お話の舞台はロシアの謝肉祭、賑やかな市場。
突然、老魔術師(人形遣い)が現れ、3つのパペット(ペトルーシュカ、バレリーナ、
荒くれ者のムーア人)を取り出し魔法をかける。
するとそれぞれが生き物となって動き出す。
ペトルーシュカとムーア人はバレリーナに恋をし、取り合いに。
最後はペトルーシュカはムーア人に殺されてしまうのです。
人形遣いは‘これはただの人形だ’と、観客を安心させますが、
その後静まり返った市場に亡霊となってペトルーシュカが現れ、
それを目の当たりにした人形遣いは恐れをなして逃げ出してしまいます。
ペトルーシュカは時折引き攣ったようにぎこちなく動き、
人形の体の中に閉じ込められた苦しみの感情を伝えているかのようです。
私が演じるバレリーナの人形は、強いほうへ、都合の良い方へと流されるちゃっかり、
世渡り上手な女です。 ちょっと笑ってしまうくらい。
とてもシニカルなキャラクターだと思います。
人形である単純で難しい動き、表情の中でいかにそのキャラクターを出して行くのか。。。
非常に楽しみ!