goo blog サービス終了のお知らせ 

群馬大学 慢性看護学研究室ブログ

患者様や未病の方が、自分らしく生活できるよう研究・探求しています。糖尿病と慢性腎臓病透析予防外来も開設しています。

透析患者の栄養評価について

2022-02-21 12:26:00 | 東日本腎不全研究会(旧 群馬県腎不全看護セミナー)
2022年1月17日 東日本腎不全兼研究会 情報交換コーナーまとめ(杉山)
「東日本腎不全研究会方式デルファイ法による検討」

質問「透析患者の栄養評価について」

透析患者はPEWや過度な制限から低栄養に陥りやすく、低栄養は死亡率の増加やQOLの低下をきたし、フレイルやサルコペニアに陥ることも懸念される。栄養評価の指標は複数あるもどれを使用するのが最良かガイドラインにも明記されていない。当院では、一次スクリーニングとしてMNA-SFを使用し、7点未満をNSTにかけ介入しているが、栄養の評価は各施設により異なる。そこで各施設の栄養評価について伺った。

A病院:栄養の評価は主にALB,TPを使用。栄養士がメインで介入している。一時期はKYチャートという指標を使用していた

B病院:ALB、TPで評価。積極的には栄養評価を行っていない

C病院:ALB、TPでみている。低栄養よりは過食患者の制限を中心にみてしまっている。
Pが低かったり、体重の増加がない患者にも今後は目を向けていかなくてはならない。

D病院:栄養士に任せている。

透析室の看護師勉強会の内容について

2022-01-23 13:45:00 | 東日本腎不全研究会(旧 群馬県腎不全看護セミナー)
2022年1月20日 東日本腎不全兼研究会 情報交換コーナーまとめ(櫻井)
「東日本腎不全研究会方式デルファイ法による検討」

質問「透析室の看護師勉強会の内容について」

看護師は患者により良いケアを提供するために疾患・治療・看護などの知識を深め、研鑽
を積むことが重要である。A病院では定期的に透析室の看護師勉強会を開催しているが、
他の施設では看護師勉強会をどのような内容で取り組んでいるか。また、どのくらいの頻度で実施さているかを伺った。

A病院…2カ月に1回、看護師独自で勉強会を実施。これまでは血液透析中の急変対応・腹
膜透析患者の導入期看護・腎代替療法選択相談・フィジカルアセスメント・フットケアな
どを行った。

B病院…定期的には行っていない、最近では看護師の接遇・看護師間のコミュニケーションについて動画視聴後に話し合いをした。

C病院…臨床工学技士よりエコー下穿刺・フットケアの評価について

D病院…定期的には行っていない、心電図の見方

E病院…看護師からの依頼で、臨床工学技士よりシャントの異常について

F病院…看護師からの依頼で、栄養士より栄養管理について

G病院…臨床工学技士より血液吸着・血漿交換の治療と注意点

H県CKDNL勉強会…医療事故予防:インシデント事例の分析と対策

面会制限について

2021-11-19 18:31:00 | 東日本腎不全研究会(旧 群馬県腎不全看護セミナー)
「東日本腎不全研究会方式デルファイ法による検討」

2021年11月18日 情報交換コーナーまとめ (木村)

面会制限について

新型コロナウイルス感染症対策として、入院患者様の面会の制限させていただきましたが、9月末に緊急事態宣言が解除された。現在,群馬県「社会経済活動再開に向けたガイドライン」でも警戒度1に引き下げられている。患者さんやその家族から面会希望の声が上がってきているので、周辺の医療機関での対応を確認し、今後の面会制限解除に向けて参考にしたく、状況を伺った。

A病院・・・近隣施設との足並みを揃え、現状では制限を持続している。希望者にはタブ
レットを利用した面会や、窓越し面会を実施している。

B病院・・・LINE面会をしていたが、今は短時間での対面を許可している。面会前に抗原
検査をしてもらっている。(自己負担額あり)月曜日から金曜日の外来稼動時間帯に限定
させていただいている。また、面会制限再開の可能性をふまえて文書で掲示等の告知はしていない。急変等特別な場合は医師の判断で面会を許可している。

C病院・・・警戒度1になった時点で面会制限を解除した。20~30分で済ませてもらうよ
うにしている。入口に警備員がいて体温チェックを行っている。

D病院・・・先週から家族限定で2名まで許可となっている。入口で体温チェックをして
いる。

E病院・・・面会制限を継続中。

F病院・・・家族に対して、短時間での面会を許可している。

臨床工学技士の業務範囲追加

2021-10-26 08:55:00 | 東日本腎不全研究会(旧 群馬県腎不全看護セミナー)
「東日本腎不全研究会方式デルファイ法による検討」

2021年10月21日 情報交換コーナーまとめ (向井)
臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修について

臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修の受講予定について
医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフティングの為、臨床工学技士の業務範囲追加となる。
追加業務を行う為には指定の研修を受講する必要があり、講習はオンラインによる講義と2日間にわたる実技研修が予定されている。
血液浄化の業務内容としては、表在化された動脈穿刺が可能となる。(その他内視鏡業務やカテーテル業務の内容も含まれる)

この研修では土日での2日間の研修と、38000円の研修費が必要となる為、他の施設の皆様は受講予定があるのかを伺った。

A病院・・・全員受講予定で、数年にわたり計画的に受講予定である。宿泊代などの必要経費は病院負担である。

B病院・・・今のところ受講の話はきいていない。

D病院・・・穿刺はドクターが行う為、受講に必要がない。

東日本腎不全研究会方式デルファイ法による検討

2021-09-16 20:58:00 | 東日本腎不全研究会(旧 群馬県腎不全看護セミナー)
「東日本腎不全研究会方式デルファイ法による検討」

9月16日 情報交換コーナーまとめ (担当 海澤) 
透析患者のワクチン接種に関する不安に対しての説明について、各施設の取り組みを紹介した。

A施設) 院長が患者全員へ接種した方がよいと説明しており 改めて打った方がよいかと聞かれたら、院長が再度説明している

B施設) 接種できる患者は全員接種した (疾患がある患者以外) 職員も全員接種済み 抗体価も測定済み(免疫抑制剤を使用している患者はあがりにくい)

C施設) ワクチンの積極的な摂取を進めている (国全体でも進めている) 県央ワクチンセンターのチケットが取れている患者はそちらで打ってもらっている。
他県よりも接種率が多く県全体でワクチン接種をすすめている

D施設)
腎メッセ ワンブースでワクチン接種推奨
患者へも積極的にすすめている
抗体価 1以上あればよい

学会などの情報
https://jsn.or.jp/medic/data/QA_0405.pdf
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210806/k10013183981000.html