ブログ人

日々の工作など

STEREO誌付録 スキャンスピークのスピーカー製作記7

2014-08-25 00:47:39 | インポート

STEREO誌去年の8月号をまた購入しました。これで4セットめです。

P1040378

実はスタガードバスレフの一方の全帯域を受け持つスピーカーを過大入力で壊してしまったようです。取り付けの不良はなく、ユニットを外して単体で鳴らしてもびり付きがでてしまいます。

このユニットはXmaxが大きく過大な入力でも、出力のリニアリティーが崩れず飽和感なく音が出てしまうようで、ついつい過大入力しやすいようです。普通多くのユニットはリニアリティーが低下してそこまで音を出す気になれないのですが、このスキャンスピークのユニットはものすごいユニットだと思います。

P1040379

ユニットは細いコードで接続し、コードがコーンに触れやすいためビニールテープで固定しています。

P1040380

残りの1個は予備とします。

特性も計測してみました

ツイーター 全帯域用 低域用 低域チューニングダクト 高めのチューニングのダクトの軸上でのデーターです

5f8422t03_2

ツイーター軸上では8000Hz付近のディップがうまくカバーできていると思います

5f8422t03_3

全体域用ユニットの軸上です。このユニットの特徴の8000Hz付近のディップがはっきりでています。おそらく高域が出るように設計されていたら、逆に低域の再生の大振幅による変調でひどい音になっていたかもしれません。ツイーターの追加もかえってやりづらかった気がします。

5f8422t03_4

低域用のユニットの軸上です。1000Hz少し前より高域が低下し、このユニットの2000Hzあたりのピークがうまくおさえられていると思います。

5f8422t03_5
高めのチューニングのダクトの出力です100Hzあたりでよく反応しています

5f8422t03_6
低めのチューニングのダクトの出力です50Hzあたりまで反応していますが、ダクトが15cmと長くダクトの奥がユニット間近になっているせいか1000Hzの音もれが強いです、リアバスレフにしていて良かったです、前方にダクトがあった場合は特性の乱れが強かったのではないでしょうか。

2つのダクトの出力をかさねて見ますと

5f8422t03_7

最低域では出力は変わらないのですが2つを合算すれば広帯域にわたってバスレフ動作が働いていると思わわれます。

このシステムは5F8422T03単体では足りない部分を他のユニットで(同一のユニットで音色をそろえて)補い、余分な部分を抑えず、足し算で作成する方法になっています。

小澤隆久先生の無線と実験8月号掲載のシステムも同一ユニットによる低音部の増強をされています(ケルトン式ですが)。また最近拝読させていただいてるサイトでも提唱されていました。

小口径のユニットによる低音の増強に2個のユニットを使用するのことは、はこれから流行するかもしれません。

このシステムはのびのびと鳴り、ツイーターも軽い動作ですので歪み感も少なく良好です。

現在2014年のSTEREO8月号のFOSTEXのユニットでのシステム製作中ですがまだこの去年のシステムにはかないません、引き続き特性をおいつめていきます。





 

STEREO誌付録8月号 FOSTEX PW80 PT20 製作記 11

2014-08-23 21:55:17 | インポート

箱が完成したのでユニットを取り付けて試聴はじめました。

ツイーターの落とし込みもこんな感じに仕上がりました。

P1040374

ツイーター上がポートになりますがスリットバスレフのようにも見えておもしろいです。

P1040375

ツイーターの落とし込みはこんな感じです、少しバッフルより引っ込んでしまいました、何か挟み込んでフラットにしてみようこどうか迷います。

特性測定中にまたびり付きが出てしまいました、今回はウーファーを飛び出させるのは格好悪いので、薄い0.5ミリの天然ゴムシートをはさみ、ゴムワッシャーも使用して取り付け直しをしています。

P1040376

吸音材は今回も熱帯魚用の濾過マットを使用しました。いっぱいに吸音材を詰め込むと、音圧も低下ぎみ、音も冴えずなぜか高音のひびきまで少なくなってしまいました。トランスミッションラインらしい吸音でははまったくだめでした。

ポートの特性は

100cm
50Hzから250Hzまでかなりうまく反響はしているのですが、特性と聴感は違うようです。

小澤隆久先生の塩ビ管スピーカー風に共鳴管のスピーカー側3分の1に吸音材をつも込む方法も試みてみましたが、やはり音がスッキリせず

ウーファーの周りのみに吸音材を入れ、共鳴管の途中には吸音材を入れずウーファーからポート出口まで何も介在させずストレートに音が伝わる状態にしました。
ポート特性は

100cm_2

4分の1波長の60Hz近くはあまり強くなく、あまり希望しない4分の3波長の250Hz付近が伸びてしまっています。低域の量感はなかなかで、途中での吸音がないせいかのびのびとした音色です。

総合の特性はこちらです、ネットワークは以前の2500Hz6dBクロスののものを使用しています。

ただバッフル面にポート、ツイーター、ウーファーと3つの音源があり近接の測定では特性が乱れやすいので30センチの距離で測定してみました。

特性は

100cm30cm

100Hz以下は十分な音圧は得られませんでしたが、50Hzくらいまでは15dB程度の音圧低下はありますがレスポンスはあり、ベースの音階で消えてしまうこともなく、150Hzあたりの音圧は高く量感はまずまずといったところです。

スキャンスピークの5センチユニットでは、これにコイルと抵抗で低域の増強を行ってよりフラットな低域特性にしていますが、今回はこのままにしようかどうかといったところです。

2500Hzのクロスでの音質もまずまずで1μFのみの接続にみるような、うるささもありませんでした。ほぼこれで良いようです。


STEREO誌付録8月号 FOSTEX PW80 PT20 製作記 10

2014-08-20 00:42:25 | インポート

作り直しの共鳴管の制作をすすめました。

反響がスムースになるよう今回はコーナーに紙粘土をつけてカーブを2箇所付けてみました。

紙粘土は乾燥すると収縮するため2回に分けて盛り付け、はじは剥がれないように木工用ボンドで固めてあとで崩落しないようにかためています。塩ビパイプを使ってコーナーをつけますがあまりきれいにはできませんでした。

P1040365

一回目の盛り付けです、MDFの面に合わせて盛っていますが収縮して段差ができています。

さらに盛り直してこんな感じです。

P1040367

これで共鳴がうまく響けばと期待しています。

隙間のパテ埋め、塗装の開始ですが、雨が多く時間がかかりました。

P1040370

P1040372

6回ほど塗装研磨をくりかえしましたが、台から落っことし1つ角を潰してしまいパテ盛りで修正しています。

今日夕方ようやく完成しました。

P1040373

仕上げはワンパターンです、いよいよユニットとり付けて試聴をはじめてみます。



STEREO誌付録8月号 FOSTEX PW80 PT20 製作記 9

2014-08-11 20:52:30 | インポート

作り直しのエンクロージャーの製作を進めています。

まずバッフル板ですが、ツイーターを埋め込む作例が多いので、真似してみました、ただルーターは持っていいないので、ベースの12ミリの板に5.5ミリの板を重ねて埋め込みの形にしました。

バッフルの板厚も稼げて強度的にも良さそうです。ただ自在錐での開口には、充電式の電気ドリルを使用しているためトルクが弱く危険は感じないのですが、穴一つ半で電池終了してしまい、充電には3時間もかかり結構時間がかかりました。ツイーター用の60ミリのみホールソーを使いましたがこれは楽でした。

P1040354

P1040355

今回はユニットがあるので組み立て前にユニット取り付けのためのバッフル裏の加工を行いました。
小さいユニットは中での干渉が多いので一部削り、補強を爪付きナット周辺にしてみました。

P1040360

組立を開始しましたが、垂直が出にくかったり、板の上下を間違ってつけて剥いではりなおしと、片方はボロボロで修正しきれず、パテ盛りと切削が待っています。

P1040363

後部の板の上面がギザギザですが、剥がしたあとです、全面のバッフルも垂直出すの失敗して無理やり引っ張ってなおしています。

P1040364

前面からです、ツイーターの落とし込みはうまくできたと思います。ルーターを使用した作品を見いてルーターが欲しかったのですが、これで買わずに済ませられそうです。

高さは31センチと、とてもコンパクトでデスクトップの使用にも適します、音道は100cmでシミレーションではこんな感じです、数値はP800の数値を推測で変更しています。

100cm

ダクトが前方に向いているので低音の量感はうまく出て欲しいです。


STEREO誌付録8月号 FOSTEX PW80 PT20 製作記 8

2014-08-07 23:27:33 | インポート

ネットワークを改造して、高音部はなんとかなってきましたが、低音の量感は音量をある程度上げるとまあまあ出るのですが、小音量ではからっきしダメです。

低音は後部のダクトから出ているため後ろに壁があたるように設置してみました。

聴感的には量感はだいぶ出ますが少しボーボーした感じもでてしまいます。設置もこの方法は家庭ではできません。床置きすると邪魔にされ、ネコの攻撃にもさらされそうです。

特性もはかってみました。

P1040353

特性はこちらです

Fos200030cm

距離があるため、特性はギザギザですが、ポート出力の30Hz 130Hzのがうまく反射して出ていますが、100Hz以下の音圧はかせげていません、130Hzのピークがあるせいでボーボーした感じになっているようです。

吸音材を追加すれば良いのかどうかですが、以前の量ではやはり暗い音色になりそうです。

8cmのウーファーでは困難そうです、低域をよくばりすぎたようです。もっとFsの低い10cm程度のユニットを使用すればうまくいくかもしれません。

この箱での追求はとりあえず中止します。

P1040352

というわけで作り直しをすることにしました。低音は欲張らず、ずっとコンパクトに音道の長さも100cm、ポートは前方にもってきてみます。ただSTEREO誌7月号の製作記事と似たものになりそうです。