去り際の捨て台詞、
「大嫌い」
……珍しく、堪えた。
構内で見かけたゼルガディスの背中が妙に煤けていたので、ガウリイは首をかしげた。
本当は誰よりも熱情的なくせに、理性でそれを押さえ込んで冷静であろうとするゼルガディスが、あそこまで落ち込む姿をあらわにしているのは珍しい。
煤けた背中を捕まえて、話を聞いてみる。
「アメリアが?」
どうやら彼女と喧嘩をしたらしい。
「なんというか、珍しいなあ」
「……ほっとけ」
「『大嫌い』かあー」
小柄な黒髪を脳裏に浮かべて、苦笑する。今頃向こうも同じように落ち込んでいるのだろう。
そうして、自分の恋人がそれを慰め…………るだろうか?
反対に、何やら発破をかけているかもしれない。
まあ、それはともかく、今はこの友人だ。
「なあ、ゼルガディス。知ってるか?」
「……なんだ」
「女の子の『大嫌い』は、『大好き』って意味なんだぜ?」
ゼルガディスが目を見開いた。
他のカプでもよかったけど、ガウリイに諭される(?)ゼルが浮かんだので(笑)
「大嫌い」
……珍しく、堪えた。
構内で見かけたゼルガディスの背中が妙に煤けていたので、ガウリイは首をかしげた。
本当は誰よりも熱情的なくせに、理性でそれを押さえ込んで冷静であろうとするゼルガディスが、あそこまで落ち込む姿をあらわにしているのは珍しい。
煤けた背中を捕まえて、話を聞いてみる。
「アメリアが?」
どうやら彼女と喧嘩をしたらしい。
「なんというか、珍しいなあ」
「……ほっとけ」
「『大嫌い』かあー」
小柄な黒髪を脳裏に浮かべて、苦笑する。今頃向こうも同じように落ち込んでいるのだろう。
そうして、自分の恋人がそれを慰め…………るだろうか?
反対に、何やら発破をかけているかもしれない。
まあ、それはともかく、今はこの友人だ。
「なあ、ゼルガディス。知ってるか?」
「……なんだ」
「女の子の『大嫌い』は、『大好き』って意味なんだぜ?」
ゼルガディスが目を見開いた。
他のカプでもよかったけど、ガウリイに諭される(?)ゼルが浮かんだので(笑)