バルセロナエンターテイメント第3弾
闘牛観戦。
人気衰退と動物愛護から
来年には廃止が決まっているバルセロナの闘牛。
8年前に観た時はなかなか面白いと思っていたので残念でならない。
最後にもう一度拝んでおこう。
8年前は満員だったというのに、この空席ぶり。
前日超満員のサッカースタジアムに居たので
余計に哀しさが募る。
一緒に行ったmich同僚から
「今はもう牛を殺さないらしい」という噂を聞く。
こう言っちゃ悪いが闘牛なんて
牛を殺してなんぼだろうに。
安い席に座ってたので
被写体が遠くて小さくて申し訳ない。
それでも一人30ユーロだ。
おまけに警備員のオッチャンに
「あと1ユーロ出したら前の方の席に座っていいぜ」としつこく持ちかけられた。
オッチャン、そんな小銭稼ぎしていいのか!?
もう閉鎖になるからなんでもアリなのか。
まずは元気良く牛さん登場。
数人で牛をいなし疲れさせる。
馬に体当たりさせて槍でつく。
堅い防護服を着ているとはいえ、
目隠しされて何がなんだかわからないモノに
体当たりされてる馬さんが気の毒だ。
さらに6本の銛もうって牛を弱らせる。
この銛をつく人は牛の正面から向かっていくので見ごたえがある。
そしてマタドール一人の演技。
この日は3人のマタドールが2回ずつ戦った。
それぞれ戦い方をちょっとずつ変えてる。
靴を脱いでみたり
膝をついてみたり
どんな形で戦うにしろ
2~3回続けて牛をいなすと、そこで一旦中断し
とにかくいちいち格好をつける。
もう腹たつくらいカッコつけマン。
しかしそのキュっとあがったお尻で許してしまう。
で、ファンファーレが鳴り、マタドールは剣を持つ。
よかった、ちゃんと刺すのね。
あぁ、いい画が撮れない。
背中から心臓に向けて剣を突き刺す。
成功すれば牛はコロッと倒れるが
この日は6回のうち5回は2度剣を刺さなきゃいけなかった。
その間牛は血を垂れ流したり悲痛な鳴き声をあげる。
一撃でしとめてあげるのが牛への礼儀だろう。
8年前は最低2回は一撃必殺だったぞ。
人気と共に腕も落ちたか?マタドール。
ちゃんと殺して牛は退場。
一撃必殺をしたマタドールには観客が白い物を振って賞賛する。
そんな客が多いとマタドールには褒美として?牛の耳が贈られるそうだ。
最後に耳をもらったマタドールが場内一周。
最後までカッコつけやがって。
闘牛。
確かに残酷な見世物だ。
だけどここで動物愛護を訴えるのは違う気がする。
闘牛に関わる人全てが牛に感謝と愛情を持っているだろうから。
でも人気衰退の理由はわかる気がする。
マタドールの演技は多少違えども
あとは淡々と6回同じ流れで繰り返される。
3回戦くらいで飽きてくる。
牛がまだ元気なうちに仕留めるとか
マタドール二人を出して競わせるとか
新しいことをしないとダメなんじゃないの?
相撲のような伝統芸能だからそんな外道は許されないのか。
こんな素敵なポスターをカードにして売ったりすればいいのに。
土産物屋はあったけど
ドイツに匹敵する程ビミョウな牛のぬいぐるみしかなかったし。
この建物も趣たっぷりで素敵なのに。
さよならMonumental闘牛場。