
昔からよく行った懐かしいお城に
久しぶりに訪れた。
緑の木々がたくさん茂り、木洩れ日の心地よい場所。
なんとなく木々に、
「少し座って話していかないか?」
なんていわれているような気がして
なんとなく気になるベンチに腰掛けた。
ベンチに座ってふと上をみると、
真上の垣根に立派な大木が。
たくさん枝を伸ばし、ベンチの近くまで覆い茂っている。
「あ、この木が話しかけてくれたのかな」とふと思う。
「大きな木さん、色んな人たちをここから今まで見てこられたのでしょうね」
など語りかける。
ちょん髷と着物を着たお殿様の行列のイメージがみえて、
「この時代から人間の生活をともに過ごし、見守ってきた」
と。
人間の営む時代は大きな木さんからみたら、あっという間。
少し前が、この時代なのかなって。
そう思うと、木や自然のほうがずーっと長生きで、地球の先輩なんだなって思う。
よくみると、しめ縄が張ってあり、
樹齢450年の木という建て看板が。
ということは、戦国時代の終わり、江戸時代の最初くらいからいらっしゃるのか。
空襲のときもなんとか焼け残った木だそうです。
大きな木さん、すごいね。
人間のいろんな時代を
ずっと同じ所で見守ってこられたんでしょうね。
そんなことを思うと、
けなげであると同時に強いなって思う。
人間の一生って一瞬なんだなー
そんな俯瞰した目を、
自然を通して教えてもらいました。