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日々の工作など

YAMAHA A-950再生記 5

2017-01-01 20:42:41 | オーディオ
明けましておめでとうございます。今年もゆるゆるアップしていきます

ガリの出るボリュームを交換してみることにします。

アルプスのデテントボリュームしてみました。これ以外の基盤用でない2連ボリュームは入手しにくいですね。



ボリュームのシャフトは円形でツマミをつけるのには削らなければならず疲れます。



これだけ削りました。

ボリュームの端子の間隔が合わずリードをつけて取り付けます。



さらにプリドライバーが耐圧の点で心配な代用の2SA970 と2SC2240を本来の耐圧150Vの2SA1145 2SA2705 に交換してみることにしました。
150円と100円でした。選別中です。



で早速交換してみましたが、なぜかまたアイドリング電流が過剰に流れ調節できなくなってしまいました。なぜでしょう謎です。また壊れたかと思い外してHfeの再測定してみますが異常ありません。



2SA970はHfeは280位でむしろ高くトランジスタの交換で発振の可能性は低いはず、一体原因はなんなんでしょう。

しかたなくまた2SA970 2SC2240にもどしてみると元通りに動作しています。交換は仕方なく中止です。



再度アイドリング調節して終了にします。

STEREO誌自作スピーカー工作コンテストに行ってきました

2016-12-25 23:39:29 | オーディオ
例年土曜日に開催されていたスピーカー工作コンテスト授賞式が今回はじめて祝日に開催され、ようやく参加できました。



筆者の先生がたもスタンバイされていました。



印象に残ったスピーカーはまず軽工作部門のこちらです。



樽を使用した無指向性スピーカーです右寄りのスピーカー前の席で試聴していましたが、2つのスピーカーの正相と逆相の音の違いが他のスピーカと比べてはっきわかりました。このタイプのスピーカーに俄然興味がわきました。

一般部門での好みはこちらです。



ビンを使ったようなキャビネットですが木を削り仕上げた力作でやはり球面に近い構造は定在波がないようで音質もすぐれたものでした。

匠部門での好みはこちら



一番左の厚いアルミ製のキャビネットで全く付帯音のないすぐれものだと思います。

受賞作品は私のお気に入りとは全く違ったものでした。詳しくは来月発売のSTEREO誌をお買いもとめ下さい。

他の印象としては

タンデムドライブのシステムの低音の力強さにおどろきました。

四角形のシステムと四角形でないシステムではだいぶ音質が違うきがします。やはり困難でも球形などがよいようです。

バックロードバスレフの音は先細りの共鳴管と音質は似ている気がします。

バックロードホーンのシステムは振動版の振幅が少なくできるせいか高音が綺麗です、あるいきさつからバックロードホーンをさけていました食わず嫌いだったようです。

全般的に付録のM800は低音がよく出るユニットな印象があります。また石田先生もおっしゃっていましたがホール全体音を響かせるため音量を上げたため高音がくるしくなりがちでした。8センチスピーカーの限界なので仕方無いでしょうが試聴に狭い空間で小音量でできればまた違ったものになったのではとは思います。


YAMAHA A-950再生記 4

2016-11-24 22:43:31 | オーディオ
音だし可能となったためコンデンサーなどなどの交換を行います。



先ずリレーの接点磨きです接点はまっ黒でした。イソプロピルアルコールをつけた上質紙を接点に挟んでみがきます。



メインボリュームの接点磨きです、あまり高級そうではないボリュームです。分解できないので、隙間から先をつぶした綿棒でふき取りそうじをして、ガリがないかクリスタルイヤホンをテスターの抵抗測定レンジで電流を流しながら並列に接続して音を聞いてみます。磨く前よりましなレベルになりました。



電解コンデンサーの交換のためプリアンプ部分を開きます。トーンアンプ用に紙のような薄いアルミ板のシールド板があり、基盤とシャーシーの間にはさんで固定されていて基盤をシャーシーから外さないと基盤の半田付け面が見られないため、大がかりになります。



部品の交換中ですがコンデンサーの大きさが際立って違うものもありました。



トーンコントロールのボリュームもガリがかなりあり外してみがきます。



スイッチの分解掃除は失敗のもとなので避けます。バランス、モード、入力切替は短絡して入力はチューナーの1系統のみにしてしまいます。イコライザーアンプは使用予定がないのでそのまま、入力はピンプラグを加工したショートプラグを差し込んでおきます。



交換したコンデンサー類です。85V耐圧のものがありやや入手がめんどうでした。



パワーアンプ基盤のデカップリングの電解コンデンサーにはポリプロピレンコンデンサーをパラにいれています。プリアンプにはすでに今ではまぼろしの銅箔スチロールコンデンサーがパラにつけられているのでそのままです。




前面パネルは洗剤でよく水洗い、ツマミ類も洗剤で水洗いしています。



ボンネットは錆びはありませんが白っぽく色がぬけているのでラッカースプレーで塗装し一気に中古の古めかしさがなくなります。

試聴中ですがメインボリュームのガリはまだあり、単純な50kΩのボリュームなので交換しましょう。トーンコントロールのボリュームはガリがまるで取れていませんがバス用のボリュームは中点位置は導通が途切れて絶縁しているような不思議なボリュームなので交換も出来ずおてあげです。たまにしか使用する予定が無いのであきらめます。





YAMAHA A-950再生記 3

2016-11-23 22:05:25 | オーディオ
アイドリング電流の調整出来ない原因の検索をすすめていました。仕事の関係で手も出せず1か月ほどあれこれ悩んでいました。




引き続き回路図の赤印の検証をすすめています。

終段トランジスターもはずしてHFE測定 2SA1333は47 2SC3370 は63と差はありますが作動しています。念のため正常な右チャンネルも2SA1333も念のため測定したら同じ 47で左右そろっています。

ドライバーの2SA1306 2SC3298も記録しそびれましたが正常

小信号用トランジスターの劣化は少ないだろうと思いここでまた考え込んでいましたが、まさかプリドライバーはと思い2SA1145 2SC2705を取り外してみました。



写真の通りで電極の黒化もなく見た目から異常とは思えませんでしたがhfeを測定したら





どちらもショート状態でしたようやくアイドリング電流の不良の原因がみつかりました。

同形のトランジスターの持ち合わせはありませんが若松通商で入手できるので注文しましたが、動作確認がしたくなり手持ちの2SA970 と2SA2240 で運転してみることにしました。A-950の電源電圧はプラスマイナス76Vで152Vですが8Ωでの最大実効出力は120Wでピーク電圧は √(出力×2÷インピーダンス)なので44ボルト 合計で120Vとギリギリ耐圧電圧がまにあいそうです。

これでアイドリング電流が調節可能になり、音出しも可能となりました。1か月長い原因探しが終わりました。






YAMAHA A-950再生記 2

2016-11-16 21:46:57 | オーディオ
プロテクターが作動した原因は何かと原因を探ります。作動直前の異音は右チャンネルから発したようなので右チャンネルを主体に見て行きます。

回路図はHIFIenginからダウンロードできました。ただ海外では型番はA-1000となっています。

回路図もコンピュータの画面では書き込みも思う様にできないので紙にプリントしてにらめっこです。



A4の紙をはりあわせて新聞紙並みの大きさになります。

終段が生きていそうなのでエミッタ―抵抗の電圧でアイドリング電流を確認してみます。スライダックはないので恐る恐るスイッチを入れます、電圧は1.4ボルトほどあり5アンペア位流れているいようでみるみるヒートシンクが熱くなりあわてて電源をきります。写真をとるゆとりはありません。左チャンネルは11mVの正常値に調整可能でした。

またプロテクターの作動はDC漏れの可能性もありDCサーボ回路の交換としてICと無極性電解コンデンサー交換は先におこないました。これは以前のA-750と同じ部品を使用していて、秋月で唯一販売しているL型オペアンプNJM4565Lに交換します。




再度恐る恐る電源をいれてみます。アイドリング電流は変わらず多いのですが何とプロテクターは解除されました。バイアス回路に問題がありそうなことがわかりましたがAclass Turbo回路という曲者があり厄介そうです。



バイアス回路部分のアップですが見た目の部品の劣化はなさそうでトランジスターの電極もきれいな色をしています。

順繰りにトランジスターのチェックをしてみます。



まず熱補償用のトランジスターのhfe測定をしています。




回路図の赤〇部分をチェックしています。バイアス調節用の半固定抵抗も問題なし。バイアス電源用のツェナーダイオードも問題無く、バイアス回路直列の抵抗も数値どおりで基本的なバイアス回路には異常ないことになります。

Aclass Turbo回路を構成するTr122 126を調べてみたらTr126がhfeが1、正常な左チャンネルは355あり、故障個所発見となりました。





使用トランジスターは2SC2634で入手可能ですが手持ちの2SC2240で代用します。左チャンネルも合わせて交換しました。

早速電源を入れててみますが、まだアイドリング電流は調節できません。再度模索が始まりました。