しばらく使用していたハーマンカードンのA750が少し変な音かなと思った直後に音が出なくなってしまいました。10月中のできごとで、しばらく原因追求をしてようやく修理が完了しました。
電源は入りますが右のみかすかに音が出ますが左は全くの無音の状態です。さいわいつないでいたスピーカがこわれるようなことはありませんでした。
全回路図です
中をあけてみると
このアンプは電源トランスの2次巻線は一つでそこから左右別々にフューズ 整流ダイオードと回路はすすみますが左チャンネルのみフューズが切れているため左チャンネルのパワーアンプとプリアンプ部に故障がある、とまでは特定できます。(右チャンネルの電源はイコライザーアンプに給電しています) ただプリアンプ位部分の消費電力は少なく、やはりパワー部分に問題があるものと思われます。
先ずパワートランジスターが逝ってしまったのかと外して特性をみます
これがだめなら捨てるしかないかと思っていたら生きていました。hfeも109と110とペアマッチもすぐれものです。
この状態でで回路の抵抗を測ります
見ると+電源側がほぼショート状態です。可能性は少ないのですが交換したての電源電解コンデンサーがダメなのかとはずして測定しますがやはり以上なし。
更に末端をめざしてパワーアンプのドライバー基盤を外しての確認になりますが、はて全くどうしたものか途方にくれます。
でもハンダクラックはないか、変な部品ないか探したらありました。
初段のバイアス用の安定化電源用のツェーナーダイオードD406にヒビが入っていました。
外して測定してみるとみごとにショートしています
そして引張たらまっぷたつでした
でもここでショートしてくれたおかげでフューズが切れパワートランジスターが助かったようです。運がよかった気がします。
原因はと基盤を見ると
丸印の部分、デカップリンに追加したフィルムコンデンサーを取り付け後に折りたたんだためにツェナーダイオード直前のドロップ用の抵抗R420をショートしていました。これで5.1Vのツェナーダイオードに43ボルトの電源電圧がかかり一発で焼け落ちたようです。
早速部品調達して組み込みます
まとめ売りなのですが、こんなに買ってあとはどうしましょう。組み込んで動作確認です
アイドリング調節は問題なく調節できました、ここで気づいたのですが規定のアイドリングは150mAではなく75mAの間違いに気づきました。どうりで今まで発熱がすごかったわけです。
ただオフセットができません。10Vから8Vまでしか調節できません。あわててパワードライブ基盤を外して見たらツェナーダイオードが逆さまにつけてしまっていました、痛恨の勘違いです。ツェナーダイオードのマークはどうも向きがよく無い気がします。
今度は初段を飛ばしてしまったかと思いQ402 Q404はずして測定です
生きていました。ペアの2SC1775 Fクラスですがhfe640は凄い また見事なペアマッチングです
初段差動増幅用の定電流回路のQ406 2SC2320も
2段目の差動増幅回路のQ408 Q410の2SA949も
大丈夫なので再度組み込み測定です
アイドリングは問題なく調節可能でしたが、大電流は怖いのでYAMAHA CA-V1とおそろいの50mAに調節、故障のなかった右チャンネルもそろえます
オフセットは左右とも再調節で30分ほど監視します
問題なかったので試聴
問題ないので簡体の組み込み
ついでにマイスピーカーで周波数特性、歪率も測定してみました
なんとか修復できました
これでYAMAHAのCA-VIのこわれたもう一台もいじってみる気になりましたが上手くいくでしょうか。
電源は入りますが右のみかすかに音が出ますが左は全くの無音の状態です。さいわいつないでいたスピーカがこわれるようなことはありませんでした。
全回路図です
中をあけてみると
このアンプは電源トランスの2次巻線は一つでそこから左右別々にフューズ 整流ダイオードと回路はすすみますが左チャンネルのみフューズが切れているため左チャンネルのパワーアンプとプリアンプ部に故障がある、とまでは特定できます。(右チャンネルの電源はイコライザーアンプに給電しています) ただプリアンプ位部分の消費電力は少なく、やはりパワー部分に問題があるものと思われます。
先ずパワートランジスターが逝ってしまったのかと外して特性をみます
これがだめなら捨てるしかないかと思っていたら生きていました。hfeも109と110とペアマッチもすぐれものです。
この状態でで回路の抵抗を測ります
見ると+電源側がほぼショート状態です。可能性は少ないのですが交換したての電源電解コンデンサーがダメなのかとはずして測定しますがやはり以上なし。
更に末端をめざしてパワーアンプのドライバー基盤を外しての確認になりますが、はて全くどうしたものか途方にくれます。
でもハンダクラックはないか、変な部品ないか探したらありました。
初段のバイアス用の安定化電源用のツェーナーダイオードD406にヒビが入っていました。
外して測定してみるとみごとにショートしています
そして引張たらまっぷたつでした
でもここでショートしてくれたおかげでフューズが切れパワートランジスターが助かったようです。運がよかった気がします。
原因はと基盤を見ると
丸印の部分、デカップリンに追加したフィルムコンデンサーを取り付け後に折りたたんだためにツェナーダイオード直前のドロップ用の抵抗R420をショートしていました。これで5.1Vのツェナーダイオードに43ボルトの電源電圧がかかり一発で焼け落ちたようです。
早速部品調達して組み込みます
まとめ売りなのですが、こんなに買ってあとはどうしましょう。組み込んで動作確認です
アイドリング調節は問題なく調節できました、ここで気づいたのですが規定のアイドリングは150mAではなく75mAの間違いに気づきました。どうりで今まで発熱がすごかったわけです。
ただオフセットができません。10Vから8Vまでしか調節できません。あわててパワードライブ基盤を外して見たらツェナーダイオードが逆さまにつけてしまっていました、痛恨の勘違いです。ツェナーダイオードのマークはどうも向きがよく無い気がします。
今度は初段を飛ばしてしまったかと思いQ402 Q404はずして測定です
生きていました。ペアの2SC1775 Fクラスですがhfe640は凄い また見事なペアマッチングです
初段差動増幅用の定電流回路のQ406 2SC2320も
2段目の差動増幅回路のQ408 Q410の2SA949も
大丈夫なので再度組み込み測定です
アイドリングは問題なく調節可能でしたが、大電流は怖いのでYAMAHA CA-V1とおそろいの50mAに調節、故障のなかった右チャンネルもそろえます
オフセットは左右とも再調節で30分ほど監視します
問題なかったので試聴
問題ないので簡体の組み込み
ついでにマイスピーカーで周波数特性、歪率も測定してみました
なんとか修復できました
これでYAMAHAのCA-VIのこわれたもう一台もいじってみる気になりましたが上手くいくでしょうか。