夕暮菜日記

私的日記、教育、社会、音楽、等々について

『「戦地」派遣 変わる自衛隊』

2009年04月10日 02時15分56秒 | 読書
新しいカテゴリーとして『読書』を作ってみた。
私が読んだ本を紹介していこうと思う。
一発目は、『半田滋著 「戦地」派遣 変わる自衛隊』だ。
半田滋といえば、著書『戦えない軍隊』で自衛隊のイラク派遣の問題点を解りやすく解き、同時に自衛隊員の優秀さをマスコミ報道とはまったく違った視点で紹介していたのが強く印象に残っていた。その単なる「反自衛隊」でないところが気に入っていたのだ。
で、本書。田母神論文なんか読んでいると「自衛隊って、こんなウププな人ばっかりなのか?」と不安になるが、本書を読むと、右派の政治家なんかより、自衛隊員の方がよっぽど真面目に現実的に国防のことを考えていることがわかり、ちょっとホッとする。右派政治家暴走の最大の被害者は、自衛隊員とその家族なのでは? と思えてくる。
いくつか抜粋。
『自衛隊宿営地に取材に来た地元の新聞記者からは「サマワに東京ディズニーランドを造ってほしい」という要望が出て、広報担当者は苦笑するしかなかった。』
『(航空自衛隊は)イラクで米兵から「タクシー」と呼ばれていた。』


『仮にPAC3の迎撃率が百%だとした場合でも、射程距離が15キロと短いため、発射機が置かれた周辺の地域しか守れない(中略)「守られる国民」と「守られない国民」に二極分化される』
『海外に送り出された自衛隊は、実は他国の軍隊から高い評価を受けてもいる。(中略)海外における賞賛の言葉は、むしろ武力を排除したが故のものであろう。』

まぁ、読め!

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