共通言語の力

2012-03-02 23:40:37 | 価値向上
社会の中に存在するコミュニティには、どこでも語彙、経験、思想、価値観などといった「共通言語」が存在します。そして、その「共通言語」を軸にして、そのコミュニティのメンバーはやりとりをします。

と、ここで思い出していただきたいのですが、以前お伝えした「自分の生き方をコントロールする人、される人」というシリーズで、
「コントロール『する』コミュニティと『される』コミュニティでは、使う言葉が異なる。」
というお話をいたしました。その「使う言葉」というのが、まさに「共通言語」です。

では、どのような共通言語を使うことが理想なのかといいますと…
・情熱
・喜び
・笑顔
・達成感
・目標
このあたりだと思います。

逆に、共通言語にしてはならないものとは…
・愚痴
・文句
・取り分

分配と取り合いよりも、生産価値向上を目標にした、ポジティブな言葉が共通言語になる世界に、身を置きたいものですね。

創造の循環と収奪の循環

2012-02-14 22:59:22 | 価値向上
もう何度ここでお伝えしたか覚えていないほど、繰り返しお伝えしていますが、
「価値収奪ではなく、価値創造の循環を生み出そう。」
これは、社会人になって2年経たないながらも、私が理想としていることです。また、
「新たな価値、期待以上の価値を生み出すことが、みんなの喜びが増える世界の実現につながる。」
とも考えています。そして、その都度、日本が国家、国民として歩んできた歴史に触れることもしてきました。

では、具体的に、価値創造の循環を生み出し、人の喜びを増やすためには、どうしたらいいか?

何らかのミッションがお客や会社から課せられている状況を仮定しますと、少なくとも、出されたミッションをそっくりそのまま、淡々と実行するだけでは、これは実現できません。一歩踏み込んだ、+αの価値を生み出すことをしなければ、先方にとっては、
「あ、コレ頼んだらコレくれた。」
の1ステップでおしまい。
「あ、コレ頼んだら、こんなにスゴイのくれた!ありがとう!」
という、感動を与えなければ、先方の喜びを増やすことはできません。

こういうことが常態化するコミュニティをつくるには、
・「相手は何が欲しいか?」ミッションの本質を見抜く
・「ありがとう」と常に言う
こういう姿勢が必要です。こうした自助努力が積み重なって、「喜びが増える」世界が出来上がっていきます。このあたりも、常々お伝えしていることで、詳述すると「くだを巻く」状態になるのでよしておきます。

では、創造の循環とは反対の、収奪の循環が起きるコミュニティというのは、一体どのような状況なのでしょうか?

私は、「価値収奪」コミュニティには以下のような特徴があると考えています。
・「ありがたい」の心がない
・差し出すものより、受け取るものに目がいく
・新規の価値創造より、既存の価値分配が優先される
ここでいう「価値の分配」とは、例えるならイス取りゲームのようなもの。メンバー一人ひとりが新たに価値を生み出す活動をするのではなくて、あらかじめ席の数が決まっていて、これをメンバー総出で取り合うということ。その過程では、足の引っ張り合いも行われます。

…と、ここまで書いて、私はふと思いました。
「まさに、崩壊した旧共産主義国家ってこうだったんじゃないか?」
と。共産主義国家では、国民の資産はすべて政府のものとなり、基本的には均等に国民に分配されていきます。そのような中でも、「文明の味」を知ってしまった限りにおいて、人は自らの取り分を最大化したがるもので、「分配」社会においてその欲望を実現するためには、敵対する人物を抹殺しなければなりません。それゆえ、隣人同士がお互いを疑い、互いに足を引っ張り合いました。密告が行われ、スパイや殺し屋も使われました。スターリンなどは、その最たる例です。

このようなコミュニティが、健全で幸せだと思いますか?

そこで!読者の皆さんに、以下のような提案をしたいと思います。

(1)私を含む、若手社会人の皆さん
小記事をお読みになった方、与えられたものをただこなすのではなく、ミッションの本質をつかみ、先方からの要望以上のものを提供することを心がけていきましょう。目先の利益を切り捨ててでも。

(2)会社経営者を含む、組織の上部にあられる方
小記事をお読みになった方があれば、ぜひとも「ありがとう」の一言と、「新規の価値創造」によって喜びが増える世界の実現を目標に据えていただきたいと思います。また、最近「ありがとう」と言った回数が減った、または、ご自身の組織運営が「既存の価値分配」に傾いているとの自覚が少しでもおありの方があれば、その傾向は速やかに修正していただきたいと思います。

あなたの世界の共通言語は?

2012-02-08 23:02:36 | 価値向上
先日からお伝えしている「自分の生き様を自分でコントロールする人と、誰かにコントロールされる人」シリーズを、今回も続けます。前回は、両者の違いについてお伝えしました。以下、左側に「コントロールする人」、右側に「コントロールされる人」の思考や行動を配置しています。
(1)小金でも好きなもので稼ぐ⇔好きでもないものを渋々やる
(2)自身が保有する知識やセンスを誇り、磨く⇔適当な人間関係をそこそこに享け楽しむ
(3)理想を描き、それに自分を近づける⇔その場のそこそこの快楽を享け楽しむ
(4)常に他人を賞賛⇔常に他人を攻撃
(5)「ありがとう」が行きかうコミュニティに属する⇔「バカヤロー」と「スミマセン」が行きかうコミュニティに属する
(6)仕事もオフも楽しくて仕方ない⇔とことんまで忙しく、常時苦痛
そして、前回は、(1)~(3)の「違い」についてお伝えいたしました。今回は、(4)(5)についてお伝えいたします。

まずは、こちらの動画をご覧ください。

世界の共通言語とは?
殿様気取りもほどほどにしませんか?
価値を奪い合い、人々がお互いを疑って生きる世界は、幸せなものですか?
それよりも、喜びを、笑顔を、みんなで共有しませんか?
それこそ、世界の共通言語、ってことじゃありませんか?

仕事自体を楽しみ、自身の理想を描き、それに向けて行動する、すなわち「高みを追求する」ことは、使う言葉をおのずとプラスの言葉に置き換えてくれます。具体的には、自分の理想形に近い人を尊敬し、ほめたたえることができるようになり、人から受けた施しに対して「ありがとう」と素直に言える、謙虚な姿勢が身についてきます。そして、そのような人は、オンもオフも両方を楽しみ、笑顔と喜びに満ちあふれたコミュニティを創り出すことができます。

一方、仕事に楽しみを得られず、そこそこ快適な(生ぬるい)人間関係を享け楽しむ生き方をしていると、使う言葉がマイナスの言葉に置き換わってきます。これは、このような生き方は、満足な現状を維持することが目的となっていて、理想とする人を見るのではなく、見下す相手を常に求めることで、優越感を得ることが習慣となってくるからです。そして、仕事も楽しくないので、お客に差し出せるものも必要最小限、そして次第に少なくなり、先方からは罵られ、こちらは平身低頭…などという、笑顔と喜びが時間とともに減少するコミュニティが出来上がってきます。

好きなことをして稼ぎ、自分も相手も喜べる関係性は、仕事に限らず、ライフスタイルのすべてを、充実したものにしてくれます。また、そのような人の周囲では、笑顔と喜び、そして「価値向上」が共通言語になっていくものです。

こうした生き方を実現するためには、まずご自身の好きなもの、理想を描くことが必要ですが、同時に、
「自分の理想を実現するために行動するのは自分自身。本来、誰も手を貸してはくれない。」
と悟ることが大切です。人にはそれぞれ理想の生き方があり、それぞれがその理想を実現するために行動しているのですから。
そして、この事実を認識することは、
「少しでも手を貸して頂ければ、それは大変ありがたいことだ。」
という、謙虚な心へとつながり、笑顔、喜び、プラスの言葉を周りに循環させることができるのですから。

価値向上のために、まず「群れる」ことをやめよう

2012-02-07 22:59:42 | 価値向上
臨時のお知らせを2本はさんだ結果、少し前の「自分の生き様を自分でコントロールする人と、誰かにコントロールされる人」の続編を放置してしまっていました(スミマセン…)ので、今回よりこのシリーズを本格的にスタートします。

自分の生きざまを自分でコントロールする人と、誰かにコントロールされる人の違いは何かというと、大きく以下の点。左側に「コントロールする人」、右側に「コントロールされる人」の思考や行動を配置しています。
(1)小金でも好きなもので稼ぐ⇔好きでもないものを渋々やる
(2)自身が保有する知識やセンスを誇り、磨く⇔適当な人間関係をそこそこに享け楽しむ
(3)理想を描き、それに自分を近づける⇔その場のそこそこの快楽を享け楽しむ
(4)常に他人を賞賛⇔常に他人を攻撃
(5)「ありがとう」が行きかうコミュニティに属する⇔「バカヤロー」と「スミマセン」が行きかうコミュニティに属する
(6)仕事もオフも楽しくて仕方ない⇔とことんまで忙しく、常時苦痛
言いかえれば、自ら楽しんで高みを目指す人、理想の世界の実現を目指す人は、「コントロールする人」になることができる一方で、お誂えの環境に安住している人は、「コントロールされる人」になっていくということになります。もちろん、理想形は、(1)~(6)の左辺に配置した生き方です。

まず、(1)についてですが、好きでハマっているものがあるなら、「好きなもので稼ぐ」準備はある程度整っているものと思います。あとは、それをありがたく買ってもらえる人、環境を探すことです。決して一朝一夕に見つかるものではありませんが、一度見つかれば、半永久的にWIN-WINの関係性を維持できる可能性が高くなります。また、元が誰かからあてがわれた仕事であったとしても、工夫次第で、「好きなもの」にすることはできます(ちなみに私はこのパターンです)。

続いて、(2)と(3)についてですが、これは人間関係についての姿勢の違いです。個人として高みを追求するか、生ぬるい関係性に安住する(群れる、とも言います)か。このあたりが意見の分かれるところかと思いますが、是非とも私は前者の選択を推奨いたします。といいますのも、ここでの選択によって、(4)(5)に述べるような「使う言葉の傾向」が変わってきて、その人を取り巻く環境までもが一変するからなのですが…

かなり長くなりそうなので、次回に続けます。

自分の生き様を自分でコントロールする人と、誰かにコントロールされる人

2012-02-02 23:45:00 | 価値向上
世の中には、自分の生き方を、自分でコントロールして日々を送っている人と、そうではなく誰かにたえずコントロールされている人がいます。

私達ビジネスパーソンとしては、できれば、前者をめざしたいものですよね。では、どのようにしたら、そのような生き方を実現できるものでしょうか?

詳細は後日といたしますが、とりあえず、以下の点は、明確にしておきたいですね。
・どういう人に喜ばれることをしたいか?
・どういう価値を保有しているか?