ひとり井戸端会議

主に政治・社会・法に関する話題を自分の視点から考察していきます。

朝日や毎日に籾井氏を批判する資格なし!

2014年02月24日 | 偏向マスコミ
籾井氏「失言したのでしょうか」 NHK経営委で発言(朝日新聞) - goo ニュース

 就任会見での政治的中立性を疑われる発言が問題になっている籾井勝人・NHK会長は、今月12日に開かれたNHK経営委員会で、「私は大変な失言をしたのでしょうか」と述べ、発言自体には問題がないとの認識を示していた。25日以降に公開予定の経営委員会の議事録案の概要から、明らかになった。
 籾井氏は、美馬のゆり委員に発言問題の収拾策を問われて、「私的意見を会見で述べたことは大変申し訳ない」と陳謝しつつ、「私の発言の真意とはほど遠い報道がなされている。会見録を通読して欲しい」と強調。美馬氏が既読だと応じると、「それでもなおかつ私は大変な失言をしたのでしょうか」と述べた。
 それに対し、美馬氏が「発言がどうだったかではなく、今後組織としてどう対応していくのかを聞いている」と再質問。籾井氏は「放送で信頼を回復していくことが長い目で見た方向。営業の収入減は、営業でカバーするのが一番の方法。対策をどうするかは、正直よくわかりません」と発言した。



 卒業式等の学校行事において、国旗を掲揚し国歌を斉唱することに反対する教師にはエールを送り、かたや籾井氏の発言は問題視する。同時に百田氏と長谷川氏の経営委員の適格性を問題視する。朝日と毎日のこの二枚舌は一体何なのでしょう。

 要するに、橋下市長をはじめ、多くの方が指摘するように、朝日・毎日は自分たちの見解と相いれないから、政治的中立性が害されると騒いでいるに過ぎないのは明らかですが、政治的中立性を言うなら、私は今回のNHKの件よりも、上で挙げた教師の行為のほうが、遥かに問題だと考えます。

 というのは、籾井氏らの場合、確かに自分たちの政治的スタンスを表明はしましたが、それを職務(=NHKの放送)に反映はさせていませんが、国旗・国歌に反対する教師は、自身の政治的主張を思いっきり職務に持ち込み、学校行事の場を政治運動のための場に利用しているからです。しかも、こういった教師の行為は、教育ならびに公務員の政治的中立の要請に明確に反しています。したがって、政治的中立性を言うのであれば、朝日・毎日はこちらのほうこそ問題にすべきなのですが、こちらは彼らと同じ立場のケースですから、問題視しません。こういう態度を世の中ではダブルスタンダード、もしくは二枚舌と言うのです。


 今回のNHKの件も、本来ならば籾井氏の場合、長谷川氏の場合、そして百田氏の場合、それぞれ事情や経緯が異なるのですから、分けて考えるべきなのです。

 すなわち、籾井氏の場合、確かに彼の件の発言は記者会見という職務の場でなされたものですが、秦郁彦氏によれば、「質疑に移ると、記者団はNHK会長の守備範囲とは言いにくい政治的イシューばかりを選び、集中砲火を浴びせ」、特に悪質極まりない毎日の記者が「揚げ足を取るようだが」とまで言い、再三、質問をかわす籾井氏に政治的発言をするように誘導していったのです(秦郁彦「一途に思い込んだ正義の厄介さ」(産経新聞「正論」))。また、そもそも籾井氏は、「個人的見解」と断りつつ、件の発言をし、「放送法を順守したい」とまで述べました。つまり、籾井氏は政治的発言をしたものの、それはあくまでも「私見」に過ぎず、職務に持ち込むつもりはないとはっきりと述べています。にもかかわらず、朝日・毎日の偏向マスコミは、上記のような教師は問題視せず、籾井氏の発言は問題視します。明らかに矛盾しています。

 長谷川氏の場合などは、籾井氏の場合よりも遥かに問題のないものです。長谷川氏については右翼の幹部への追悼文が問題視されていますが、これはNHKの経営委員に就任する前のことですし、それを今になって蒸し返す意味が分かりません。朝日・毎日に是非訊いてみたいです。もし長谷川氏がNHKに行く途中で「赤旗」を読んでいたり、松井やよりの追悼文を書いていても、同じように問題視したのですか、と。結局、自分たちが気に入らないから騒いでいるだけです。

 ただ、百田氏の場合は、少し考えさせられます。彼の場合、都知事選での特定候補の応援演説はまだしも(これについても同じで、朝日・毎日は共産推薦の宇都宮氏もしくは脱原発派の細川氏の応援ならきっと問題視しなかったのでしょうね。)、対立候補を「人間のクズ」と罵倒しました。これはその表現の攻撃性等を考えると、安倍総理が「私も某夕刊紙からクズと言われている」などと、つまらない冗談でお茶を濁してはいけないと思います。ましてや、言論人であれば、言葉の選択には人一倍気を遣うべきです。さらに、百田氏は最近安倍総理との対談本が出版されるなど、さすがに政治との距離が近すぎます。したがって、個人的には百田氏は罷免をされても仕方ないと考えます。


 とはいえ、3人のケースいずれも職務上なされたものではないのでNHKの政治的中立性とやらが脅かされることはありません。そもそも、政治的中立性とは何なのでしょう。一個人が、政治について(価値)中立なんてことは絶対にないし、まずもってあり得ないと思います(靖国参拝や特定秘密保護法の問題を質問しておきながら、「政治的中立性が害される」とはよく言えたものだと、朝日・毎日のその悪質性には怒りを禁じ得ません。)。

 私は、NHKに求められるのは、経営委員個人の政治的中立性などというものではなく、「NHKの組織としての」「政治的中立性」ではないかと考えます。人の集合体である組織であれば、全体の総和として中立に近づけることは可能でしょう。

 だいたい、経営委員は百田氏と長谷川氏だけではないわけでしょう。彼らと籾井氏の3人だけでNHKを朝日・毎日が懸念するように右傾化できるわけないじゃないですか。数の論理からして当たり前です。むしろ、私の政治的立場からすれば、今までのNHKの報道姿勢は左傾化しすぎていたので、このような保守派の人物を経営陣に迎え入れることにより、左に行き過ぎた振り子を戻し、NHKの組織としての政治的バランスを保つべきだと考えます。

 つまり、各個人がどういう政治的スタンスなのかなどというのは些末な問題であって、NHKを構成する各人によってNHKが組織として政治的中立性を確保できればいいのです。もっと言えば、NHKの件で問題とされるべきは、政治的中立性よりも政治的独立性のほうです。政治的独立性が担保されなければ、時の政権のマイクに成り下がるのは明らかです。経営委員各自がどういった思想の持ち主なのかよりも、政治的独立性が担保されないほうが遥かに危険でしょう。



 政治的に中立とは程遠い朝日・毎日の偏向マスコミのような連中に、政治的中立性を求める資格はありません!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。