人見の巫女と神殿の女戦士というのは、特別な関係だ。
巫女は女戦士をとても頼りにするし、女戦士は巫女を何よりも大切に思い、守ろうとする。
そしてその間は、固い絆で結ばれている。
かつて、瞳の母連理と、自分の母カヤティーザがそうであったように。
それは判っている。
判っているのだが。
……ちょっと、なんかこう、仲が良すぎはしないだろうか。
瞳の斜め後ろを歩いていたアルマデティアが、段差に体勢を崩した瞳の腰と腕をさっと支えた。アルマを見上げて瞳はにっこり笑う。
「マーリ……瞳、気をつけて」
「ありがとう、アルマ」
月哉の出番はまったくない。
美少女の瞳と、美しく凛々しい女戦士アルマデティア。
その2人が寄り添い、睦まじく笑う姿はさながら絵画のよう。
そのバックには花が散っているような気すらする。
だがしかし。
「月哉? どうかした?」
「……なんでもないよ」
……それは、お姫様と王子様、もしくはお姫様と騎士のようで。
ある意味それは間違ってはいないのだけど。
一応僕は王子様なんだけどな、という思いは、口に飲み込んだ。
巫女は女戦士をとても頼りにするし、女戦士は巫女を何よりも大切に思い、守ろうとする。
そしてその間は、固い絆で結ばれている。
かつて、瞳の母連理と、自分の母カヤティーザがそうであったように。
それは判っている。
判っているのだが。
……ちょっと、なんかこう、仲が良すぎはしないだろうか。
瞳の斜め後ろを歩いていたアルマデティアが、段差に体勢を崩した瞳の腰と腕をさっと支えた。アルマを見上げて瞳はにっこり笑う。
「マーリ……瞳、気をつけて」
「ありがとう、アルマ」
月哉の出番はまったくない。
美少女の瞳と、美しく凛々しい女戦士アルマデティア。
その2人が寄り添い、睦まじく笑う姿はさながら絵画のよう。
そのバックには花が散っているような気すらする。
だがしかし。
「月哉? どうかした?」
「……なんでもないよ」
……それは、お姫様と王子様、もしくはお姫様と騎士のようで。
ある意味それは間違ってはいないのだけど。
一応僕は王子様なんだけどな、という思いは、口に飲み込んだ。