今般、今井正交流協会理事長が玄葉外務大臣を往訪し、最近の日台関係につき報告を行った際、玄葉外務大臣より、交流協会を通じ台湾の皆様へお伝え願いたいとして、以下のメッセージを託されました。
交流協会を通じた台湾の皆様への玄葉外務大臣のメッセージ
●民主、平和、法治といった共通の基本的価値観を有する日台間では、長年にわたって良好な国民感情と深い相互信頼が育まれてきており、これを土台として、民間投資取決めの署名やオープンスカイの実現など、近年、日台間の実務関係が着実に発展してきていることは誠に喜ばしいことです。政府としては、日台実務協力関係が引き続き着実に発展していくことを期待します。
●昨年の東日本大震災に際して、台湾の方々から友情あふれる破格の支援を頂いたことも、日台間の深い友情を示すものであり、今も我々日本人の心に深く刻まれています。日本政府としても、また、被災地・福島県出身の私個人としても、一人一人の台湾の方々から寄せられた温かい支援に対して改めて心からの謝意を表します。
●個別の問題をめぐる主張や立場に異なるところがあったとしても、それによって日台間で対立的感情が深まり、交流や協力に悪影響が生じるのは誰も望んでいないものと信じます。日本と台湾とは隣人であり、近くにいるからこそ懸案が生じることもあります。しかし、懸案については冷静かつ大局的見地から対応することが重要であり、個別の問題が日台関係の大局に影響することのないよう、日台間でしっかりと意思疎通に努め、理性的に対応していく必要があります。
●海外に滞在する邦人の安全は、外務大臣としての最大の関心事です。いかなる状況下においても、台湾の在留邦人が安全かつ安心して暮らしたり、旅行できる環境が保たれていることは、台湾社会の成熟ぶりを示すものであると同時に、日台間に草の根レベルでの友情が深く根付いていることを示すものと受け止めています。台湾の人々の理性的かつ友好的な振る舞いに強い感銘を受けるとともに、在留邦人の方々が引き続き安全面の憂いなく台湾での日々を送れるよう強く願っています。
●東シナ海の平和と安定の確保は、すべての当事者に共通する利益であり、台湾側が先般発表した「東シナ海平和イニシアティブ」及び「推進綱領」も、我が国として受け入れられない部分はあるものの、かかる基本的な考え方と精神を体現したものと承知しています。対立をエスカレートさせたり、偶発的衝突を招きかねない挑発的行為を相互に自制しつつ、実務的かつ具体的な協力を進めていくことが重要であるという点について、日台双方の認識は一致しているものと信じます。この観点から、徒に緊張を高めるような事態が再び発生しないことを強く期待しています。
●かかる観点から、我が国は、最近、日台漁業協議の再開を提案しました。台湾側も、同協議の再開を強く希望していたと承知しており、日本政府としては、同協議が早期に再開され、双方が関心を寄せる議題について建設的話し合いが行われることを期待しています。
●交流協会が、日台間の最も重要な意思疎通の窓口として、平素から台湾側と緊密に連絡を取り合い、強固な信頼関係を築いていることを多としています。今井理事長には、日台関係を更に発展させたいという日本政府の誠実なる気持ちを、私に代わって台湾の皆さんにお伝え願いたいと考えます。
あれ?台湾って、どこの領土?中国?独立したんだっけ?
そう思ってる人(私を含め)いるのでは?
Yahoo!知恵袋にこう言うのを発見。
Q:香港と台湾って現在どこの領土ですか?または独立しているのでしょうか?
A:香港は1842年に南京条約などによって、イギリスに租借された土地(植民地)で、1997年に中国に返還されました。よって現在は中国の土地です。
台湾に関しては先の大戦後、中国国内で共産党、国民党が争った結果、国民党が台湾に逃げ、
共産党は本土で政権樹立を、国民党は台湾島で政権樹立を掲げました。
よって一国の中に共産党政府、国民党政府の二つの政府があることになります。
世界的には共産党政府が国家として認定してる国が多く、そういった国では台湾は形的には中国の国内と扱われることが多いです。
しかし、台湾はWTOに加盟したり、オリンピックにチャイニーズタイペイで参加したりと今では中国とは別の国家として扱われることが多いです。
ただ政治的には共産党政府が国家として扱われます。
Q:台湾って独立国家で間違いないないですよね?
(以下少しプライベートな内容が含まれていたので省略)
A: 重要なことは、経緯を正しく理解することです。
1970年代まで日本やアメリカは台湾の中華民国を承認していたこと。
そして、同時に、台湾の中華民国との国交を維持しつつ、中華人民共和国との関係を持つという、「二つの中国」を模索していたこと。
しかし、当時の中華民国総統であった蒋介石が、「中国は一つ」を主張し、日米に抵抗したために、日米は承認切り替えをせざるを得なかったということです。
台湾と中国は、違う政府によって支配され続けたのだから、正しいのは双方が別々の国家だと承認することです。
でも、現在の中国だけじゃなく、中華民国の側も当時は、それに反対したのです。
そこで、日米などは、中国は一つなら、その正統政府も一つであるため、蒋介石を捨てたのです。
問題は、そのあとです。
中華民国の蒋介石は、民主的に選ばれたリーダーではありません。
彼個人を見捨てるのはいいとしても、台湾の人たちまで捨ててしまったことは、やはりマズイとおもいます。
しかし、台湾人が民主的に選んだ代表、政府は当時、存在しませんでした。
それができたのは、1990年代です。李登輝総統以降の相当およびその政府は、正当な台湾人民の政府です。
でも、中華民国政府を一度、旧中国政府として切り捨てたのです。
だから、中華民国として承認するのは、以前の承認切り替えをどう定義するのか、という問題があります。
政府承認は、法的な行為ですから、法律論としての一貫性がないと、公信力がありません。
では、台湾を新国家として承認するのか、これは、台湾人民自身が、中華民国を否定して、新国家を樹立するなり、中国とは関係ない国家としての仕切り直しを宣言する必要があります。
しかし、台湾人は、中華民国が自分の国だと思っており、その必要性を理解していません。
だとすれば、台湾はまだ完全な主権国家じゃないけど、実質的な政治実体あるいは領域であると考えるしかありません。
その限りで、WTOやAPECへの加盟や参加もはたしています。
これはこれで、仕方ないんです。
中国の圧力は、台湾を国家と見なさないことや、外交関係を持たないことだけじゃありません。
国際機関への加盟や参加についても、台湾に圧力をかけたり、第三国を巻き込んで台湾の参加を妨害してきました。
これには、日本やアメリカは、かなり異を唱えてきたんです。
特にWHOには、2009年にやっと台湾の総会へのオブザー場参加が実現しましたが、従来は中国が反対し、日米欧が支持するという対立の構図が明確でした。
なぜ、日米欧が支持しても、中国の反対で、台湾の参加が阻止されるのでしょうか?
国連などの国際機関は、多くが、一国一票制です。
ほとんどの加盟国は途上国で、中国に影響力を受けやすい国が多いです。
これが、台湾の地位を向上させる上で、大きな障害になっています。
こうした事情があるにせよ、台湾の政府も、国内では自分たちが主権国家だと言いつ、国際社会では「政治実体」を名乗り、領域だとか実体の地位と、「中華台北」などの名義(国際組織によって若干の違いがあります)を用いているんです。
これは、明らかに、台湾(中華民国)政府自体が、二枚舌であるということです。
これはこれで、しかたありません。妥協しないと、せっかくの加盟や参加のチャンスが失われるんですから。
Q:日本と台湾の関係は?(概要抜粋)
台湾を調べていて初めて知ったのですが、日本は台湾と国交断絶をしていたのですね。
そこで質問なのですが
1.現在も断絶状態であるにも関わらず、日本と台湾は、なぜ非常に友好な関係を築けたのでしょうか?
2.中国との国交樹立の為に台湾と断絶をすることに当時の台湾は理解を示してくれていたのでしょうか?
A:台湾との歴史的文脈からいいますと、確かに日本は過去に台湾を占領しました。
しかし、実はこの占領を台湾の多くの人間はむしろ評価しているぐらいだと極端にはいえます。それはなぜか?
当時の台湾は、お世辞にも情勢も、経済発展あるいはインフラなどにおいても、薄弱でした。ところが日本が教育などを含めた広い意味でのインフラを整備し、四匹の龍などと一時呼ばれるまでの経済発展の実は基礎を作ったのではないか、といわれています。
もちろんこれは戦争を正当化する理由にはなりませんが、このことは台湾に親日が多い一因です。さらにいえば、日本にかわって台湾を占領した中国が日本と比較してあまりに待遇などがひどかったことがあります。そのギャップが日本の占領にたいする感情をおさえたのでしょう。
結論的にはそもそも台湾は親日的であるからということがありますね。わたしは台湾に4度ほどいきましたが、あれほど日本らしい国もありません。アメリカからみた日本もこうなんだろうなと思い知らされます。
しゃぶしゃぶの店なんていうのもあります。今も残っていますが、台湾はとんでもない日本ブームで、経済的にも文化的にもいまや日本依存的で、今日本の憎んでいる人は世代的にまずほとんどいないのではないかと思われます。少なくとも韓国よりはよっぽどこの点は弱いでしょう。
2はわかりませんが、肯定的に評価、ということはないでしょうね。日本の国交断絶は、少なくともある程度上層部の人間には理解はされているかもしれません。日本はようするに中国にびびっている、というのは明白だからです。
日台関係は基本的に中台関係です。中台関係が悪化すれば、日台関係も弱くなる。台湾は国連加盟をしていません。中国が反対するからできないでいるのです。
中国と台湾の関係は深刻です。最近のあのことでますますまずいことになりました。韓国と台湾の関係はわかりませんが、基本的に同じ文脈でしょう。すべては中国にちからがあるのです。裏には当然アメリカもいますがね。
日本は戦争認識の問題を抱え、中国にあたまがあがりません。これほど経済的に結びついていながら、不思議なものです。
お分かりになりました?
すごく複雑…。
でも震災では真っ先に大きな援助してくれて、長年友好関係を育てて来た国、お互いに嫌いになるような事態にはならないことを願うばかり。
日本人は意外に台湾のことを知らない。もっと台湾のことを知る必要があるかもね。
あ、私ichii、作詞・作曲・歌で音楽やってます。ただいま秋の新曲公開中。
是非是非聴いて行ってね。(持ち歌10曲以上)
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