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Maeda Niina BLOG

観劇日記

2011年07月24日 12時16分39秒 | niina
最近観劇したもの、3つ程ご紹介です。


まずはSasha Waltzの“MATSUKAZE”
Staatsoper im Schiller theaterにて。
Sashaはベルリンの中で最も有名なダンスカンパニーですが、
見るのは今回が初めて。

今回は日本人作曲家、細川俊夫さん作曲のオペラで、Sashaが演出・振付を担当。
世阿弥作の能“松風”がベースになっています。
音楽、素晴らしかったです。 
邦楽風の現代音楽ですが、邦楽楽器はほとんど使っていないよう。

私にとって印象的なシーンが1つあり、そこでは人が人に見えなかった。
顔半分に面をかぶった男性が、人形の様に扱われステージを瞬く間に横切る。
と、思ったら今度はその男性が別の男性を人形の様に扱う。
身体的な美しさと幻想的で不思議な存在感という意味では
最も能のエッセンスを取り入れたシーンだったと思う。


  
そしてお次は教会でのクラシックコンサート。
外観は歴史を感じる建物ですが、中はとても奇麗で新しく、立派な
パイプオルガンもありました。

弦楽器6名とクラリネット1名で、半分は学校を卒業したての
音楽家という、わりとフレッシュなコンサートでした。
ロシア人の友人がチェロ奏者で参加していたので見に行ったのですが、
彼の音は広がりがダントツで素敵だった。

しかしなんと観客の多いこと。あらためてクラシックの人気に驚愕です。


最後に、昨日行われました、“Nippon Nachat”(Japan night)。

先日私も公演をしたTheater Haus Mitteにて。
写真はお客さん移動の為の誘導の明かりです。
灯籠の様なろうそくがていねいに作られ、置かれていてとても奇麗だったので
写真を撮ったのですが、、、わかり辛いですね。

日本人の作品4つを、劇場の廊下・シアター・中庭、そしてすぐ隣の大きいスタジオでやる、巡回型のパフォーマンス。
主宰は私と同じく在外研修でベルリンに来ているじゅんじゅんさんです。
プログラムのバランスもよく、リラックスして楽しめる、とても良い企画で
お客さんもいっぱい! 皆さんとても喜んでいたのが印象的でした。
いつもお世話になっているじゅんじゅんさんの企画です。
今日は私もほんの少しお手伝い。
お客様に出すおにぎり、120個(たぶん?!)作ったど~! 売ったど~!

そして今回の収入は義援金として日本へ送られるそうです。
どんな形であろうと参加出来て良かった。
そして私にとっては、ベルリンで活躍する日本人アーティストとまた新たに知り合うことが出来た有意義でとても楽しい1日でした。