みどっちふぁくとりーの素

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石鯛のことがちょっと分かった日。

2011年07月24日 | 石鯛釣り

7/23になった丑三つ時。

石鯛釣りを待ちかねていた。

ゴソゴソと用意して朝3時半に磯に着いた。

 

今回、ソロ石鯛釣りのはずが、自称「みどっちの師匠」のおっちゃんが

暗いし危ないからと

ついてきてくれた。(以下、師匠と書く)

土曜日は磯取りが大変だから、土日は行かないのだが

台風が石鯛釣りの予定を見事に壊してくれたもんだから

こうなったのだ。

磯取り合戦があり、モタモタ車から荷物を降ろす間に

他人が磯に下りていくよ・・・・もう磯一杯かも・・・・と思ったら

心配してついてきてくれた師匠が

「この子に、一番左端で投げさせてあげて、釣ったこと無いからどうかと思うんですが」と声をかけてくれた。

ちょ、ちょっと・・今は真っ暗で正体はばれないが

お日さまに照らされたら、譲ってくれたおっちゃんが

「げ!こんな真っ黒のこんなオバハンに譲ったのか・・・」と後悔させるぞと思った。

 

磯に着くと先に下りたおじさんがピトンを打たずに待ってくれてた!

「おおきに~!」と師匠と50センチ間隔でピトンを打ったよ。

まだ正体は暗くてバレない。

 

譲ってくれたおっちゃんは真ん中にピトン。

おっちゃんと「甑島」(こしきじま)の話で盛り上がった。

師匠は「今日、釣れる!釣りなさいよ~!」と言って

2投目で師匠が54センチ釣ってしまったのよ。

スルスルと上がってきた石鯛は水面ギリギリでキラキラと輝いて見せ

パコッと磯に上げられ目をクルクル回して、みんなの顔を見ていたよ。

「きれ~~~~!!!おっちゃん初めてすごいと、ちょっと見直した!やったね!」と叫んだ。

「みどっちのおかげですわ。来てなかったら釣れてない。

みどっちが釣れてたはずだが、餌が無かったからこっちに釣れた。この割れ目を通過してくるからね。」と

言って、10時まで一緒にいてくれたが

仕事だから帰ったの。みどっちに感謝しながらね。

(そういえば、仕事前に釣りしたら得した最高の気分やで!とか

仕事はたまには他の人に任せるのもありだ!とか、誘ったっけ?)

 

帰り際、師匠が

「この子を頼みますね、釣れたらしょうしょうのモンは自分で釣り上げてきますけど」と言ってバイバイ。

残された二人は炎天下、竿先を見つめ甑島の話や、全国の話をした。

だって竿先がまったく動かないんですもの・・・。

つり出して13時間経過し、おっちゃんが「負けてなるものか!」とつぶやく。

(もうこの時間になったら正体もバレバレで、選択は、みどっちに付き合うしかなかったかもしれない)

 

「そうやな!一匹は釣ろう!」と返事したら

おっちゃんは「あなたの石鯛を釣る根性には脱帽です。

ウニの残り数をあわせてくれてるけど、5時で終わりませんか?」

 

え?あとウニ7つもあるのに?

おっちゃんはもう意識不明の重体寸前らしい。

 

「分かった!ウニをこまめに投げ返し、使い切るわ!」と言うた。

(今思えば、急いで使い切るより、すぐに撤収だな、すまん。)

 

後ろで夜の「タマミ」釣りの磯待ち君がいたから

お話し相手に三人で話す。

朝4時から磯にいるんやで!と言うたら

磯待ち君が「げー!!!まじっすか?」と慌ててジュースを二人にくれたの。

 

朝、みどっちに譲ってくれた場所は

誰かに気持ちよく譲らなければいけない。

 

すぐにお礼に最後のウニをあげて帰り支度。

 

おっちゃんは帰りの山の坂道を歩きながら、切れ切れに

「あなた・・・体育・・・会系?13時間・・も・・・釣りを・・・。ちょっ・・・・と休・・・憩しな・・・い?」と

後ろから聞こえた。

振り返るとゼーゼー汗だくで、麦藁帽子が首の前にぶら下がって、落ち武者みたいに髪の毛が乱れたおっちゃんが

休憩を懇願している・・・・

その瞬間、自分が鬼に見えました。(おっちゃんごめんよ!)

「そうやな!休憩しよら!」と話す中で

「実は・・・数投げて、暑いから帰りますと言うと思ってました・・・御見それいたしました!」という

おじさんの言葉が忘れられない。

お礼に夕飯でも誘うつもりだったが

「もうすぐ鬼から解放される、バンザイ!」とはっきり顔に書いていたので、やめておいた。

 

車に戻りおっちゃんに「気を付けて、また磯で!」とお礼を言ったが

「はい!こちらこそ楽しかったですよ。ありがとう!また!」と返事してくれた。

優しいおじさんだなと思った。

 

 

「負けてなるものか!」とおじさんがつぶやいたのは

磯でどちらが先にあきらめて帰るかだったと分かったのは

今、これを書いてるときだ。

 

この磯話を、友達にしたら「おじさんかわいそう・・」「殺すとこだったね・・」「磯で会いたくないわ・・・」

 

「お前とは釣りしたくない。殺される」と友達に言われるのは冗談だと思ってたが

どうやら本気だとやっと気が付いた。

 

振り返ってみると 

「みどっちが おばあちゃんになっても一緒に釣りに行こう!絶対な!」と

一生釣り友達を誓った人も半年で疎遠になっている事実・・・。

 

釣りを覚え出したらガツガツ突き進み

ミミズも食わんばかりに両手で土をほじくって、ポイポイ捕まえる姿や

今度は自分の作った仕掛けだ!

石鯛の仕掛けの作り方教えてだの、

大小構わず何事も無かったようにトイレを磯でこなす姿に

恐れをなして、疎遠としたのだ。

 

やってくれるじゃないの!(笑)

 

なぜだろう?と酒を飲むたびに不思議に思ったのだが、解決したのだった。

 

まったく悪気はないので、磯のみなさんこれからもよろしくお願いします!