「私も行きたいです」
濃紺の瞳がじっと自分を見つめて、断固とした口調で言った。
この町の近くに、大昔のある偉大な魔道士の屋敷跡があるという。
今では大部分が崩れ落ちてしまっているが、地下室は未だ健在であるらしい。
だが魔道士の屋敷の常、崩れかけた今でも数々のトラップがあり、行くのはやめた方が良いとその屋敷の話をした老人は言った。
駄目だ、と言おうとして言葉に詰まる。
濃紺の瞳がじっと自分を見つめて――睨んで――いる。
どうせこの様子では、駄目だといってもついて来るに決まっている。
「…………好きにしろ。自分の身は自分で守れよ」
「はいっ!」
そうは言っても、いざとなったら身を挺してしまうに違いないのだが。
濃紺の瞳がじっと自分を見つめて、断固とした口調で言った。
この町の近くに、大昔のある偉大な魔道士の屋敷跡があるという。
今では大部分が崩れ落ちてしまっているが、地下室は未だ健在であるらしい。
だが魔道士の屋敷の常、崩れかけた今でも数々のトラップがあり、行くのはやめた方が良いとその屋敷の話をした老人は言った。
駄目だ、と言おうとして言葉に詰まる。
濃紺の瞳がじっと自分を見つめて――睨んで――いる。
どうせこの様子では、駄目だといってもついて来るに決まっている。
「…………好きにしろ。自分の身は自分で守れよ」
「はいっ!」
そうは言っても、いざとなったら身を挺してしまうに違いないのだが。