長袖の秋

第３京浜に乗る
都内脱出成功

真ん中の斜線を選んで右と左
下に見下ろすのは重なり合う街屑

両眼の視野が広がると
エンジンが喜んで三千三百の回転数

大胆と臆病が同居して　僕
舐めるように飛ぶように港を目指す

僕の命
おまえにあげる

（黒木瞳　長袖の秋より「都内脱出」）

バイクに乗る度この詩が、うかぶ。
とにかく乗るのが楽しくて、
一人でいろんな所に行けるのが嬉しくて、
暇さえあれば、高速に乗ってしまい行方不明になり、
どこにでも、バイクででかけてた。

涼しくなってきたので、ライダー増えてきました？
「本当のバイク乗りは、そんなんじゃだめなんだ！」
なんて、熱くなっていたこともあったけど、
大人になって、人それぞれ楽しみ方も価値観も違う事
わかってきたので、何も言うまい・・・