スターゆえの辛苦?

2011-09-30 22:39:25 | 日記
今月は、マーケティングリサーチの調査対象誌が普段にもまして多かったうえ、さらに過去の雑誌を月初めに60冊近く処理していたこともあり、今月発売の本来の業務は、かなり粗が目立つものとなってしまいました。そして、マーケティングの上司からは、いつも通りに(?)手厳しい叱責。

「何だよ!100冊の追加には何も手を貸してくれなかったくせに、人のミスはこうも厳しく追及するなんて!」

別の先輩社員に不満をぶちまけていたところ、営業の先輩であるSさんからは、さらに厳しい一言。

「何を言ってるんだ!マーケティングはデータの揃いがすべてなんだ!この程度じゃ、手ぬるい!前にキツイものをこなしてる…っていうのなら、それでもデータが揃えられる方法を考えろ!」

そして、その後、営業の後輩K君が、イベント会場の予約に難航していることや、その他の業務でのミスを、そのSさんから、私以上に厳しく指摘され、怒鳴り散らされていました。

私は、これを見て、

「これは他人事じゃない。K君が注意されていることを、自分も教訓にしなければ。」

と、ノートを取り出して、私自身が仕事に取り組むにあたって考えるべきこと、心がけるべきことを、メモに残しました。

そして、話を聞きながらメモをとっていると、同じ仕事上のミスを指摘されているといっても、私とK君では決定的な違いがあるということがわかりました。それが、しばらく前に取り上げた

「相手の利益になるように、1ミリでも心がけているかどうか。」

ということ。

私の業務でのミスは、
「大体データがそろっているのに、抜けている部分がある。これではお客の求めるレベルにたどりついていない。改善に向けた努力も、なかなか長続きしない。」
というものでしたが、K君の場合は、
「会場の申請をするにしても、提案資料にしても、はじめから、相手の利益というところを念頭においていない。これでお客が喜ぶわけないだろう。」
ということだったのです。もっと端的に言うならば、「価値貢献に向けた努力の有無」ということです。

このことに気付いた私は、(Sさんに厳しくお説教された者同士?ということもあり 汗)K君に
「一度食事を一緒にして、お互いの問題点を話し合う場をつくろう。」
と提案しました。そして、それを見たSさんは、

「M(私)、成長したね。マーケティングの仕事のキツさは、私もわかってるし、いつもMは頑張って仕事を片付けてる。マーケティングは今じゃMがいないと回らない、それぐらい大切なポジションなんだよ。もっと誇りを持ちな。」

私は、

「小さなミスをこうしてやたらと厳しく指摘されているのは、主力のスター選手であればこそ味わわざるをえない痛みなのだろうか。」

と思うと同時に、

「スター選手とは、これほどの大きな痛みと、日々格闘していかなければならないものなのだ。」

という、世界の現実を思い知らされることになったのです。

最近あまりにも忙しすぎです

2011-09-28 23:53:52 | 日記
ここ数日、業務がかなり忙しく、ブログの記事もまともに書けない状況です。

面倒な雑誌が大量にきていて、なおかつデータの提出期限が近い業務があるためなのですが、おかげでジムでの運動もまともにできず、いろいろとキツイです。

次の3連休こそ、フルに休もう…!

台風の日の後日談

2011-09-26 22:56:03 | 日記
先日、大都市圏の交通機関を軒並みマヒさせた台風15号。私達にとって迷惑極まりない災難でしたが、その舞台裏でこんな珍事も起きていました。



東京から神奈川県南東部に路線を展開する、京急の公式サイトです。15:30過ぎの時点での運行状況が表示されており、三浦海岸以南の1区間が運休となっています。

この画像ですと、何がおかしいのか、簡単には分からないと思われますので、もう少し分かりやすい画像でご説明いたしますと…



「台風の影響、強風により三浦海岸~三崎駅間上下線で運転を見合わせています。」

三崎駅…?あれ…?

勘の良い方ならお分かりと思われますが、三浦海岸の南にある駅は「三崎口」で、「三崎」では断じてありません。簡単に言えば、「運行情報を出した人のミス」です。

とはいえ、「三崎駅」という駅は、過去にまったく存在しなかったわけではありません。1970年代には、京急久里浜線は、三浦半島をさらに南進して、油壺マリンパークの先に「三崎駅」をつくって終点とする計画があったそうです。また、その時期に導入された車両には、「三崎」「油壺」という表示幕が用意されていたということです。しかし、現在では京急の予算や土地取得コスト、三浦市の人口減少が影響して、上記延伸計画の実現はほぼ困難とされています。

今回のハプニングは、一般的にみれば「ただのミス」かもしれませんが、見方によっては「文字情報の上でだけ、路線の延伸が実現した」という、実に夢と野望に満ちた(?)ハプニングといえるのではないでしょうか。

今月発売のRay

2011-09-25 22:55:25 | 赤文字雑誌
今日、23日発売の雑誌「Ray」を購入してきました。付録は、Beberoseのペンケースで、事務所でもペンケースは足りていますので、会社の女の子に回収してもらう…もとい譲る予定です。

秋冬コーディネートの掲載がスタートする今月の注目は「ニーハイソックス&ブーツ」。とりたてて掲載割合が高いわけではないのですが、スタイリスト&カメラマンの好みがそうなのか、ニーハイとショーパンを合わせて太ももだけを見せる着こなしを推奨しているように思えました。

表紙は東方神起(チャンミン・ユノの「新東方神起」)で、巻頭の特集で曲の告知を行っています。東方神起は、同じ赤文字雑誌の「JJ」でも表紙を飾っており、ライバル誌2誌の表紙を同じ人物が飾るという異例の(曲の告知に絡んだものなので、所属事務所のSMエンターテイメントから相当な大金が下りているものと思われますが…)出来事として注目されています。Rayは白、JJは黒の表紙です。

また、今月から、Rayモデルとして鹿沼憂妃(しかぬま ゆき)が本格登場しています。1989年福井県出身、所属事務所はオスカープロモーションだそうです。この前の号で紺野ゆりが卒業したばかりなので、今後活躍の場を広げていきそうですね。

月に1度のレポートにかける魂

2011-09-24 21:29:55 | 価値向上
以前にお話ししました通り、私は、マーケティングと称して、アパレル各社による雑誌への衣装・商品貸出し状況について調査し、これを一定の形でデータ化して取引先へ提出するという業務を手掛けております。

私が手掛けている業務の場合、目を通す雑誌が決まっており、これは別の取引先(以下「X社」)から毎月用意される雑誌(以下「対象誌」)に目を通して、先方から指定されたブランドの(1)貸出し商品、(2)ファッション以外の分野での事業に関する掲載を対象のデータとして集めていきます。そして、対象の要件に見合った掲載ページをスキャナーにかけ、ビジュアルデータとしてpptに載せる形でレポートを作成し、これを先方に提出します。

ここで、収集すべきデータの対象範囲は、対象誌によって以下のように分かれています。

A. 女性月刊誌30冊(毎月必ず用意されます)…(1)(2)ともにすべて
B. 男性誌&ファッション業界誌19冊(毎月必ず用意されます)…主に(2)
C. 上記以外の雑誌(X社の商品が貸し出されたものが用意されます)…不要

となっているのですが、この業務がスタートしてから半年がたった今年8月になって、私は、
「対象誌がこれだけだと、ほとんどデータが集まらないブランドが出てくる。」
ということに気付きました。データが集まらないということは、レポートに載らないということなので、レポートを受け取った側からすると、これはつまらない。

データの集まりが悪いブランドは、大多数が対象年齢の若いブランドで、その対象年齢に見合った雑誌は、A.とB.では少ないのですが、C.のグループにはそれなりにあり、改めて目を通してみたところ、対象になる掲載ページがそれなりにあったのです。そこで私は、この次の月からC.の雑誌も対象に含めるようにしました。C.のグループの対象誌は、その月の配本状況で決まるので、対象誌の範囲が月によって変わることにはなりますが、もともとA.とB.の雑誌でも対象の掲載がなければレポートには載せていないので、前月にあった雑誌がその次のレポートにはなかったとしても、何も問題はありません。結果、新たに対象誌とした雑誌は11冊。この業務のスタートは2011年1月で、時間がないため、この月は11・12月発売のA.グループの30冊だけを振り返ってデータを拾い、レポートに起こす形であったので、8月の対象誌は、スタート時点の2倍に激増。レポートの分量も約3倍にまで増加しました。取引先の担当者としては、
「レポートに掲載するデータは、多ければ多いほどいい。」
ということらしいので、その意向にも十分に適うレベルのものに仕上がったといえそうです。

先方の把握していない雑誌を対象誌に含めていることもあり、「何コレ?」と照合の問い合わせが来る可能性は十分にあるものと思っていましたが、レポート提出後特に問い合わせがくる様子もなく、先方には喜んでいただけたものと認識しています。

そして、今回9月も同じ要件でC.のグループから対象誌を選定したところ、その数は15冊を越え、いよいよ対象誌の総数が60冊の大台を突破してしまいました。スキャナーにかけてデータをそろえるのも一苦労ですが、ボリュームのある、質の高いデータを用意するためには、時間は惜しみません。

さて、昨日お話しした「長く続けられる仕事」の3要件
1. 常に人を喜ばせようという心掛け
2. 「何が好きで、何が得意か?」の認識
3. 自己満足と押し売りを徹底的に排除する心の強さ
に、この私の例がどのようにあてはまっていくかといいますと、

1. レポートに載せるデータは多ければ多いほど先方が喜ぶ。
2. C.のグループの対象誌は大多数が対象年齢の若い(20歳前後で私自身の年齢に近い)雑誌なので、基本的に好きで目を通している。
3. 特に先方から問い合わせはなく、先様から伝えられた意向にも沿った形で対象の掲載を選んでいるので、自己満足で終わることはまずない。

という形です。すべて間違いなく当てはまっております。

そして、こういった取り組みは、短期でも長期でも、必ず何らかの形で実を結ぶものと信じております。

いかがでしたでしょうか。個人も組織も財布のヒモが固いこの時代、その財布のひもを緩めるのは、「好きなものへのこだわり」、いいかえれば職人芸です。「適当な安物」は、一時は売れますが、すぐに見放されてしまうのが関の山です。私達も、それぞれ好きな分野で職人芸を磨き上げ、お客さんに感動を与える働き方をしていきたいものです。