夕暮菜日記

私的日記、教育、社会、音楽、等々について

『性別が、ない! 8』

2010年06月16日 04時27分30秒 | 読書
あなたは、自分の乳首が行方不明になったことはあるだろうか?
YES、と答えた方は、以下は必要ないかも(笑)。

久しぶりのカテゴリー『読書』。
1巻を偶然手にしたのは、何年も前だ。
それ以来、巻を重ねるごとに、ほぼ発売日にはゲットしている。
サブタイトルは『~両性具有の物語~』。
著者、新井祥については、帯のプロフィールを転載。

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30歳まで女性として暮らしてきたが、染色体検査で半陰陽(男と女の中間の性)と判明。男性化したり女性化したりする自分の体質の謎が解け、縮胸手術を受ける。以後、男性として創作活動を続ける。
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女子高生も主婦も経験している“男性”といこと。

このシリーズを、なぜ私が買い続けているか?
4コママンガとして、単純に笑えるから、という理由だけではない。
(本当に声をあげて笑ってしまう!)
読んだ後、なぜかとても元気に前向きになれるでのすよ。
半陰陽という、ちょっと特殊な身体だったら、私だったら死ぬほど悩むと思う。
でも著者新井祥は、自分自身を、軽く笑って楽しんでいる。
その明るさが本からほとばしっているのですよ。
登場するMTF(身体的には男性で性自認が女性の人)、FTM(身体的には女性で性自認が男性の人)、性転換手術を受けた人、レズビアン、ゲイ、また、いろいろと性に悩む人、みんな悩みつつも、人生を楽しんでいるのが伝わってくる。
楽しむために、一生懸命なのもいい。
だから、性に悩む若者はもとより、あらゆる理由で落ち込んで深刻になっている人に読んでほしい本。

ちなみに、私はこのシリーズを読んではじめて『セクシュアルマイノリティ』という言葉を知った。
この8巻では、新たに『Aセクシュアル』という方が登場する。
意味を知りたい方は、読んでほしい。

性別が、ない! (8) (ぶんか社コミックス)
新井 祥
ぶんか社

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このシリーズから私が得た教訓。
『変態であることは悪くない。悪いのは迷惑をかけたり、不快感を与えること。』

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