~near~

主に娘の成長記録や家族の思い出を綴っていましたが、徐々に渓流釣行記の方が多くなりつつあります。

2021.5.8 桃源郷

2021-05-10 17:41:00 | 釣り
ホームリバーにしている渓のさらに上流部に「それ」はある。

数年前までは何度も前のめりで詰め上がっていたが、行くまでの労力と遡上の難易度から最近は「覚悟」を決めなければ二の足を踏んでしまう渓だ。

遡行の途中で「トラブル」があれば確実に自力では帰れない。

この渓に行く時だけは家族に「○○川の源流に行きます」と一筆書くくらいだ。

だが、今年は「ネイティブイワナ」をテーマに上げているので行かない選択肢はない。





ゲータースタイルには少し早いが、これでしか行けない。



薮こぎ



へつり



獣道



二代目になる爆竹代わりの鉄砲を2発!



50分かけて合流する沢に降りれた。



ここからが人工的造形物がない、正に「源流」



ひとつ下の淵から竿を出す。









太古の昔から命を受け継がれてきた「ネイティブイワナ」

でかい尾鰭で竿をギュンギュン鳴らしてくれるのが「惹きつけ」られたきっかけか。







撮影しようとして逃がしたイワナを含めて、この淵だけで6尾ものイワナが釣れた。

それもどんどんサイズアップする。

「猿でも釣れる魚釣り」のスタートだ!





釣り上がって行くと左脚が「ガクガク」する。

ゲータースタイルからの冷えと、ここに来るまでの疲労が蓄積されたのだろう。





大きい淵の手前の小さな落ち込みから出た泣尺の幽霊イワナ。

昔は大きい淵にいて縄張りも持っていたのだろうが、今は若いイワナ達に追いやられたのだろう。

釣られたことに気づいてないかのように、なんの抵抗もしなかった。

「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」か

ある意味逞しい。

お疲れ様でした!





これだけイワナが居れば飽和して下流に降るイワナもいるだろう。

ホームリバーは長い年月を掛けて復活するに違いないと願う。



エラに傷があるイワナが釣れた。

コイツも逞しい!



2年ぶりに来たが鮮明に地形を覚えていた。















この淵でも5尾のイワナが出てくれた。

「桃源郷」が残っていてくれて本当に嬉しく思う。















右岸の方から滝を越えれるのだが、この日は増水で越えれそうにない。

この「次の滝」に大きな淵があってどれだけイワナが溜まっているのか、すごく気になるが・・・


頼みの綱の虎ロープ。

これに命は賭けられない。

「勇気ある撤退」だ!



今回のルート。

赤が歩いた距離で青が釣り上がった距離。

まだ先は長く、入り口に入ったぐらいだ。

8年前は「師匠」と渓泊をして何処まで行けるか「渓の向こう側」を確かめたいと言っていたが、年齢と体力の衰えから「夢のまた夢」になってしまった。

今回は疲労と寒さで左脚が痙攣を起こし、お陰で2回転んだ。

翌朝は所々にアザができ、あちこちが筋肉痛で、左のふくらはぎは肉離れを起こしていた。

滑落や獣に襲われることもあるし、守る物が大きくなればなるほど、こんな無鉄砲なことはできなくなりつつある。

帰ってブログの過去記事を見たら、2年前も3年前も熱中症寸前だったのか。

今回は5月の釣行だったので熱中症にはならなかったが、どの道「次の滝」の高巻きは出来ないだろう。

後何年こんな冒険が出来るのだろうか?

No Fishing, No Life.


さて、今度はどこの渓に行こうか?