パチリズム!

下手の横好き将棋指しの、将棋関連ブログです。

将棋漫画の隆盛

2010-12-23 16:28:48 | 将棋
 最近、将棋漫画がかなりの人気ですね。

 「ハチワンダイバー」「三月のライオン」はもともと作者さんに人気があったのもあって、相変わらずの勢いですし、奨励会に注目した「王狩」もイブニングで連載されています。自分は「ハチワンダイバー」だけはまだ読んだことがないのですが、「三月のライオン」も「王狩」も楽しく読ませていただいております。

 そして新年明けてからはモーニングで「開け駒」という漫画が始まるそうです。

 これだけ将棋漫画が同時進行で連載されるのはかなり珍しいのではないでしょうか。将棋漫画といえば、少年誌で連載が始まるも、あまり人気が出ずに終わるというパターンが多かった気がします。

 しかもどの作品も視点が違います。「ハチワンダイバー」は主人公が真剣師(でしたよね?)、「三月のライオン」は若手プロ棋士、「王狩」は奨励会員です。

 また、今度始まる「開け駒」は予告を読んだ感じでは、母子が将棋を始めるお話のようです。"指す"と"見る"の二つの視点から将棋を描くということらしいですが、将棋を職業や生き様ではなく、趣味とする人々を中心に描いた将棋漫画はかなり斬新なのではないでしょうか。

 将棋連盟は一時期かなり財政的に苦しい(今もかもしれません)状態だったようですが、これを機に将棋ファンが増えて、連盟がすこしでも長く続けばいいですね。
 

芸術的な振り飛車

2010-12-22 14:35:46 | 将棋
 芸術的な振り飛車を指す棋士、といったら、皆さん誰を思い浮かべるでしょうか?

 久保二冠という方がおそらく、一番多いでしょう。さばきのアーティストというニックネームがつくことが、久保二冠の振り飛車の見事さを物語っています。相穴熊戦で絶妙な距離感覚を見せる広瀬王位を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。さばくという感じではありませんが、故大山名人の振り飛車も大変評価が高いです。

 しかし、私にとっては違います。振り飛車の芸術といえば、なんといっても中田功七段の三間飛車です。

 初めて中田功七段の実戦譜を観たのは「コーヤン流三間飛車の極意 実戦編」でした。それまで、中田功七段の三間飛車が素晴らしいということは、どこかで本を読むか何かして知っていたのですが、肝心の棋譜を観たことがなかったので、試しに買ってみたのです。あ、ちなみにコーヤンというのは中田功七段のニックネームです。また、功は「こう」ではなく「いさお」と読みます。

 私にとって、その棋譜はまさに衝撃的と言っていいものでした。プロ同士の対局でここまで華麗に勝てるのか、とため息が出るような綺麗な棋譜がいくつも並んでいたのです。引越しのどさくさで紛失してしまったのが、二年以上経つ今でも悔やまれてなりません。

 私は基本居飛車党なのですが、後手番ではときどき三間飛車に振ることがあります。コーヤン流のような華麗なさばきが、今度こそ出来やしないかと、ついつい飛車を三間に振ってしまうのですね。大概はあえなく居飛車穴熊の餌食となってしまうわけですが……。

 現在、居飛車穴熊側のコーヤン流に対する研究が進み、本家の中田七段でさえ、コーヤン流は滅多に指さなくなってしまいました。つまり、コーヤン流は、相手が対策を知っていれば苦しいということになります。それでも、「コーヤン流三間飛車の極意」は、振り飛車党なら読んでおいて損はない本なのではないでしょうか。具体的な手順どうこうではなく、振り飛車のエッセンスがぎっしりと詰まっているのです。


間違えない強さ

2010-12-21 15:48:59 | 将棋
 昨日は朝日杯三局にくわえてマイナビ女子オープンが一局と、中継が多かったうえに、メンバーも豪華で将棋ファンにとってはたまらない一日でしたね。しかも、どの将棋も持ち時間が長くはない棋戦なので、進行が早くてとても楽しかったです。早指し棋戦がもっと増えてほしいですが、そうもいかないのでしょうか。

 昨日の中継を見ていて、改めて羽生名人の強さを再認識しました。というのも、どちらの将棋も一度は羽生名人が悪くなっているのですよね。しかし、相手が間違えてしまい、最後には羽生名人が制す。というよりも、羽生名人にミスがほとんど出ないから、相手のミスが際立ってしまうのでしょうね。

 一局目の阿久津行方戦での、阿久津七段の見事なヨセをみたときには、この勢いで羽生名人もふっとばしちゃうんじゃないのかな、なんて思いましたが、羽生名人の懐の深さを思い知りました。羽生世代のタイトル登場がだんだんと減ってきていますが、羽生名人の時代はまだまだ続くのでしょうね。

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人間将棋

2010-12-20 07:12:24 | 将棋
 突然ですが、私は地方に住んでいるということもあって、一度も将棋観連のイベントに参加したことがありません。

 タイトル戦の現地大盤解説会や将棋JT杯など、参加したいイベントはたくさんありますが、そのなかでも一番行ってみたいのが、毎年四月に天童で行われる人間将棋のイベントです。

 やはり、実際に駒を人間が演じる様は、一度見てみたいと思わされますね。演出もきちんとしているようですし、将棋を知らない人でもかなり楽しめるのではないでしょうか。いわんや知っている人間をおいてをや、です。

 加えてロケーションがとても良いですね。といっても、写真でしかみたことがないのですが、写真を見る限りではとても綺麗なところです。もともと人間将棋というイベント自体が、天童桜まつりの一環なわけですが、なるほど、桜まつりとつけるだけのことはある景観です。将棋と関係なく行ってもかなり楽しめそうです。

 しかし、西日本に住む私にとっては、行き帰りにかかる費用、時間(この二つはおおむね反比例しますね)だけでも大変なこと。ついついしりごみしてしまいます。

 いつか行きたい。いつか行きたい。と思い続けてもう五年ほどになります。このまま、いつかいつかで終わるのかな、という気もしますが、いつかはこのブログで、人間将棋のレポートを書いてみたいものです。

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B級1組順位戦

2010-12-19 16:15:15 | 将棋
 さあ、B級1組順位戦も佳境に入ってきましたね。昇級するのは一体誰でしょうか?

 佐藤九段が屋敷九段に負けたので、佐藤九段にも若干昇級できない可能性が残っていますね。といっても、佐藤九段が残り二局を全敗、山崎七段、屋敷九段が残り三局を全勝、というケースでしかありえないので、ほぼ確定的といってもいいでしょう。とりあえず、次の山崎七段対佐藤九段戦がポイントになるでしょうね。

 それにしても、屋敷九段は佐藤九段にたいして相性がいいですねえ。もちろん、もともと実力のある人なので相性がいいという言い方は失礼なのですが、自分が将棋雑誌を購読し始めたあたりからおよそ二年ほどにわたって、佐藤九段のタイトル戦挑戦が続いていたので、佐藤九段は別格という印象があるのです。

 佐藤九段の他は数名が横一線といった感じですが、やはり六勝を挙げている山崎七段と屋敷九段が手厚いでしょうか。どちらが昇級しても初のA級ということになります。二番手争いにも注目ですね。


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