パチリズム!

下手の横好き将棋指しの、将棋関連ブログです。

突いて吊って垂らす

2012-07-30 21:36:58 | 将棋

 以前、twitterでもちょこっと触れましたが、端を突き捨てて香を吊り上げて歩を垂らす手筋が大変好きです。具体的にはこういう感じ。

 

 

 

 思い返せば将棋を覚えてまだ間もない頃。攻めというのは飛車があるかどうかが問題なのだと固く信じていました。なんなら金駒を二枚ぐらい捨てても飛車さえ成れば勝ちじゃん? くらいに思っていたのです。原理的飛車至上主義であったといっても過言ではありません。金や銀に人格があったなら、この差別主義者! と罵られてもおかしくないほど、飛車を偏愛していたのです。

 

 そんな私だからこそ、この手筋を初めて知ったときの感動といったらありませんでした。なんといっても、歩だけで充分攻めになっているのです! 歩を捨ててスペースを空けそこに歩を垂らしてと金作りを狙うというアイデアの突飛さ、美しさに胸打たれたのです。私の作った局面はあまり▲1二歩が効果をあげておらず、むしろ▲1二角のほうがいいのではないか、というよりそもそも指しすぎなのでは? という局面なので説得力がありませんが。

 

 将棋に負けたときはとにかく悔しくて、もうやめちゃおうかなあと思うこともしばしばですが、こういう手が指したいから今でも下手糞なりにいそいそと将棋倶楽部24にログインしてしまうのでしょうね。


私的お気に入り将棋戦法ベスト5

2012-07-29 20:46:34 | 将棋

 

 今日は私が好きな戦法ベスト5を紹介します。え? 別に興味ないって? まあまあそう言わずに!

 

第5位 横歩取り

 お気に入りといっても勝率は別に高くなく、むしろ負け越している可能性すらあるのですが、飛車角や桂が飛び交うスリリングさが好きです。細い攻めがつながったときの快感といったらありませんよね!

 

第4位 相掛かり

 私は先手で▲2六歩と突かないので、相掛かり後手番と書いたほうが正確かもしれません。一触即発の急戦からじっくりとした持久戦まで、非常に幅広い展開が含みにあるのが魅力です。かなり好きな戦型なのですが、ひねり飛車を相手にするのが好きではないので、この順位になりました。

 

第3位 相振り飛車

 私は基本的に居飛車党なのですが、後手番で▲7六歩△3四歩▲6六歩と進行したときには、ときどき△3二飛と振って相振り飛車にします。何故か勝率が高い(統計を取っていないので、正確には高い気がしている)ので、印象がいいです。

 

第2位 四間飛車

 振り飛車の中では四間飛車が一番お気に入りです。これは戦法との相性というよりも、初めて読んだ棋書が『最強 藤井システム』であったことに起因しているのだと思います。

 

第1位 相矢倉

 これも正直言って勝率はそれほど高くないのですが、攻めが筋に入ってあっというまに相手の矢倉が崩れるときの感触が忘れられず、たびたび指してしまいます。好きなら定跡を覚えれば良さそうなものですが、それをしないのが不真面目将棋ファンの駄目なところですねw


将棋は楽しく!

2012-07-27 23:32:00 | 将棋

 将棋倶楽部24でネット将棋を指していて思うのは、勝利が欲しい日ほど負けてしまうということ。逆に、「今日は将棋指したいなあ!」と思って指し始めた日は勝つことが多いのです。

 

 おそらく、イライラした気持ちを打ち消すために、将棋で勝ってすっきりしようという魂胆がいかんのでしょうね。別にそんな目的で指しているつもりは無いのですが、調子が良い日の読みを楽しむような感覚が無いので、おそらくそういうことなのでしょう。

 

 将棋に限らず、常に楽しい気持ちでいられるようになればいいのですが、まだまだ修行が足らないようです。


蟻の一穴

2012-07-25 23:07:33 | 挑戦手合

 本当に久しぶりだなぁ、というのが率直な感想です。

 

 昨日から今日にかけて行われた王位戦第二局で、藤井九段がついに、羽生二冠から勝利をもぎとりました。前回の勝利がおそらく朝日オープン挑戦手合いの第二局だったはずですから、六年以上、藤井九段は羽生二冠に勝たれて居なかったことになります。三年あれば、J2所属の選手がドイツブンデスリーガでレギュラーとして二連覇に貢献というトランジットをはさんだ後、イギリスの超名門クラブに移籍できるほど流れの速い現代にあって、六年。だからこそ、今日の一勝は大きな意味を持つと、私は思っています。

 

 客観的に数字だけ見れば、大したことではないかもしれません。タイトル戦を争う棋士同士なのですから、あれだけ勝敗が偏っていたことがむしろおかしいのだ、たかだか一局落としたくらい別に大したことはないよ、という意見は極めて妥当でしょう。

 

 しかし、実感として知っている人も多いはずです。大きな事故はいつだってほんの小さなほころびから生じることを。そして実はこの一勝こそが、その小さなほころびに当たるのかも知れません。


この夏のハイライト

2012-07-24 21:51:12 | 将棋

 毎日暑いですねぇ。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。日射病、熱射病にはくれぐれもご注意を、と柄にも無いことをついつい書きたくなってしまうのは、昨日のエントリがあまりに馬鹿馬鹿しかったからでしょうか。

 

 学生時代は夏が楽しみだったものですが、社会人になってからというもの、夏がそれほど待ち遠しくはなくなってしまいました。夏には夏の良さがあることは重々承知なのですが、猛烈な暑さに苛まれながら毎日仕事に行くのは、やっぱりなかなか辛いものがあるのです。今年の夏も仕事ばかりでまとまった休みは取れそうもありませんしね。

 

 それでも、是非とも勝って欲しい棋士がいる。職場を出てから直に携帯をチェックしたくなるようなタイトル戦がある。それは、やはり幸せなことですね。