新成人の皆様、成人の日おめでとうございます。
1月の第2月曜日。
「おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」
趣旨の国民の祝日。
ネットニュースにこんなのがありました。(以下引用)
1月11日は成人の日。二十歳を迎えた男女が晴れ着姿で成人式の会場に集い、旧友との再会に心を躍らせる姿は傍目にも微笑ましいものだが、世の中の全ての二十歳が喜び勇んで成人式に出席するとは限らない。Yahoo!知恵袋には「成人式」に関する悩みが多数寄せられている。
一番多いのは、
「親が晴れ着を用意してくれたが出席したくない。どうしたらよいか?」
「友達が全くいなかったので行きたくないのだが?」
「自分は出席したくないが、親のために出るべきだろうか?」
等々パターンは色々あれど、要するに「行きたくないのだが?」という質問。
これらの質問に対する回答は完全に
(1)「イヤなら行かなければいい。義務じゃないのだから」というクールなタイプ
(2)「行かなくてはきっと後悔しますよ」「行ってつまらなければ帰ってくればいいじゃない」という優しいタイプ
(3)「二十歳にもなってそんなことも自分で決められないの」と怒るタイプ
の3つのパターンに分かれている。
このほかには
「着物を用意していないのだが、何を着ていけばよい?」
「メイクはどうしたらいいの?」
という女の子らしい質問も非常に多いのだが、それらにまじって2010年1月5日には
「成人式には出たいが、若ハゲなんですが?」
という質問が登場。この質問には「エクステを付けるのは?」「美容院にいってスキンヘッドにしてもらったらどうでしょうか」という回答に並んで、
「今逃げててはこの先ずっと後悔するはずです。成人式だけ修行だと思って頑張って出て下さい」
という感動的な回答が寄せられた。
総務省の推計によると今年成人式を迎える男女は全国約127万人。行くも行かぬももう大人のアナタが決めること。127万人の新成人のみなさん、ぜひとも一生に一度の成人式を悔いのないようお迎え下さい!
確かに私もその時は行きたくない派だった。
何せ遠く親元を離れて暮らしてたので会場は知らない人ばかりだし、
式典を終えてから何処かへくり出すような彼氏など居なかったし、
寧ろ他の事に忙しくて成人式の重要性など全く実感が沸かなかった。
でもその頃の既に成人式を終えていた知人が、一生に一度の事だからと、
自分の仕舞い込んである着物を一式、わざわざ貸して下さって…。
(勿論選り好みなどできない。気に入るとか気に入らないとか次元の違う話。)
それでもしぶしぶ美容院を予約して、当日早朝、一人で行った記憶がある。
同じように美容院でヘアメイクや着付けをして貰う他の新成人の女の子達が、
皆、母親同伴で、髪飾りや小物などお金に糸目をつけず着飾っていく横で、
私は一人場違いなような居心地の悪い思いをしたのを覚えている。
着物を貸して下さった知人や、私が当時お世話になっていた大人達が、
式典後や翌日に口々におめでとうと祝辞を下さった。
それでも成人式に出て良かったのかどうか、暫くはピンとこなくて。
結局、式典に出て良かったとか、晴れ着を着て良かったとか、
成人式は人間社会で生きて行く中で意識の転換だったり、
社会と言う荒波に立ち向かう覚悟(大袈裟かもしれないが)であり
心の準備を促すには必要なことなんだと肯定的に受け入れたのは、
随分後からの話で、肝に銘じる切欠は必要なんだと理解した。
随分子どもっぽい話なんだけどね。
でも実際のところ、成人式を迎える当の新成人の大半は、
あの時の私と大差ないんじゃないのかなあと、身近の成人を見て思う。
もし成人式がなかったら、大人になる覚悟なんてなかなかする機会がない。
うっかりいつまでも子どものまま、誰かに頼るのが当たり前と言う意識で、
それすら自覚することなく身体だけ大人になってしまうかもしれない。
何事もチャンスを逃すと後から何かを修正したり改革したりって、
兎に角何倍もエネルギーが要るものだからね。
(何より、後から成人式はできないから。)
先人達が長い歴史の中で重要な事としてステージを準備してくれてあるならば、
やはりたかだか人生経験20年なのだから、きっと必要な事なのだと、
感謝の気持ちを持って受け入れるのが賢明だろう。
出席して良かったか悪かったかなんて、結果は後からいくらでも変わってくる。
良かったならこれから先の励みにすればいいし、
悪かったならこの試練を越えたのだと自信にすればいい。
今になってやっとそんな事を分かってくる私みたいなのもいる。
やっぱり人生の、一生に一度の大切な節目なのだから、
有り難く受け入れる事が出来ればその気持ちだけで違うと思う。
疑問だらけだったとしても、それを機に思うところがあれば、
それだけで十分意味があるのだと思う。
がんばれ!新成人!
成人式が、遠い過去のichiiさんでした。 (って、あんたいくつなのよ)
(レディーに歳は聞くもんじゃないわよ一人ツッコミ…)