Colors of Breath

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アゲハ蝶1

2007-12-01 20:53:32 | 23.虫観察(コワヤバ!虫!)


蝶のこと



でも、私は実を言うと、蛾や蝶は大嫌いだった。
あの、羽ばたく度に宙に舞いそうな鱗粉、皮膚に付くと取れなくなりそうなあの鱗粉が、何とも耐えられない(ゾヮッとする感じ)くらい嫌いだった。

それがある時から、180度変わった。
きっかけは近所のお宅の住人との、ごく普通の挨拶が始まりだった。

そこのお宅の庭の夏みかんの木に、毎年、アゲハ蝶がたくさんの卵を産み付ける。
卵がかえって幼虫になり、保護色の緑色に脱皮し、そこそこの大きさに成長していく。いよいよ蛹になるという頃に、高見の見物をしていたヒヨドリやスズメに「待ってました!」とばかりに、次々と食べられていく。

これを見かねて、そこのお宅の住人は、芋虫を室内に保護し、子供と共に観察がてら育てるようになった。
育てているうちに、心が通じるような気がしてくるんだそうで。(それぞれの個体に名前をつけていたようだ。)

そうして育てられて飛び立つ蝶は、指に止まり、人にまとわり付くようにひらひらと飛び回り、またそこの木に卵を産みに来るのだそうだ。

ある日、何の気なしの朝の会話から、卵と生まれたての毛虫のお裾分けを頂くハメになり……。
私は止むを得ず育てることになった。

幼虫は、バリバリと音を立てて夏みかんの葉を食べる。
2~3日毎に新しい枝を頂いてきて、新鮮な葉っぱのご飯をあげる。
黒い毛虫は何度か脱皮して、緑色の芋虫になり、親指ほどの大きさにまで成長する。
毎朝気になり、というより観察するうち目が離せなくなる。
確かに最初は気持ち悪くて触れなかったのに、緑色の芋虫くらいになると、愛嬌のある容姿がとても可愛く思えてきて、不思議なものでその頃には平気で触れるようになっていた。

そうして、羽化させ1匹巣立っていくと、何だか物足りない寂しい心境になって、また新しい卵や幼虫を貰ってくるのである。


しっかり、はまってるんじゃん自分。








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