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Maeda Niina BLOG

しずく

2011年10月09日 10時52分02秒 | niina
一昨日、金曜はGallery DENという画廊でのグループ展のvernissage(オープニング)で
踊ったのですが、そこで自身の作品を出展していた若い女性と知り合いました。
彼女は東京から来ていたのですが、ベルリンと東京は時間の流れが違うと言います。
東京では2時間でも時間が空くと“何かしなきゃ”という気持ちになるのが、こちらでは
ただ散歩したり、お茶を飲んだりすることだけでなにも思わなくなった、と。
これは私ももちろんのこと、日本からこちらへ来た人の多くが口にする言葉です。
仕事が忙しいのは決して悪いことではないと思います。
私も、やりがいや楽しみといった手応えがあれば、忙しくしているのは好きでした。
ただ、今思えば、自然との共鳴や宇宙の生物の一部としての営みに欠けていて
なんともったいないことをしていたんだろう、と思う部分が多々あります。

この一粒の中にも、全宇宙があるんですね。


わたしもこの「しずく」の一部です。
自分も他人もみんなひとつ、身体も大自然もすべてひとつ、、、
差別などない世界。
人と向き合ったとき、常にその精神でいられたら、、、

言語をはじめとして人間だけに備わっていると言われている能力がある限り、
なかなか難しいのでしょうか?

でも現在、少しずつ、世界は回帰しようとしています。
時代は回る、ならばきっと、また古代のような時代がやってくる。
古代の精神と現代のテクノロジーを共存させる能力が、人間にはあると思います。

そしてそれをなんらかのかたちで表現出来るのが、アーティストの特権かも知れません。