パチリズム!

下手の横好き将棋指しの、将棋関連ブログです。

竜王戦第五局

2010-12-04 07:04:10 | 将棋
 先日行われた竜王戦第五局はみたび横歩取りとなりましたね。羽生名人がここまで続けて同じ戦型を選ぶのは大変珍しい気がしますが、考えてみれば、今春の名人戦からその傾向はあったかもしれません。棋聖戦でも後手番では横歩取りを用いていましたしね。横歩取りへの興味が強い時期なのか、それとも他の戦型では後手駄目だと思っているのか、私なんかにはわかりませんが、後者だとすれば、将棋の将来がだんだん狭まって行くようで、なんともさみしいことであるなあ、と感じます。

 さて、将棋の内容ですが、またもや形勢が二転三転する大熱戦となりましたね。この七番勝負はどうも検討陣が形勢判断をした途端、くるっと逆の方向に形勢が傾いていっているような印象があります。最終的には渡辺竜王が難解な終盤戦を制し、防衛に王手をかけました。

 これで渡辺竜王の防衛が見えてきたかな、という感じですね。自分はちょうど渡辺竜王が竜王をとられた時期に将棋を始めたので、渡辺竜王には強い愛着があり、これまでの竜王戦では常に渡辺竜王を応援してきました。しかし、羽生名人にいつかは永世七冠を達成してもらいたい気持ちもあり、今回はなんとなく、どっちつかずの気持ちで竜王戦を見ています。

 ところで、渡辺竜王が先手で横歩取りを受けるときによく用いるのが、下図の▲5八玉。



 この後は後手が2筋に飛車を回るような展開になるのですが、素人にはどうも先手の攻め形が作りづらい気がします。あまり先手が面白い作戦とは思えないのですが、棋力が高い人にはまた違って見えるのでしょうか。

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