前回スキャンスピーク5F/8422T03×2発 プラス ツイーターで作成しましたが、大げさでネットワークパーツ代だけで5000円はかかってしまているし、本来のスキャンスピークのスピーカーの個性を殺すような使用方法だったので1発でも作ってみることにしました。
方式はどうしようかと迷いました。バックロードホーンは難しそう、失敗したら規模も大きくてダメージが大きそう、バスレフはすでに作っているしチューニング周波数が高いとベースの音が音階によって消えてしまう違和感がありそう、密閉は昔から嫌い、塩ビパイプは家人に見てくれで非難されそう、あとは共鳴管、それと最近ハイエンド機で採用があるトランスミッションラインが候補にあがります。
共鳴管とトランスミッションラインは構造的にはあまり変化がない気がします、動作原理についてはいくつかのサイトを覗きましたが、等価回路て何、それ食ったらうまいのか状態。ということで逆テーパーをかけた共鳴管で吸音材をたっぷり入れたものとのみ理解してトランスミッションライン(自称)作成にとりかかいりました。
また汚い手書きですいません。厚さ12ミリ、30×60センチのMDF2枚でとれる板取で設計してみました。カット料金も含めて2000円でおつりがきました。
音道の長さは130センチ 断面はスピーカー側は7×6センチ、出口側は7×1.5センチとなりました、自作スピーカー設計プログラムで 「テーパー付きの共鳴管、吸音は多め」でシミュレーションしたのがこちら。
低域は盛り上がりにかけダラ下がりですが低域はかなり伸びています。
ちなみに内容積3リットルなので密閉ででシミレーションすると以下のとうりです。
板のカットが正確ではないため厚紙で調節、音道はスムースになるように最も簡単にできそうな紙粘土でコーナーを丸くしています、あとで脱落しないように木ネジを立ててそこに紙粘土をからめてつけています。キャビネット内の平行面は左右の側板の間7センチのみで定在波は2500Hz以上になるので十分吸音ができそうです。
吸音材の調整中です、熱帯魚用の濾過マットと食器洗い用のスポンジを使用しています。最終的に決めたのはこちら。出口近くは吸音材は入れないのがよいのだそうです。
吸音材を入れないと低音はすごいですが、ボーボーもすごいです、低音のボーボーしやすいソフトで調整したらここまで充填することになりました。仕上げは前作と同様でホームセンターの198円ラッカースプレー 白5回塗り、マスキングにて青1回塗りで仕上げです。低音はややさみしいく、低音増強回路を挿入、高音も寂しくなったのでコンデンサーも挿入しました。数値はSTEREO誌の小沢先生の回路のを参考に 1mHプラス並列に5.6Ω 高域は1μプラス直列に2.2Ωにしました。はじめ2mHも使用しましたが音色が暗くて変更しています。
コンデンサーは昔流行った岡谷のVコンがころっがていたので使用しました。2.2μFではだめでした。
音出しです。とても綺麗な音がでます。低域も密閉型のような窮屈な感じは全くなくのびのびとなります、低音も共振周波数は60Hz付近ですが、これにFsの118Hz、60Hzの3倍の180Hzくらいはうまく共振しているようで量感はそれほどでもありませんが、低域は低いほうまでよくのびています。またキャビネットはサイレンサーのようなので、コーン紙をすけでてくるキャビネット内の共鳴音、雑音などがとても少ない感じで付帯音がつきまとう感じがしません。しばらくはメイン機そっちのけでききほれてしまいました。