一般参賀→靖国神社

2012-01-02 22:40:47 | 社会人ライフ
三が日2日目の今日は、皇居での一般参賀と、初詣で靖国神社へ行ってまいりました。もちろん、両方とも、日章旗を振っておりました。

天皇陛下がお目見えされる正殿前には、数え切れないほどの人々が、陛下のご搭乗を心待ちにして長蛇の列をつくっていました。中には、アメリカやタイなど、外国から観光で来られた方もいました。日本国内に限らず、世界中の人々から陛下が注目され、日本国内ではこれほど「敵性」文化が氾濫してもなお大多数の国民から陛下が愛されていることを実感できました。

その後、時間に余裕ができたので、続いて原宿の東郷神社を参拝しました。東郷神社には、その名が示す通り、日露戦争での英雄・東郷平八郎がまつられ、東郷博物館が併設されています。

ところで、庶民が天皇を目にする機会ができたのは、明治維新以降と、意外にも最近のことで、江戸時代まで一般庶民のほとんどが天皇を知らなかったそうです。そもそも、天皇とは神主の代表者であり、全国の神社の総元締めにあたる、欧州でいうところのローマ法王のようなもの。そのため、天皇は祭祀を主に担当する地位にあり、政治的な実権は本来有していませんでした。その後、明治憲法制定の際に、天皇は日本の国家元首と法的に位置づけられ、議会の召集と解散、軍の統帥権、非常大権など、とりあえず法的権限を与えられましたが、実際にはその大部分が内閣の助言と承認によって実行されており、天皇自身が政治における権限を行使した事例は、政府が完全に機能しなくなったごくわずかな場合のみであったそうです。

なお、現行憲法では、皆さんもご存知の通り、象徴君主制をとることが明言されており、天皇は政治における権限を完全に否定されています。GHQの意向としては、本当は天皇制を廃止したかったそうですが、あまりにも極端な改革であるということで、この案は見送られました。結果として天皇制が温存されたことが、いまの世界の多数の国民から好かれる天皇陛下を生み出したというのが、何とも言えない皮肉に感じられるのは私だけでしょうか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿