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相三間飛車研究4 ~七手目7四歩について~

2012-02-03 23:34:54 | 将棋

(再掲図)

 再掲図から▲4五歩と跳ねる手はどうもうまく行きそうにないというのが前回の結論でした。今回のテーマはここで▲3八歩と受ける手。普通はここで▲3八歩と受けるようでは先手駄目としたものですが、この場合後手陣には▲5五角▲5六角などの傷がありますし、歩切れで、なおかつすぐに△3七飛成とはいけない(王手飛車の筋がある)のでそれなりに勝負になりそうなのです。

(第1図) (再掲図)から▲3八歩△3七歩成▲同歩

 再掲図から▲3八歩に△3七歩成▲同歩と進んだのが第1図。まず、△5二玉と立って王手飛車の筋を消す手を考えてみましょう。先手は当然▲5五角と打って香の両取りをかけるとともに、3七の地点を補強します。▲9一角成と成られる手が味が良すぎますので(3七の地点を受けている。、ここで△6四銀と打って▲1一角成と成らせることになります。続いて△3七飛成▲3八金△2八竜▲同金△3九飛と進んで第2図。

(第2図) (第1図)から△5二玉▲5五角△6四銀▲1一角成△3七飛成▲3八金△2八竜▲同金△3九飛

 次に△1九飛成と金に当てて香をとられては先手がまずそうなので、ここは▲4九飛と合わせる一手でしょう。△同飛成ととったのでは打ち込む場所を消しただけになってしまいますから、後手は△3五飛成とか△3四飛成とか引いて飛車の働きの違いを主張することになりますが、ここで▲3九香と打って局面を落ち着かせるのが先手としては良いでしょう(第3図)。

(第3図) (第2図)から▲4九飛△3四飛成▲3九香

 ▲3九香で後手にはすぐ攻める手段がありません。これから先手は馬や飛車の活用を目指していけば自然と優勢になりそう。後手は違う順を考える必要がありそうです。