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日々の工作など

STEREO誌 Mook チャンネルデバイダー使用記 2

2014-11-27 22:58:37 | オーディオ
Vifa TG9FD10-8 fostex PW20の100cm共鳴菅にて試聴中です

能率は双方とも83dBくらいでレベル調節はほぼ同じ、時にややPW20を絞るくらいです。




クロスオーバーをいろいろ変化させて試聴していますが、目盛4から5位(○時方向)より高い周波数では聞きにくい、痩せたような、耳障りな音になってしまいます。クロスオーバー周波数が高ければツイーターの負荷が少なく、Vifaの高音もそれほど質の悪いものではないのでなく、フルレンジの使用でもなかなかの力量をみせてくれのに不思議でした。

そこでチャンネルデバイダーのクロスオーバー調節ツマミ1目盛ごとの特性をはかってみました。

測定はユニット前方2cmで測定しています

























クロスオーバー周波数ごとの特性を見るとVifa PW20双方ともユニットのクセがあり,クロスオーバー周波数が目盛4以上では4000~5000Hzに10dB程度のピークが生じていいます。

Vifaはフラットな入力では特性がフラットなのですが、高域を絞ってもスムースに12dBのスロープを描かず、入力パワーが落ちても5000Hzあたりは音圧が下がりにくい特性があるようです。

またPW20はもともと4000~5000Hzにピークがあるようで、10000Hzのクロス以外ではピークがとれていません。

そのためVifaの5000Hzのピークが取れる目盛3以下のクロス周波数でないととPW20の5000Hzのピークと合わせた盛大なピークを生じてしまい、これを聞いていて不快な音と感じたのだと納得できました。

またチャンネルデバイダーの電源もたまたまトランス式のアダプターがジャンクボックスから発掘され、プラグもサイズ、極性とも同じなので交換しました。



チャンネルデバイダーはこの設定で使用しています、音量はデバイダーのボリュームとアンプの双方を利用して、帯域バランスも取りながら使用しています。



この設定でのクロスオーバー周波数は1500HzですがPW20はへこたれず、綺麗に鳴っています。磁性流体による放熱効果が良いのでしょうか、すごいユニットです。

試聴続けると、いままで聞こえなかった演奏者の息遣い、唸り声が聞こえ、音がスピーカから離れて空間全体から響くような心地の良い音を出すソースも出てきました。ネットワーク使用には(特にコイルですが)戻れないかもしれません。










STEREO誌 Mook チャンネルデバイダー使用記 1

2014-11-24 01:20:46 | オーディオ
チャンネルデバイダーのクロスオーバー周波数がツマミの目盛に記載されてないのはいかにも気になるので測定してみることにしてみました。

周波数特性の測定など、10年前なら結構な機材が必要でしたが今はコンピュータとミニプラグとRCAプラグの変換コードが2本。あとはいつものスピーカー計測ソフト、マイスピーカがあればできてしまいます。

接続方法は、

コンピュータのミニプラグジャック1からチャンネルデバイバーの入力のRCAジャックに1本

チャンネルデバイバーの低音の出力のRCAジャックからコンピュータのミニジャック2にもう1本を接続します。低音の出力を測定したあと、高音の出力にRCAプラグにつなぎ変えて高音部の測定をします。

コンピュータの内蔵サウンドボードでミニプラグ1はヘッドホン出力、ミニプラグ2はライン入力にします。スピーカの測定ではミニプラグ2にマイクを接続、サウンドボードではマイク入力ににするところです。

結果はツールを利用して高音と低音を重ねて表示します

目盛00はクロスオーバーツマミを左に回しきった1000Hz、そのあと一目盛ごとに1、2、3とつけています5は一番上の0時の向きです。























大体の目盛

0  1000Hz 弱
1  1000Hz 弱
2  1000Hz 強
3  1300Hz
4  2200Hz
5  4200Hz
6  5200Hz
7  6400Hz
8  7700Hz
9  9000Hz
10 10000Hz    位でしょうか。

目盛0.1.2あたりはあまり変化ないようで、逆に3.4.5あたりの変化が大きく回転角度とクロスオーバー周波数はリニアではないですね。参考にしてみてださい。            


STEREOムック チャンネルデバイダー使用をめざして 6

2014-11-20 22:14:56 | オーディオ
ついにステレオ編マルチアンプによるスピーカーの楽しみ倍増法が発売になり、早速,仕事の後に,
注文してあった近くのツタヤに買いに行きました。

薄い冊子が付いて、付録本体がその下に入っていました。箱から取り出す前に写真を撮り忘れてしまいました。





写真のとおり冊子は薄く32ページですが、 使用方法、マルチアンプ駆動用の新たなスピーカー製作記事、2台使いによる3ウェイの構築など小澤隆久氏、浅生アキラ氏、炭山アキラ氏による書き下ろし記事があり、完全に新しい分野らしく、スピーカーエンクロージャーキット付属の冊子のような以前の記事の焼き直しはなく充実しています。

クロスオーバー周波数についても、クロスオーバー調節つまみが一定でもツイーターのレベル調節によりクロスオーバー周波数がスピーカー実装の場合は変化してしまう様子がわかりました。

これがクロスオーバー調節つまみにクロス周波数のメモリをつけない理由なのかもしれません。ただ気になるので8月号付録で製作したスピーカを使用して、調節ツマミのメモリごとのクロス周波数をいずれ測定してみたいと思います。

また巻末の広告には、なんとLXA-OT3×2台と短いRCAケーブルセット3500円。またスキャンスピークの10センチフルレンジもペアで2500円の広告がのっていました。

オントモビレッジのサイトで購入できるようです。




まずスピーカーのネットワークを取り外し、直にウーファー用、ツイーター用のケーブルを取り付けます。このところ作製したスピーカーはこの日を期して全てネットワークは外付にしていました。



ケーブルはウーファーとツイーターを間違えないようにビニールテープで目印をつけて、上のアンプは高域用、下のアンプは低域用にしています。


電源ケーブルにはコモンモードノイズ除去用にコアにケーブルをバイファラー巻にしています。RCAケーブルは用意し忘れたので、しまいこんでいたビデオ用のケーブルで間に合わせています。



装着状態です。チャンネルデバイダーは本当に小型です。クロスオーバーはメモリを12時くらいがちょうど良いようでした。

VIFA TG9FD10-8はもともとフルレンジのせいか、0.5mHの高域カットはやはり相性が悪かったようです(ウーファーと違いアンプと直結で鳴らすことを前提に設計、製作されているのでしょう)
マルチ駆動を始めたらとても闊達に鳴ってくれました。一聴して分かる違いです。フルレンジの特徴を損ねずに2ウェイ化するのにはもってこいなのではないでしょうか。

メイン機のウーファーでも早く試したくなりました。

話は変わりますが、先日の土曜日のSTEREO誌の受賞式がありましたが、ぜひ出かけてみたいと思っていましたが、今年は土曜日なので残念ですが仕事の都合で行けませんでした。レポートされているサイトを見ると、特徴的なもの、工作の素晴らしいものばかりで、やはり真四角の箱では一次選考通過は難しいと痛感させられました。

コイズミ無線のイベントもいつも土曜日で稼ぎ時なので休むことができず、やはり行けません、うらめしいばかりです。

STEREOムック チャンネルデバイダー使用をめざして 5

2014-11-12 00:44:00 | オーディオ
バラック状態で試聴です。となりの小型のアンプは現役の8w×2のアンプでカーステレオ用IC使用のエレキットの基盤キット組み込み品です。ブラックゲートが消える寸前で組み込みできた、ある意味貴重品です。低音が元気良くでます。

音出しですが、一応正常に動作しています、低音は現役機より控えめでした。




残りの仕上げをします。

メーターの照明を付け替えます、一方は電球が切れずに使用可能でしたが、一方は切れていて、購入できるかと探してみましたが、6.3V0.25Aでネジではなく突起が2本で固定するタイプで、みつけることができませんでした、今時白熱電球そのものが珍しくなってしまったようです。

そこで発光ダイオードで済ませることにしました。小さな基盤にダイオード点灯用部品を組み込み、メーターの照明の反射ケースに組み込みます、実際にはビニールテープで包み絶縁をしています。回路は片波整流になっていますが、これもコモンモードノイズの原因らしいです、場合によってはブリッジ整流に切り替えてみます。




メーター照明を点灯するとこんな感じです、消費電力は圧倒的に少ないのですが、照射角が狭いのであかりが均一になりません、各メーターに2個ずつ発光ダイオードつけてもいいかもしれません




2台組み込み終了です。同じ物を2個作るのは意外としんどかったです。入力からボリュームまでは一方は2芯シールドなのですっきりしていますが、クロストークはよくないかもしれません。



黒色のカバーは部分て的にサビがでているので、研磨塗装をしました。研磨は水研ぎが早く300番でアッという間にサビを削り取れました。あとは金属下地塗料、つや消し黒のラッカースプレー2回塗装で仕上げました。



つまみ、前面パネルは食器洗い洗剤で洗浄しましたが、アルミの表面の細かなサビは取れません。削れば文字印刷もとれてしまいそうですが、うまく落とす方法はないでしょうか

でも黒く塗装、アルミパネルの洗浄でまあまあのの仕上がりになりました。



試聴を始めましたが、なんだか歪みっぽい嫌な音がしてしまします。

こんなはずではないので、半田付のやりにくかった、ボリュームまわり、基盤の出力部分の半田の盛り直しをしてみました。でもだめです。

あとはアースまわりで気になっていいた、メーター回路のアース帰還部分を手抜きでトランスタップ側に落としていたのを、信号側のアースポイントに移動してみました。



写真の一番下に写っている緑のコードです。ダイオードの左側のアースポイントから、電解コンデンサーの中点に移動しています。

これで不思議と音がスッキリしてきました。信号がアースの不要なラインを通ることで特性が乱れたのでしょうか?なかなかアースライン周りは難しく、奥が深いようです。

音は、といううと、今までよりPCの出すファンの音がとても気になるようになりました。あとは今後聞き込んでいきます



これでチャンネデバイダーの到着待ちです





STEREOムック チャンネルデバイダー使用をめざして 4

2014-11-10 21:13:40 | オーディオ
アンプ本体の分解が終わったので、新しいアンプの組み込みを始まます

電源回路から始めます ダイオードの放熱と電源トランスの中点タップのを立てるためにアルミパネルを取り付けます。木製のケースのためめんどうです。ダイオードにはパルスノイズ除去にフィルムコンデンサーをとりつけてあります。コンデンサーは取り付け用のスタンドが付属せず、別売品は180円するのでやめて、木工ボンドで木製パネルに貼り付けました。木製ならではです。木工ボンドはわりと強力ですが、水さえつければ簡単にとりはずせるので重宝しています。




真空管アンプ風にアースの引き回しをしてみました。整流直後のコンデンサーのアースは、擬似的なトランスの中間タップに接続、画面左側のアンプ側のコンデンサーの0V部分を信号側のアースポイントとして、直接右側のコンデンサーの0Vとは独立して擬似トランス中間タップに接続していまます。画面の右寄りの緑色コードは元のアンプのアースラインの線でトランスの中間タップ、シャーシーアース、メーター照明、メーター信号の帰路 線が多く半田付は難しいので圧着端子を使用しました。

信号系のアースにはアンプの基盤、スピーカーの-端子に接続しています。

アンプ基盤は付属していたヒートシンクにとりつけています。新しいICは放熱面も絶縁されていて取り付けがやさしくていいです、シリコングリスをたっぷり塗って取り付けてあります。そのとなりにはメーター回路に行くためのコンデンサーをとりつけた小基盤をとりつけています。



ボリュームは新規でとりつけますが、市販のつまみと違いシャフトの一面を削らなければならず、今回の作業で一番嫌な作業です



ボリュームの配線まわりは密集していていつも綺麗にできません



シールド線とアース線はステレオでは別になりそのせいでいつもごちゃごちゃです。
1台は面倒くさいので2芯シールドを使いアース配線もシールドで済ませコンパクトです。

入力からのアースラインは入力端子、ボリューム、アンプ入力から基盤、電源へとつながりますが、入力部分がかなりアースから離れているため、入力間近にも外来の高周波ノイズのターミネートも含めてコンデンサーを介してボディーアースしています。



大体の配線は終了です。



ボリュームが前面パネルにつけたこと、既存の部品配置に左右されてしまい、全体にスッキリしませんが。