血液がん患者の凍結卵子で妊娠 国内2例目
血液がん患者の卵子を治療前に凍結保存し、その後体外受精で妊娠に成功したと、不妊治療を行う21施設でつくる「不妊・生殖補助医療国際学会(A―PART)日本支部」が8日、発表した。血液がん患者が卵子を凍結し妊娠に至るのは国内では2例目だという。
血液がん患者は、副作用の強い抗がん剤や放射線治療により、卵子が影響を受けやすい。そのため、凍結保存しておかないと、将来子どもを持つのは難しい。
女性が不妊治療を受けた加藤レディスクリニック(東京都)によると、女性は30歳だった2006年に悪性リンパ腫と診断され、07年に卵子7個を凍結保 存した。その後、結婚したが妊娠できず、昨年8月に体外授精で2個の受精卵を作成。1個は流産したが、今年1月に戻した受精卵が着床した。現在は妊娠9週 で、経過は順調だという。
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がん患者を取り巻く生殖医療については10年前(弟の発病時)からいろいろと考えさせられることがあった。
私が考え「させられた」という言い方をするのは、遅かったり不妊治療を多少は受けたものの私自身が自然妊娠をし、無事に出産をしているからだろうと思う。
弟が白血病にならなければ、がん治療で不妊になる人がいるということさえ知らないで過ごしていただろう。
そして、あらゆることについて簡単に批判をしていただろう。そう思と、知る機会がなかった人たちのことを、あーだ、こーだと言えるわけもない。言うつもりもないのですが。
自分の命を守るために不妊になることが「わかって」いるなら、「できることはすべてしたい」と願うのは、人として不自然なことではないと思う。
治療のことで頭がいっぱいで、他については考える余裕がないということはあるかもしれないけれど。
もちろん、子供がほしくないという人もいるし、それはそれでいい。
私はどこかの政治家のように「女性は子供を産むための生き物」などとは思わないし、必ずしも生んだほうがいいとは思えないが、でも、何かの可能性を失うということは、それがなんであってもさみしいと思うのではないだろうか・・と想像する。
男女差なく、誰かを守るという立場、絶対的に守らなくてはならない“小さないのち”を抱えるということは、自分の源を感じるのかもしれない。それを人は無意識に欲するのではないかとも思ったりする。
私は弟がまだ発病間もないころ、そうまだ移植前に凍結未受精卵子保存のことを知った。そして卵子を保存するために(当時は東京でしかできなかった)上京した女の子を、このクリニックへ案内したことがある。
その子は私へ言った。
「白血病で死ぬかもしれない私が、母になりたいと思うことは、間違ったことですか?」
私は、答えられずに少しふざけた返事をしたと思う。正直に言うと、答えれなかったから、はぐらかした。
だって、どんな言葉も適切ではなかったから。
今は、どうか・・・?
今の私なら・・・?
あの頃と比べても、あまり成長はしてないと思うけど、
「できること」があって、「したい」と思って、「できる」状況にあるのならば、すればいいと思う。
無責任のように聞こえるかもしれない。
いや、無責任なのだと思う。私は無責任な人なのです。
では、今、これを読んでいるあなたは責任を持っているのでしょうか?
責任をもって見守っていると明確に答えられる人がどれだけいるのかしら?
いのち(人)は、そんなに弱くないと信じています。
そして、子供は、みんなで育んでいくものだと思うし、大人になったら社会へ戻っていく(巣立っていく)ものだと思う。
互いに成長した後、そこには関係性があるだけのことなような気がする。
子供は「奇跡」だと思う。
でも、その前に、自分自身が「奇跡」なのだと気付いてほしい。
その「奇跡なあなたが望むこと」なのだから、「精いっぱい頑張りなさいよ!」と、
私はエールを送りたい。
そういうことだと、この記事を読んで、私は思ったでした。
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