ブログ人

日々の工作など

STEREO誌付録 スキャンスピークのスピーカー製作記3

2014-01-12 13:00:05 | インポート

前回スキャンスピーク5F/8422T03×2発 プラス ツイーターで作成しましたが、大げさでネットワークパーツ代だけで5000円はかかってしまているし、本来のスキャンスピークのスピーカーの個性を殺すような使用方法だったので1発でも作ってみることにしました。

方式はどうしようかと迷いました。バックロードホーンは難しそう、失敗したら規模も大きくてダメージが大きそう、バスレフはすでに作っているしチューニング周波数が高いとベースの音が音階によって消えてしまう違和感がありそう、密閉は昔から嫌い、塩ビパイプは家人に見てくれで非難されそう、あとは共鳴管、それと最近ハイエンド機で採用があるトランスミッションラインが候補にあがります。

共鳴管とトランスミッションラインは構造的にはあまり変化がない気がします、動作原理についてはいくつかのサイトを覗きましたが、等価回路て何、それ食ったらうまいのか状態。ということで逆テーパーをかけた共鳴管で吸音材をたっぷり入れたものとのみ理解してトランスミッションライン(自称)作成にとりかかいりました。

Photo


また汚い手書きですいません。厚さ12ミリ、30×60センチのMDF2枚でとれる板取で設計してみました。カット料金も含めて2000円でおつりがきました。

音道の長さは130センチ 断面はスピーカー側は7×6センチ、出口側は7×1.5センチとなりました、自作スピーカー設計プログラムで 「テーパー付きの共鳴管、吸音は多め」でシミュレーションしたのがこちら。

Photo_3


低域は盛り上がりにかけダラ下がりですが低域はかなり伸びています。

ちなみに内容積3リットルなので密閉ででシミレーションすると以下のとうりです。

2


あれ、なんだか変わりがないですね。

P1040190


板のカットが正確ではないため厚紙で調節、音道はスムースになるように最も簡単にできそうな紙粘土でコーナーを丸くしています、あとで脱落しないように木ネジを立ててそこに紙粘土をからめてつけています。キャビネット内の平行面は左右の側板の間7センチのみで定在波は2500Hz以上になるので十分吸音ができそうです。

P1040189


吸音材の調整中です、熱帯魚用の濾過マットと食器洗い用のスポンジを使用しています。最終的に決めたのはこちら。出口近くは吸音材は入れないのがよいのだそうです。

P1040193


吸音材を入れないと低音はすごいですが、ボーボーもすごいです、低音のボーボーしやすいソフトで調整したらここまで充填することになりました。仕上げは前作と同様でホームセンターの198円ラッカースプレー 白5回塗り、マスキングにて青1回塗りで仕上げです。低音はややさみしいく、低音増強回路を挿入、高音も寂しくなったのでコンデンサーも挿入しました。数値はSTEREO誌の小沢先生の回路のを参考に 1mHプラス並列に5.6Ω 高域は1μプラス直列に2.2Ωにしました。はじめ2mHも使用しましたが音色が暗くて変更しています。

P1040203


P1040204


コンデンサーは昔流行った岡谷のVコンがころっがていたので使用しました。2.2μFではだめでした。

音出しです。とても綺麗な音がでます。低域も密閉型のような窮屈な感じは全くなくのびのびとなります、低音も共振周波数は60Hz付近ですが、これにFsの118Hz、60Hzの3倍の180Hzくらいはうまく共振しているようで量感はそれほどでもありませんが、低域は低いほうまでよくのびています。またキャビネットはサイレンサーのようなので、コーン紙をすけでてくるキャビネット内の共鳴音、雑音などがとても少ない感じで付帯音がつきまとう感じがしません。しばらくはメイン機そっちのけでききほれてしまいました。


STEREO誌付録 スキャンスピークのスピーカー製作記2

2014-01-05 23:12:30 | インポート

前回のMOOKバックロードホーンは満足できなかったのでオリジナルの箱を作ることにしました。

周波数特性をみると2000Hz以上での特性の乱れがあり、音圧も高くなりこのままでは低音が不足と、ピークでのクセがとても出そうです。

また口径5センチにしては巨大な直径25ミリのボイスコイルはまるで憧れのデナウディオ(現在はMAX)のウーファーをミニチュアにしたのかと思わせます。

ということで思い切ってウーファー的な利用をしてみることにしました。

ただ低域は十分に伸ばしたい、でもバスレフのチューニングを下げ過ぎたら、低音の量感が不足しそう。

ダブルバスレフは少し弱々しい。

口径が小さくエンクロージャーの容量も少なくてすむなら、スピーカーは2本使いで、箱も2つ、チューニングもずらしてスタガードバスレフでいってみることにしました。

図面はこちら 

Photo_2


手書きできたないです、上は容量2.3リットル チューニング70Hz、下は1.9リットル チューニングは110Hzくらいに設定しました。

ツイーターは家に転がっていたARTオーディオのドームツイーター25HP-03を使用することにしました、クロスオーバーは低域限界までと考えられる2500Hz、12dbクロスでいきます。

作成工程です

P1040184

P1040187_2


写真のとおり2つの独立した箱に、だいぶ長さの違うダクトがついているのがわかると思います

P1040200

ネットワークです箱が小さいのでアッテネーターが固定できず、宙ぶらりんです、ダクトには吸音材を挿入して低音の量感をコントロールしています。

P1040197

P1040198


これで完成、期せずしてボイスコイル25ミリトリオです

仕上げはホームセンターの198円ラッカーで白色5回塗り。マスキングにて青色を塗装

JBL またはラックスキット風の仕上げでいきました。

高域は4db程度の絞込みでまずまずといったバランスになりました。