紫陽花色の雨 2009-06-05 23:06:45 | 9.詩(写真&絵) 紫陽花色の雨 紫陽花色の雨に紛れて君が消えた脱ぎ置いたコートに絡みつく呟いたコトバの匂い…見えない足跡を辿るように君の行方を探す歩み寄れない小さな擦れ違いは互いの聖域に神様が引いた境界線で暗黙の合意によって張り巡らした弱さを隠す為の拒絶という防衛手段だろうか無造作に切り取られた空間にぽつりと取り残された僕は紫陽花色の雨に似た君がこの心にしとしとと沁みて来るからただ抱き締めるしかなくて… 寂しい僕が泣き叫ばないようにただ抱き締めるしかなくて…紫陽花色の雨に君を待つだけ…