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日々の工作など

YAMAHA A-950再生記 4

2016-11-24 22:43:31 | オーディオ
音だし可能となったためコンデンサーなどなどの交換を行います。



先ずリレーの接点磨きです接点はまっ黒でした。イソプロピルアルコールをつけた上質紙を接点に挟んでみがきます。



メインボリュームの接点磨きです、あまり高級そうではないボリュームです。分解できないので、隙間から先をつぶした綿棒でふき取りそうじをして、ガリがないかクリスタルイヤホンをテスターの抵抗測定レンジで電流を流しながら並列に接続して音を聞いてみます。磨く前よりましなレベルになりました。



電解コンデンサーの交換のためプリアンプ部分を開きます。トーンアンプ用に紙のような薄いアルミ板のシールド板があり、基盤とシャーシーの間にはさんで固定されていて基盤をシャーシーから外さないと基盤の半田付け面が見られないため、大がかりになります。



部品の交換中ですがコンデンサーの大きさが際立って違うものもありました。



トーンコントロールのボリュームもガリがかなりあり外してみがきます。



スイッチの分解掃除は失敗のもとなので避けます。バランス、モード、入力切替は短絡して入力はチューナーの1系統のみにしてしまいます。イコライザーアンプは使用予定がないのでそのまま、入力はピンプラグを加工したショートプラグを差し込んでおきます。



交換したコンデンサー類です。85V耐圧のものがありやや入手がめんどうでした。



パワーアンプ基盤のデカップリングの電解コンデンサーにはポリプロピレンコンデンサーをパラにいれています。プリアンプにはすでに今ではまぼろしの銅箔スチロールコンデンサーがパラにつけられているのでそのままです。




前面パネルは洗剤でよく水洗い、ツマミ類も洗剤で水洗いしています。



ボンネットは錆びはありませんが白っぽく色がぬけているのでラッカースプレーで塗装し一気に中古の古めかしさがなくなります。

試聴中ですがメインボリュームのガリはまだあり、単純な50kΩのボリュームなので交換しましょう。トーンコントロールのボリュームはガリがまるで取れていませんがバス用のボリュームは中点位置は導通が途切れて絶縁しているような不思議なボリュームなので交換も出来ずおてあげです。たまにしか使用する予定が無いのであきらめます。





YAMAHA A-950再生記 3

2016-11-23 22:05:25 | オーディオ
アイドリング電流の調整出来ない原因の検索をすすめていました。仕事の関係で手も出せず1か月ほどあれこれ悩んでいました。




引き続き回路図の赤印の検証をすすめています。

終段トランジスターもはずしてHFE測定 2SA1333は47 2SC3370 は63と差はありますが作動しています。念のため正常な右チャンネルも2SA1333も念のため測定したら同じ 47で左右そろっています。

ドライバーの2SA1306 2SC3298も記録しそびれましたが正常

小信号用トランジスターの劣化は少ないだろうと思いここでまた考え込んでいましたが、まさかプリドライバーはと思い2SA1145 2SC2705を取り外してみました。



写真の通りで電極の黒化もなく見た目から異常とは思えませんでしたがhfeを測定したら





どちらもショート状態でしたようやくアイドリング電流の不良の原因がみつかりました。

同形のトランジスターの持ち合わせはありませんが若松通商で入手できるので注文しましたが、動作確認がしたくなり手持ちの2SA970 と2SA2240 で運転してみることにしました。A-950の電源電圧はプラスマイナス76Vで152Vですが8Ωでの最大実効出力は120Wでピーク電圧は √(出力×2÷インピーダンス)なので44ボルト 合計で120Vとギリギリ耐圧電圧がまにあいそうです。

これでアイドリング電流が調節可能になり、音出しも可能となりました。1か月長い原因探しが終わりました。






YAMAHA A-950再生記 2

2016-11-16 21:46:57 | オーディオ
プロテクターが作動した原因は何かと原因を探ります。作動直前の異音は右チャンネルから発したようなので右チャンネルを主体に見て行きます。

回路図はHIFIenginからダウンロードできました。ただ海外では型番はA-1000となっています。

回路図もコンピュータの画面では書き込みも思う様にできないので紙にプリントしてにらめっこです。



A4の紙をはりあわせて新聞紙並みの大きさになります。

終段が生きていそうなのでエミッタ―抵抗の電圧でアイドリング電流を確認してみます。スライダックはないので恐る恐るスイッチを入れます、電圧は1.4ボルトほどあり5アンペア位流れているいようでみるみるヒートシンクが熱くなりあわてて電源をきります。写真をとるゆとりはありません。左チャンネルは11mVの正常値に調整可能でした。

またプロテクターの作動はDC漏れの可能性もありDCサーボ回路の交換としてICと無極性電解コンデンサー交換は先におこないました。これは以前のA-750と同じ部品を使用していて、秋月で唯一販売しているL型オペアンプNJM4565Lに交換します。




再度恐る恐る電源をいれてみます。アイドリング電流は変わらず多いのですが何とプロテクターは解除されました。バイアス回路に問題がありそうなことがわかりましたがAclass Turbo回路という曲者があり厄介そうです。



バイアス回路部分のアップですが見た目の部品の劣化はなさそうでトランジスターの電極もきれいな色をしています。

順繰りにトランジスターのチェックをしてみます。



まず熱補償用のトランジスターのhfe測定をしています。




回路図の赤〇部分をチェックしています。バイアス調節用の半固定抵抗も問題なし。バイアス電源用のツェナーダイオードも問題無く、バイアス回路直列の抵抗も数値どおりで基本的なバイアス回路には異常ないことになります。

Aclass Turbo回路を構成するTr122 126を調べてみたらTr126がhfeが1、正常な左チャンネルは355あり、故障個所発見となりました。





使用トランジスターは2SC2634で入手可能ですが手持ちの2SC2240で代用します。左チャンネルも合わせて交換しました。

早速電源を入れててみますが、まだアイドリング電流は調節できません。再度模索が始まりました。


















YAMAHA A-950再生記 1

2016-11-14 18:25:09 | オーディオ
YAMAHA A-950を導入してみることにしました。CA-1000 CA-2000 A-1000 A2000のビッグネームの前にかすんでしまう不人気機種で型番もA-950と1000に少し欠けるナンバリングでメーカーにも継子扱いされているような感じです。

オークションで稼働機を入手しました、だいぶ競いましたがそれでもビッグネームたちに比べると安価です



入力切替ボタンのうちTAPE2の飾り板が欠損しています。アルミ板を切り出し塗装して貼り付けました。ちょっと見ではわかりにくいでしょう。




試聴はじめましたが、高音もくっきり低音もくっきりと聞きほれていたところ開始後40分、クスッと音がした直後プロテクターが作動して音が出なくなってしまいました。電源は入ったままななのでパイロットランプは点灯したままです、ヒューズ切れはしてはいないので終段のパワートランジスターは大丈夫と思うのですが動作品を買ったのでひどくがっかりです。

悪いことは続くものでその翌日にスピーカーの測定をYAMAHAのCA-V1でしていたら、音がビビりがあるのでスピーカの取り付けのゆるみかと思いスピーカーユニットをねじで締め付けつつスイープを繰り返していら、プツットした音とともに電源が切れてヒューズが切れてしまったようです。ビビりはアンプが原因でこちらは終段のパワートランジスターが昇天してしまったようです。

2日連続の故障はへこみます。