焦がれ

誰がどうしたくて、何がどうなる為にこの時間は回っているのか。

傷つけるつもりはなくて、傷つくつもりもなくて、でも忘れることもできなくて、忘れるつもりもなくて。

浄化されない気持ちを抱いて。

だけど、いまを壊したいだなんて思ってない。

ただ忘れないだけ。
ただ愛しいだけ。

好きだと言えても、一番好きだとは伝えられない。

いまに不満があるわけでもなく、これからに不安があるわけでもなく。

でも失くせないだけ。
あの人を想った日々を消せないだけ。
あの腕の中の熱をさらわれたくないだけ。