メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

アルゼンチンタンゴ の リード方式

2008年04月11日 15時25分49秒 | マニアック タンゴ辞典
  完全リード式? 察知式?

前回のブログで「完全リード式」と「察知式」という言葉が出てきたので解説しておこう。
こんな言葉は実際にはアルゼンチンタンゴには存在しない。
オレが勝手にリード方式の区分けをするために命名した。 




  完全リード式

この方式では女の子は
姿勢さえ完璧に保っていれば男性が踊らせてくれる。
実際に踊るのは女性だが男性がコネクションと自然な力を利用して女性の身体をコントロールする。音の指定や次の姿勢まで物理的、空間的、もしくは音楽的に伝えるので女の子は目を瞑っていても(もちろん直接肉体的コンタクトがない時はムリ)
身体が勝手に反応するようになっている。

もちろん男性は女性が動き易いようにリードしなくてはいけないのでタイヘン。


即興で女性の身体を部分単位までコントロールすることも可能。

男性も女性も
お互いのエネルギーを利用するのでコネクションは強い。





  察 知 式 (合図式)

トラディショナル・ショーダンサーに多い踊り方。
このタイプの踊り方はダンサーによってまさにさまざま。
リードがある程度あるダンサーから全然ないダンサーまで。

男性は自分の身体の向き、角度などで女性に指示、合図を出す
女性は男性の動きを見て察知し次の行動を予測して自分で行動をおこす。


男性はエネルギーを受けないので軽い感じがするし、
女性が自分のイメージどおりに動いてくれるので楽。

お互いが別々で動く   のでコネクションはあまりない。

女性がその男性の合図を覚えてさえいればどんなことでも出来るので振り付けのショーダンスに向いている。


実際にはコネクションが全くないわけではないので「リードがちょっとある」
というダンサーが多い。(もちろん全くない人もいるし、そこそこある人もいる)

察知式の男性がパートナー以外の女の子と踊ると上手く踊れないのは単純にリード出来ていないからである。
もちろん察知能力の高い女性となら踊れるが。。。






読んでもらって分かると思うが

       男性本位の踊り方か女性本位の踊り方かの違いである。



完全リード式は 男性がどこまで
     女性に分かりやすくリードできるか?

察 知 式は 女性がどこまで
     男性の意図を汲み取ってあげられるか?


という問題である。






察知式、もしくはリードの出来ない男性とばかり踊っていると女性は
自分で勝手に踊るクセがついてしまう    し、


完全リード式の男性とばかり踊っていると察知能力が低下するため
リードのない男性とは踊れなくなってくる。

男性は察知式の女性とばかり踊っていると
      どんどんリード出来なくなるので注意。






この前「パブロ&ノエリア (サロン&ミロンゲーロ)」で書いたように
トラディショナル系ではスタイルによって踊り方自体が違うので完全リード式であっても「踊れない」ということが生じてくる。


モデルノはトラディショナルの完全リード式を応用させたものなので
上手く踊れないときは単純に男性がリード出来てない、もしくは女性のテクニック不足。
※注 ヌエボなことをするからと言って完全リード式だとは限らない


言わずもがな、
察知式においては相手が違えば踊れないのは仕方ないことである。






ちょうど最近同じテーマでブログ書いた友達がいるので紹介しとこう。
実体験に基づいた内容なのでオレの論理的な解説より分かりやすいかも。

ゴハネ~ラ! Kumita的~【タンゴの種類を理解する】
http://ameblo.jp/imageconsultango/entry-10086815773.html





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