STEREO誌去年の8月号をまた購入しました。これで4セットめです。
実はスタガードバスレフの一方の全帯域を受け持つスピーカーを過大入力で壊してしまったようです。取り付けの不良はなく、ユニットを外して単体で鳴らしてもびり付きがでてしまいます。
このユニットはXmaxが大きく過大な入力でも、出力のリニアリティーが崩れず飽和感なく音が出てしまうようで、ついつい過大入力しやすいようです。普通多くのユニットはリニアリティーが低下してそこまで音を出す気になれないのですが、このスキャンスピークのユニットはものすごいユニットだと思います。
ユニットは細いコードで接続し、コードがコーンに触れやすいためビニールテープで固定しています。
残りの1個は予備とします。
特性も計測してみました
ツイーター 全帯域用 低域用 低域チューニングダクト 高めのチューニングのダクトの軸上でのデーターです
ツイーター軸上では8000Hz付近のディップがうまくカバーできていると思います
全体域用ユニットの軸上です。このユニットの特徴の8000Hz付近のディップがはっきりでています。おそらく高域が出るように設計されていたら、逆に低域の再生の大振幅による変調でひどい音になっていたかもしれません。ツイーターの追加もかえってやりづらかった気がします。
低域用のユニットの軸上です。1000Hz少し前より高域が低下し、このユニットの2000Hzあたりのピークがうまくおさえられていると思います。
高めのチューニングのダクトの出力です100Hzあたりでよく反応しています
低めのチューニングのダクトの出力です50Hzあたりまで反応していますが、ダクトが15cmと長くダクトの奥がユニット間近になっているせいか1000Hzの音もれが強いです、リアバスレフにしていて良かったです、前方にダクトがあった場合は特性の乱れが強かったのではないでしょうか。
2つのダクトの出力をかさねて見ますと
最低域では出力は変わらないのですが2つを合算すれば広帯域にわたってバスレフ動作が働いていると思わわれます。
このシステムは5F8422T03単体では足りない部分を他のユニットで(同一のユニットで音色をそろえて)補い、余分な部分を抑えず、足し算で作成する方法になっています。
小澤隆久先生の無線と実験8月号掲載のシステムも同一ユニットによる低音部の増強をされています(ケルトン式ですが)。また最近拝読させていただいてるサイトでも提唱されていました。
小口径のユニットによる低音の増強に2個のユニットを使用するのことは、はこれから流行するかもしれません。
このシステムはのびのびと鳴り、ツイーターも軽い動作ですので歪み感も少なく良好です。
現在2014年のSTEREO8月号のFOSTEXのユニットでのシステム製作中ですがまだこの去年のシステムにはかないません、引き続き特性をおいつめていきます。