パチリズム!

下手の横好き将棋指しの、将棋関連ブログです。

将棋フリー素材の少なさ

2012-12-24 00:17:41 | 将棋

 なんて語呂の悪いタイトルでしょうか!

 

 本当は『将棋のフリー素材』とでもしたかった(これも大して良いタイトルでもないですが)のですが、そうした場合、フリー素材がある・もしくはフリー素材を載せているサイトを紹介していると思われる可能性があり、見てくれた方をがっかりさせてしまう可能性が極めて大であるため、このような奥歯に物が挟まったようなタイトルになってしまいました。ところでこの話、全然まったく本題でもなければ、別に本題と関係があるわけでもありません。関係は無いのですが、あまりに文章量が少ないと見栄えが悪いため、すこしでも文章を水増ししようと、このようなどうでもいいことをつらつらと書いているのです。お目汚し失礼いたしました。

 

 さて本題に入りますが、将棋のフリー素材ってなんか少なくありませんか? 私はセンス皆無の朴念仁であるにも関わらず、「自分はいつしかクリエイターになるべき人間なんです! あなたとは違うんです!」という根拠はないが確固たる信念に突き動かされて日々を過ごしていますので、フリー素材を置いてあるサイトとか定期的に巡回するのです。そのときに必ず、将棋に関わるフリー素材を探すのですが、それが余りに少ない。将棋盤とかって縁台にボンと置いただけで絵になると将棋好きとしては思ってしまうのですが、世間はそうではないようで、そういった写真を撮られている方は本当にいらっしゃらないのです。もし、そういうサイトがあったら、こっそり教えてくれたら嬉しいなぁ、なんて姑息なことを思ってしまうくらいです。

 

 ここまで読まれた方には、このように思っている方もいらっしゃるでしょう。「ぐだぐだ文句を書き垂らす暇があったら、オマエが作れよ」と。

 

 いえ、まったくその通りなのです。木村弓さんも名曲『いつも何度でも』の中でこう歌っておられました。「かなしみの数を言い尽くすより 同じくちびるでそっとうたおう」と。そうなのです。少ない少ないと文句を言っている暇があったら、自分でフリー素材でもなんでも作ればよいのです。そうすれば、もしかしたらフォロワーが生まれるかも知れず、いつしか将棋フリー素材が素材サイトを席巻する可能性だってあるのです。

 

 だから、フリー素材の数を増やしたかったら自分から始めるのがスジなんでしょうけどねぇ……。うーむ。


羽生の頭脳

2012-12-16 23:35:18 | 将棋

 プロ棋戦ではほとんど観る機会の無い横歩取らせですが、将棋倶楽部24では今でもちらほら見かけます。後手は中々歩を手にできないので手を作るのが大変な印象があるので私は指さないのですが、それ以上に自分のペースで進められるのがメリットだということなのでしょうね。

 

 (第1図)

 

 1図が横歩取らせの基本図。ここから△8八角成▲同銀△2五角と進むのが普通の進行なのですが、最近、何故かここで△8八角成▲同銀に△4五角と打つ手を指されることが続きました。(第2図)

 

(第2図)

 

 一瞬、「あれ、この人△4五角戦法を間違えて覚えちゃってるのかな」と思うような進行であります。狙いは見ての通り△2七角成。馬を作って長い戦いにしようという手ですね。

 

 私はここで▲3五飛△2七角成▲7七角と進めるのがお気に入り。△2二銀なら▲同角成、△2六馬なら▲6五飛と回って▲6三飛成と▲1一角成を両狙いにしようという手です。別にこれで良くなるわけでもなく、ひょっとしたら悪い手かもしれませんが、それでも結果は出ていたので負けるまではこの進行で指していようと決めていました。

 

 ですが、この間『羽生の頭脳5 横歩取り』(文庫版)を読み返していてハッとしました。ちょっとォ、書いてあるじゃないの! もっと簡単に良くなる手順が! しかも1ページに収まるくらいの分量で!

 

 羽生の頭脳がいかに詳細に作られた定跡書であるか、改めて思い知りました。もう読み返すことも少なくなったし、ブックオフにでも売っちゃおうかな……なんて思っていましたが、これじゃあとても手放せませんよね。え、ところでそれはどんな手順なのかって? おっと、そればかりは言えねぇなァ! 文庫版でお買い得ですし、是非お近くの書店でお買い求めくださいね☆

 

 ……と、なんだか将棋連盟の回し者みたいな今日のエントリなのでした。


揃い踏み

2012-12-13 23:51:08 | 将棋

 将棋の有料中継の結果について、公式サイトで発表される前にツイートしたりブログに書いたりするのはいかがなものか、という立場があります。

 

 私ときたらまるでポリシーの無い人間ですので、個人的には別にどっちでもいいような気はするけれども、できるだけ避けたほうが上品というか無難だよね、くらいの気持ちで一応、将棋連盟サイトで明らかにされるまでは結果を書かないように気をつけています(ついつい熱くなって書き込んでしまうことはありますけどね)。

 

 というわけで、一体誰と誰が勝ったのか、というのは今のところここには書けないのですが、今日の対局で、私的お気に入り棋士1位・2位が揃って勝利を収める、という出来事がありました。最後にこういうことがあったのがいつだったのか、ちょっと記憶にありませんが、とにかく嬉しいです。

 

 今日は気持ちよく眠れそうです。


損な棋士

2012-12-11 22:29:09 | 将棋

 損な人、というのはどこにでも居るものです。

 

 一生懸命やっているのに、自己アピールが不得意であるためなかなか認めてもらえない人。しっかりと仕事をしているのに、成果がわかりやすい形で出てこないので評価されにくい人。

 

 将棋界でいえば、丸山九段はそういった『損な人』の一人、言うなれば『損な棋士』といっていいのではないかと思います。

 

 今年の竜王戦で特に顕著でしたが、丸山九段の求心力の無さというのはその実力を鑑みればすこし異常なレベルです。渡辺竜王も竜王を獲ったばかりの頃はかなり不人気でしたが、良くも悪くも注目は集めていました。対して丸山九段に関してはほとんど黙殺に近い扱いのような気がします(ネットの全てを追えているわけではないので、もしかしたら私が見逃しているだけかもしれませんが)。

 

 その理由の一端は、おそらく戦型選択にあるのでしょう。後手番では一手損角換わりばかり指しておられますし、同じ角換わりでも独創的な山崎七段と違って、マイナーチェンジを繰り返すスタイルである丸山九段はいかにも地味です。また、メディアで自己主張をしないので、どんな人柄なのかファンに伝わりづらいというのも大きいかもしれません。将棋というのは、棋士の経歴や言動を知ることによって面白さが倍加するものですからね。

 

 実際、誰を応援するかというのは応援する側の勝手です。こんなことを書いている私も竜王戦では渡辺竜王を応援しましたし(渡辺ファンだもの!)、まあそんなものだろうな、という気持ちです。

 

 ただ、丸山九段の試行錯誤を自分は少しでも正当に評価できているのだろうかと考えるとき、やっぱり丸山さんは損な棋士だなあと、しみじみ思うのです。