みちのく童話会スタッフブログ

第3回を持ちまして、みちのく童話賞は終了ました。これからはみちのく童話会として、活動をしていきます。

東北ふしぎ物語イラストこぼれ話 その1

2024-09-28 | 日記

 

 童話塾スタッフの おしのともこです。

東北6つの物語シリーズの「東北ふしぎ物語」は

ちょっと不思議で魅力的なお話がいっぱいです。

このイラストの創作秘話や感じたことを

少しだけお話しします。

 

 

「ヤマセの中で見た町」田沢五月/作

先が見えないほどの真っ白な霧「ヤマセ」が舞台です。

霧の向こうに現れた見知らぬ町。

ゾクゾクするほど魅力的です。

そこで出会う人々。交わされる会話から想像が膨らみます。

ヤマセが見せた子どもたち、過去と現在が重なる奇跡。

神秘的な深い霧をどうイラストで見せるのか悩みました。

 
 

「Tのかまくら」みどりネコ/作

「かまくら」って魅力的です。

雪で作った小さい真っ白な家。

中の丸い空間では甘酒やお餅を食べてゆっくり過ごす。

そのかまくらが都市伝説の舞台になっていたら?

時空を超えて不思議な出会いがあったら?

イラストを描くとき

かまくらの「寒さ」と「あたたかさ」を

表現したいと思いました。

「Tのかまくら」の「T」が何を意味するのか

ぜひ物語を読んでみてください。

 

 

 

「ふしぎの沼をたずねて」堀米薫/作

登場人物がみんな優しく、相手を思いやり、

そして少しだけ傷ついている。

透きとおった沼の水。水面がキラキラ輝く。

その沼にたどり着いたとき、

しのぶの心の奥に灯りが灯る。

ここから新しい一歩を踏み出す、

そんな瞬間を描きたいと思いました。

 

 

 



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