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ミモザの花咲く庭から

一期一会に感謝     写真中心のブログです

峠のこと 追記

2009-06-21 | Weblog
   峠の常連さんの中に、小松さんの片腕とも見えたTさんがいました。
  もちろんお仕事をされていたので、毎回峠で会うと云うのでは
  ありませんでしたが、かなりの確率で、お会いする事が多かったです。

   その頃はマイカー規制もなくて、上高地の駐車場に車を置けた時代でした。
  峠へ行く日が合致したり、帰りが一緒だったりした時に幾度かTさんの
  車に乗せていただいたことがありました。

   ある行きがけの時は、明神の辺りで、舞い散る柳絮を手に受けながら
      「初夏の雪だなあ」と云っていました。
  峠への道に入ってしばらく沢に沿って歩いている時、缶ジュースを取り出し、
      「ここに冷やしておいて、帰りに飲もうや」と、
  沢の淀んだ場所に沈めておいてくれたり・・・。
  峠での事はたくさん思い出となって残っています。
  そうそう、帰りの車の中で、坂巻温泉の近くの隧道をぬけた頃、右手の
  山の木々の間に見える滝も教えていただきました。
      「雲間の滝って云ってさ~、秩父宮様が“雲間から落つる滝だ”
       と云って名付けたそうだぞ」と。

   私の結婚が決まった秋、今の主人と乗鞍へ登ったのです。
  その頃Tさんは、ある山荘をまかされていたので、お寄りしました。
  たしか、スパゲティーのナポリタンを作ってくださったのを記憶しています。

   その後、乗鞍に山荘を持たれて営業されている旨の年賀状を
  いただいたりしていましたが、この20年ほどは、すっかり疎遠になっていました。
  でも、柳絮の舞う頃になると、“初夏の雪”を東京で思い浮かべ、
  上高地を訪れる時などは、必ず雲間の滝に目を移していました。
  楽しかった峠での日を思い出す時、きっと小松さんとTさんが心に出て来るのです。

   今回、乗鞍だわ~、Tさんの所どこかなぁ~?と思いつつ歩いている時、
  ある山荘で、私の目が一人の人をとらえていました。登山靴を履いて、
  庭を歩いている男の方です。でもTさんではありませんでした。
  たまたま目が合ってしまったので、
     「すみません、こちらTさんの山荘ではないでしょうか?」と、
  声をかけてみました。
  すると、その方がそうだ、とうなずかれるのです。
  一瞬、ええ~!こんな偶然てあるのかしら~!と思いつつ
      「Tさんいらっしゃいますか~?」と聞いてみました。
  すると下にいると云うのです!!
  下へはどこから行けば・・・などとためらっていると、建物の中から
  一人の女性が出てみえました。
      「Tですが・・・」とおっしゃるので、
      「ご主人いらっしゃいますか?」とおききすると、
      「私が主人ですが・・・」と云う答え。
  今度は姓でなく名を尋ねてみました。
      「峠でお世話になった○○と云いますが、Nさんはいらっしゃいませんか?」と。
  すると、斜面を上がって来られたその女性が、
      「○○さんのお名前は存じておりますよ。主人は10年前に亡くなりました」とおっしゃるのです。
      「えっ、えー!」一瞬私は言葉を失いかけました。
      「ご病気だったのですか?」と、立ち入った事をお尋ねしましたら、
      「事故でした。原因不明の事故だったんですよ」とのこと。
   その後、事故の事など奥様が話して下さいました。Tさんにとって
   不本意な亡くなり方であったであろうと思いつつお聞きしておりました。
   
    帰りのバスの時間がせまっていて、落ち着いてお話ができず、Tさんに
   お線香もあげられないままに、心残りなお別れをして来てしまいました。
   奥様は他県の方で、絵画の方に秀でた方。峠の常連のお一人で、お噂は
   よく伺っていたのですが、峠でお会いすることはありませんでした。

    ここで再び『邂逅の山』を開き、手塚さんの文章をお借りする事に・・・。

    ~私たちは生まれながらにして、すでに限られた星霜を生きている者
     でしかない、ならば今日そして明日、明後日のいくつかの偶然、
     さまざまな奇遇を意味深く胸に留め、おろそかにすることは決して
     できないと思うのだ。~

        Tさん10年も知らずにいて本当にごめんなさい。
        もう、決してお顔を見ることはできないのですね。
        お酒を酌み交わしながら、ああだった、こうだった・・・と 
        峠での事をなつかしくお話しできる日は、もう来ないのですね。
      
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乗鞍 Ⅳ 一の瀬園地往復

2009-06-21 | 山行
         滝から下って来て急げば行って来れるかもしれないと、
         次は一の瀬園地へ向かったのですが・・・
         途中からわらび採りに夢中になってしまい、大変な
         時間のロス。帰りを急ぐ事になってしまい、反省です。
         おまけにこの日はザックも背負っているので大変でした。

        

         勢いよく流れ落ちる沢の水。
         立っているところ、“オルガン橋”と言う呼び名が
         ついていました。なぜオルガンなのでしょう?
        

          同じ道を引き返してバス停へ急ぎます。

          <マタタビの花>がさいていました。
          ほのかに甘い香りがします。
        

          けっこう大きなマタタビの木です。
        

            爽やかな空気の中で花の色がきれいに澄んでいます。

               <ルピナス>
           

        乗鞍岳は上部が姿を見せてくれませんでしたが、まあまあかと
        思いつつバスで乗鞍を後にしました。
        途中からバスの窓には雨粒が・・・。
        なんと運の良い事!梅雨時なのに、傘の要らない3日間でした。
        
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乗鞍 Ⅲ 善五郎の滝

2009-06-21 | 山行
          子供たちが小さい時、一度来た事のある滝です。
          滝飛沫がすごくて、体じゅうにマイナスイオンを
          浴びて、しっとり!!でした。
          

        

           乗鞍岳の展望台への途中で。
           まだ新緑のような色の木々と滝の白、ステキでした。
          

         展望台へはこのような階段の登りを2キロほど。
         着いたら、車で来た人ばかりでした。
        

          元の道を引き返して・・・
          乗鞍岳も見えているのですが、はっきりしません。
           

         こんな風に見えているのですが。
        
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乗鞍 Ⅱ

2009-06-21 | 山行
          朝、8時の肩の小屋行きバスに乗るために、
          宿の方で朝食を30分早くして下さいました。

          スキーやスノボーをする人たちでシャトルバスが
          4台も肩の小屋へ向かいました。
          雪遊びをするのでもない私たちなので、高原歩きで良いと思う
          私と、せっかく来たから雪のある所を見たいと言う
          義妹Kさんとの意見の不一致。
          ここは、初めてのKさんに譲って位カケ原まで行く事に。

          位ケ原で。さすがにまだ雪の乗鞍は風が吹くと寒い!!
        

          樹林帯はまだこんなに雪があります。
        

          肩の小屋まで行って来たバスが間もなく戻って来たので
          再びバスに乗り、国民休暇村で下車。
          ここから滝へ向かいます。

          やはり高原は気持ちよいですね~。
          白樺林のあちこちからウグイスや他の小鳥の声がして来て。
        

         小さな湿地があり、そこには湿生植物の
         <ミツガシワ>が群生していました。
         この花姿、本当に好きです。もう少しまばらに生えていて、
         それが水に映る姿がとっても良いのです
        
            
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乗鞍高原 (6/13)

2009-06-21 | 山行
 上高地からのバスを親子滝で降り、待っていてもらった鈴蘭行きに乗り換え、乗鞍へ向かいました。

    乗鞍はレンゲツツジの花の季節。それはそれは色鮮やかな花たちが出迎えてくれました。


         宿はバスを降りて5分ほどの歩きで到着。
         部屋から見たなんとも素朴な風景。しいたけの
         栽培もしているのですね。
        

         到着時間が遅かったので、すぐにお夕飯でした。
         ちょうど山菜フェアーとかで、このように地元で
         採って来たと言う山菜がお皿に乗せられてあって、
         選んだものをてんぷらにして出してくださるそうで、
         幾種類か選んだのですが・・・・・
        

         完成品を持って来られて、あまりの量に“ふぅ~”とため息!
         これを完食するのには苦労しました 自分で選んだ
         のだから残すと申し訳ないと云うことで・・・。
         山菜は余程香りのあるもの以外はてんぷらにしても、
         味としての美味しさは無いように思いました。

            あぁ~、体重計がこわ~ぃよう~

          ↓  これ、二人分ですから・・・・。
        
      
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