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STEREO誌 Mook チャンネルデバイダー使用記 8

2015-01-29 23:56:10 | オーディオ
チャンネルデバイダーの試聴、今回は2013年の付録のスキャンスピークの5センチフルレンジのスタガードバスレフで試してみました。

久しぶりにネットワーク付きで聞いてみると、マルチアンプで直接アンプの駆動するスピーカーの音に慣れてしまったせいかなんだか眠たい印象がありました。

この5センチフルレンジは高域のあばれがすごくて10000Hz以上の帯域のピークが気になっていました。必ずしも可聴帯域とはいえませんが。



以前コイルで高域をカットしようとしましたが、わずか0.1mHでしたが、とたんに音の生気がなくなってしまい中止していました。



配線を変えていますがスピーカー側にケーブルをネジどめしているのでスピーカケーブルだらけになっています。




こんな感じで、高域はツイーターに直に接続、低域のフルレンジは上のユニットには直接接続、下のユニットは0.7mHのコイルは接続したままにしてあります。

試聴開始しました、ユニットの能率に差があり聴感で調節します。クロスオーバー周波数はスキャンスピーカ5cmユニットで急激に能率が落ちる7000Hzあたりをねらってみました。



どうも高域がスッキリ聞こえません、今までツイーターはコンデンサーと抵抗式アッテネーターで4dBほど絞り込んで使用していましたが、直の接続で信号のなまりがとれて、本来のユニット荒々しさがでたのか?とおもわれるようです。期待していただけにとても残念な状態でした。

ただクロスオーバー周波数が自由に変えられるチャンネルデバイダーの特性を活かして調節をしてみました。クロスオーバー周波数を下げると音が静かになりメモリが真上位でちょうどいい感じになってきました。



クロスオーバー周波数は4000Hzくらいになると良いようです。いままでスッキリせずむしろやかましく感じた高音が綺麗にひびいいてきてくれました。ツイーターにより低い音域を分担させても音質が損なわれなかったことから,やはり音質の劣化の原因はスキャンスピーク5センチユニットにあったようです。

スキャンスピークの周波数特性を見ると4000Hzあたりから急に能率が上昇していて、口径から考えてちょうど分割振動がこのユニットでは特に盛大に始まっているようです。



ツイーターが直接アンプに駆動された音質とスキャンスピーク5センチユニットの分割振動を含んだ音質が合わなかったようです。分割振動領域を使わないことで音質的な統合がはかれたようです。

チャンネルデバイダーのMOOK本体の炭山アキラ氏の記事で4ウェイスピーカーのマルチシステムを構築していますが、各ユニットのピストンモーション領域での再生に努めることで、帯域ごとのユニットの素材、形状の違いがあっても、各ユニットの持ち味は生かしつつも、各帯域のつながりに違和感が出にくいと書いています。

優れたフルレンジスピーカーは逆に分割振動を巧みにコントロールして音色をコントロールしているものなのだと思いますが、それを使いこなすのはむしろとても難しい気がします。

現在はアンプのコストが大変安くなっているのでマルチアンプ方式がスピーカーの高音質化では最も容易なアプローチになるのではないでしょうか。


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