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群馬大学 慢性看護学研究室ブログ

患者様や未病の方が、自分らしく生活できるよう研究・探求しています。糖尿病と慢性腎臓病透析予防外来も開設しています。

ゼミ文献:病院での共感の実践.患者と医療者の経験:ナラティブインクワイリー

2023-02-01 11:57:43 | 研究室

<岡研究室 ゼミ紹介>
 毎週火曜日,19:40-21:10,大学院博士前期・後期課程のゼミをzoomで行っています。先日,こちらの文献紹介がありました。なお,ゼミはお試し参加でもokです。希望者は,お気軽にご連絡ください!!

<文献>

 Joanne Durkin, Jackson Debra, Kim Usher:Compassionate practice in a hospital setting. Experiences of patients and health professionals: A narrative inquiry. Journal of Advanced Nursing  Apr2022; 78(4): 1112-1127.

IF:3.057(2021)

 病院での共感の実践.患者と医療者の経験:ナラティブインクワイリー

 

 要約

目的:病院において医療者の共感が患者にどのように受け止められているのか、医療者はどのように共感を表現しているのかを明らかにする。

方法:ナラティブインクワイリーを行った。患者と医療者24人にインタビューを実施した。分析過程はテーマティックフレームワークである。

結果:3つのテーマ 1.複数の知識と技術の合併、2.苦しみを軽減する意図的な行動、3.個々のニーズを満たし苦しみを予防する、が得られた。医療者の共感の表現には多くの技術と知識の融合があった。患者は医療者の行動を通して共感を受け止めていた。

結論:病院において、患者の苦しみを軽減するための技術的・意図的な行動は、医療者にとっては共感の表現において、患者にとっては共感の受け止めにおいて、主要な要素である。

(担当 茂木)


慢性疾患看護専門看護師(CNS)更新!

2022-12-30 16:31:43 | 研究室

群馬大学大学院保健学研究科 岡研究室修了生の木嶋千枝さんが,慢性疾患看護専門看護師の2回目の更新が承認されました。おめでとうございます!!

また,足からの健康を支えるコンサルタントナースとして事業も展開しています。

木嶋さん,頑張ってください!!

********** 以下,木嶋千枝さんより メッセージをいただいたので,掲載します **************************

 岡研究室CNSコース1期生として慢性疾患看護専門看護師(CNS)の認定を受けました木嶋千枝と申します。CNS認定後、先日2回目の更新を無事終えることができました。不安や迷い、試行錯誤の10年でしたが、岡美智代先生をはじめ研究室の皆様のお力添えのおかげで、今日まで継続することができたと感じます。感謝しかありません。ありがとうございました。

 岡研究室で過ごした博士前期課程の時間は、当時の自分の看護感とともに人生の大きなターニングポイントとなりました。CNSとして臨床で現場で実践を積みながらも広く国の政策や社会の流れを捉え活動を重ねる中で、『足』『靴』に関する予防的視点や診断に至らない足トラブルの放置の現状から適切な情報の不足、足を取り巻く社会連携の課題、相談の場と学ぶ場の不足を実感しました。そこで、2019年に足からの健康を支えるコンサルタントナースとして事業を始め(ナースファシリテーターAbeby)、2022年12月13日には活動の基盤となる足育サロン『足育実践フォーラムAbeby(アベビー)https://abeby.gifoot.net/home_footcare/ を渋川市に設立しました。足と慢性疾患看護CNSはどう繋がるのか疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。糖尿病をサブスペシャリティとして活動していたところ、いつどんなタイミングでフットケア教育をすべきだったのかと思い悩むことがしばしばありました。そして糖尿病患者さんを通して気づいたこと、それは靴の「履き方」はもちろん「足にフィットした感覚」も幼少期からの生活習慣だということでした。私は、足のトラブルは生活習慣病と私は考えています。いつまでの自分らしく過ごすためには、食育のように幼い頃からの「足育(あしいく)」が重要なのです。そのため、当サロンではファーストシューズの選び方から高齢者の転倒予防目的のケアや相談までお受けして足からの健康サポートを行っています。

 事業においては医師の指示はありませんが、気持ちは常に慢性疾患看護CNSとして「実践・教育・相談・調整・倫理調整・研究」の6役割を念頭に置き、お一人お一人の生活と人生をより良く紡ぐ一助となれたらと考えています。社会的活動や研究への取り組みも含めて、これからも岡研究室修了生として精力的に活動を続けていきます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


ゼミ文献:2型糖尿病の成人のための書面による感情開示:プライマリケアの実現可能性調査

2022-12-26 20:56:37 | 研究室

<岡研究室 ゼミ紹介>
 毎週火曜日,19:40-21:10,大学院博士前期・後期課程のゼミをzoomで行っています。先日,こちらの文献紹介がありました。なお,ゼミはお試し参加でもokです。希望者は,お気軽にご連絡ください!!

<文献>

Written emotional disclosure for adults with Type 2 diabetes: a primary care feasibility study

2型糖尿病の成人のための書面による感情開示:プライマリケアの実現可能性調査

Dennick, Kathryn; Bridle, Chris; Sturt, Jackie. 

Primary Health Care Research & Development; Cambridge 巻 16, 号 2,  (Apr 2015): 179-187.

DOI:10.1017/S1463423614000188

  Journal Impact Factor ™  2021 1.792,5 年 1.947

◆要約

2型糖尿病患者41人をランダムに2群に分け、WED(Written emotional disclosure)の実現可能性を試行した。

実現可能性は、コンプライアンス、受容性、介入の忠実性を評価した。

介入の忠実性は確認されたが、受容性は不均一だった。

WEDの形式には更なる研究が必要だが、

WEDの実現可能性が示され、満たされていない治療ニーズが特定されたことから、

価値ある取り組みである可能性が示された。

 

(担当 佐藤)


卒業研究発表会

2022-12-23 22:06:25 | 研究室

2022年12月21日 卒業研究発表会

 学部4年生の卒業研究発表会を行いました。

学生の皆さん,1年間ご苦労様でした。透析患者様に聞き書きをさせていただいたり,文献を調べたり,いろいろなことが発見できました。

わたしもとても勉強になりました。研究って楽しいですね。

ご苦労様でした!


ゼミ文献:男性のヨーガ参加への障壁を理解する

2022-10-12 17:26:47 | 研究室

<岡研究室 ゼミ紹介>
 毎週火曜日,19:40-21:10,大学院博士前期・後期課程のゼミをzoomで行っています。先日,こちらの文献紹介がありました。なお,ゼミはお試し参加でもokです。希望者は,お気軽にご連絡ください!!

<文献>
Complement Ther Clin Pract. 2021 Feb;42:101262. doi: 10.1016/j.ctcp.2020.101262. Epub 2020 Nov 18.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33276223/

Yoga not a (physical) culture for men? Understanding the barriers for yoga participation among men
ヨーガは男性にとって(身体)文化ではない?男性のヨーガ参加への障壁を理解する
 Jonathan Y Cagas, Stuart J H Biddle, Ineke Vergeer

要約:
オーストラリアのヨーガに参加していない21人の男性にインタビューし、男性のヨーガに対する認識を調査し、テーマティック分析によりヨーガへの参加の障壁と促進要因を明らかにした。(1)他の運動形態への嗜好、(2)ジェンダーに関連する認識と圧力という2つの主要な障壁と、(1)男性におけるヨーガの受容性、(2)簡単な説明会の提供、(3)男性のみのクラスという促進要因となりうるものが特定された。

COMPLEMENTARY THERAPIES IN CLINICAL PRACTICE
Journal Impact Factor ™  2021 3.577,5 年 3.318
(担当:堀越)