラーの煙がすごいんです。」
こんな時は便利だ、この人
人が働きに行くのに寝てられんのもくやしいから、言ってみた。
っていうのもある。

ボロボロのブーツをはいて「いってきます。」

ニヤニヤして見送るだんなさん　元レーサー。
腐ってもＡ級

５分もしないうちに「さぶ～～い、さぶ～い」
指の感覚がなくなってくるぞ・・・・。
信号待ちでエンジンを触るけど、感じない。
信号の度にやってたら、少しあったかさが伝わってきた。
一刻も早く着きたいので、（寒くて）いつもはトロトロ
のろい走りのみのりさん。速い!速い！！
最速！最速！！


着いたけれど、すぐにいろいろやれとは言わないでください。
無理です・・・・。

☆「みのりさんは？」
★「仮面ライダー脱皮中・・・・。」
☆「今日もバイクなんですか？降りますよ、雨。」
★「あ～あ、言いますか？言わない方がいいかもしれませんね。」

・・・・全部聞こえてます・・


そして、帰り。
雨、雨、雨。
すっかり暗いし。　ますます、寒いじゃないのよぉ～
最近雨なんて滅多に降らないのに、なんで今日に限って降んのよ！
ブチブチ言っても仕方ないので装着！
さぁ～さっさと帰りましょ。

シールドも曇るし、スモークなので見えないし
あげて走る。と、顔びしょ、びしょ。
・・・あ～。いい女が台無しだわ！・・・
自分を力づけながら、やけくそ気味に走る。
手も朝みたいに感覚がなくなっていく。
そして、渋滞・・・。狭い道。最悪・・・。
クラッチが握れない～～～。
線からはみ出ないように、対向車に気をつけながら
追い越して行く。
止まってはいけないのよ！前へ進むのよ！
人生と似ている・・・などと、
妙な前向きな気持ちになりながら、やっと帰宅。

家の前にバイク放置。ピンポン連打。
でてくる、くつろぎモードで朝よりひげが濃くなってるおやじ。
元レーサー。
ずぶぬれの妻をよほど不憫に思ったのか、
・・・すみません！手が・・・・。限界なのであとはよろしく！・・・
に、バイクをしまいに外へ。
カバーやらロックやらやってくれていた。

「風呂　いれといたから入れば・・・。」



う～～っ。
さすがバイク乗りの辛さを死ぬほど味わっている
だけあって、気がきいてるねぇ～

あったかいお風呂・・・・。
極楽、極楽
生き返りましたぁ～