だいぶ前に書きかけてほったらかしだったので取り上げておこう。
「モデルノ」というのは「モダンな」という意味である。
つまり「今風の」ということ。
古くない踊り方、今の人のセンスに合う踊り方を指している。
ブエノスの流行はブエノスに住んで踊っている人たちがタンゴ・シーンを見ながら「今風」かそうじゃないかを判断するわけだから時代とともに変わっていくもの。
いつの時代も流行があって踊り方は変わっていく。
もちろん「トラディショナル」だって変わっていく。
(じぃさん達と若いサロンダンサーの踊り方が違うのは流行が違うからだ。
踊っていた年代や通っていたミロンガによって踊り方が違うともいえる)
国や地区によっても流行ってるものは違うはずなので、ホントにまったく定義のない言葉だな。
だいたい、ミロンゲーロのじぃさん、ばぁさんから見れば現在のトラディショナル(伝統的)ショーダンスは無茶苦茶「ヌエボ(新しい)」で「モデルノ(近代的)」だし、
1941年までのリズム全盛期に踊ってた人からすれば42年以降に流行したメロディー系の「タンゴ・サロン」だって「ヌエボ」で「モデルノ」だろう。
あとは若い人の間でも状況によって使い方が違ったりもする。
「ヌエボ」という言葉自体が「変わった技」や「派手なコルガーダやボルカーダなどの技」&「それを多様した踊り」を示すようになってきたのでそれと区別するために使う場合もあるし、
「ヌエボ」という言葉が独り歩きを始めてしまい、
「ヌエボは身体の使い方が違う」「トラディショナルは上品、ヌエボは下品」
ずっとクローズでヌエボなことを一切しなくても柔らかい身体の使い方をしただけで
「あれはヌエボだ」
などという人が出始めたので、そういう先入観を持たせないように使っている人もいる。
注) 今はもう「ヌエボ」な技を使っているからと言って新しいわけでも流行に沿っているわけでもないのだ。
つまりこのブログで使っている「モデルノ」は、現在ブエノスで若者達が集まるミロンガやプラクティカに通っているオレや一緒に踊っているダンサー達が感じてる「今風」ってことだな。
じゃぁ、何が 「今風」なのか?
それは身体の使い方であったり、リード方法であったり、洒落た音の取り方であったり、もちろんステップであったりもする。
現在流行っているのは、お互いの身体に(精神的にも)負担のかからない身体の使い方、リードシステム、より「ナチュラル(オーガニック?)」な踊り方である。
これは昔からミロンゲーロ・スタイルだろうとタンゴ・サロンだろうとリード&フォローの上手い人はみんな同じ。
分野を問わず、ダンサーによっては「察知式、合図式」「手リード、パワーリード」などで踊る人がいる。
こういうリードシステムは「今風」ではない。
これはもちろん技術力の問題も大いにある。
理解していても出来るかどうかは別だし、理解度のレベルもある。
ミュージカリティーも今やフレーズ、楽器の音、その流れや勢いを取って踊るのは当たり前。
観客を盛り上げようと音楽を無視して勝手に盛り上がったりするのは
「今風」ではない。
男性、女性どちらのアドルノも相手や音楽をほったらかして自分だけが目立つようなようなこと
... は時代に合わなくなった。
どちらも相手との駆け引きや調和、音楽 を楽しんで使っている。
あとやはり使う技、ステップにも流行り廃りがある。
10年、20年前に流行っていたようなことは現在はショーダンスでさえあまり使われない。
3、4年前まで流行っていたチチョやナベイラのようなあまりに派手なコルガーダ、ボルカーダ、アトラパーダなど、ヌエボヌエボな技もミロンガやプラクティカではもう見なくなった。
(こういう大技は時間や場所を取るので踊り場での即興ではかなりの技術力がないとカッコよく見えない、音楽に合わせて使いにくい、という理由もある)
今の時代は人に見せるための派手な技より、踊り自体を楽しむ 「ミュージカリティ」が優先 なのだ。
ヌエボ技でも4ta.サカーダのように使いやすい技はウルキサなどのサロン系の人たちの間でも流行っている。
もちろん昔から使っていて今でも古さを感じさせないで使えるようなステップも多くあるし、古い技を「今風」にアレンジして使うことだってある。
出来るかどうかは技術的な問題もあるので別として、どんなスタイルだろうがヌエボ技を使おうが使うまいが、
時代の感性に合ってるかどうか?
という問題である。
つまりそういう分類があるわけでも、決まった踊り方、技などがあるわけでもない。
日本語で「モデルノ」という言葉を使い始めたのはオレなので、このブログを読んだ人が解釈を間違えて広まっているんだと思う。
たしかにヌエボな技や身体の使い方だけを見て
「トラディショナル」ではない = 「ヌエボ」 = 「モデルノ」 と取らえられやすいが、
前記したように 「ヌエボ」 という言葉はかなり強い固定イメージを持ち始めているのでそれとは区別したい、という考えである。
ま、ようするに 「今風」 ってことだ。
すぐにその時代の流行の良い部分は「トラディショナル」に取り込まれて新しい流行が出てくる。
流行り廃りをくりかえしタンゴは進化していく。
ウルキサ・スタイルの本拠地、「スンデルランド」でタンゴを学び、
そのスンデルランドでクラスもやっていたブルーノ&マリアンヘレス。
ウルキサ特有のシャープな動きではなく、一つ一つの動きが柔らかく、音に合わせて硬くなったり軽くなったりもする。
そして4ta.サカーダや小さいコルガーダなど軽いヌエボ技とサロン系の技を上手く組み合わせている。
ガンチョを3発入れて2歩で着地するところなどすごくシャレた音の取り方は大拍手もの。
最後のバリエーションの部分もショーダンサーのよくやるヤツだが動きが軽く、しつこくもないので古く感じさせない。
オレ的表現だと彼らの踊り方は
「モデルノ系(今風の)トラディショナル」 「モデルノ系(今風の)サロン」 などとなる。
「モデルノ」というのは「モダンな」という意味である。
つまり「今風の」ということ。
古くない踊り方、今の人のセンスに合う踊り方を指している。
ブエノスの流行はブエノスに住んで踊っている人たちがタンゴ・シーンを見ながら「今風」かそうじゃないかを判断するわけだから時代とともに変わっていくもの。
いつの時代も流行があって踊り方は変わっていく。
もちろん「トラディショナル」だって変わっていく。
(じぃさん達と若いサロンダンサーの踊り方が違うのは流行が違うからだ。
踊っていた年代や通っていたミロンガによって踊り方が違うともいえる)
国や地区によっても流行ってるものは違うはずなので、ホントにまったく定義のない言葉だな。
だいたい、ミロンゲーロのじぃさん、ばぁさんから見れば現在のトラディショナル(伝統的)ショーダンスは無茶苦茶「ヌエボ(新しい)」で「モデルノ(近代的)」だし、
1941年までのリズム全盛期に踊ってた人からすれば42年以降に流行したメロディー系の「タンゴ・サロン」だって「ヌエボ」で「モデルノ」だろう。
あとは若い人の間でも状況によって使い方が違ったりもする。
「ヌエボ」という言葉自体が「変わった技」や「派手なコルガーダやボルカーダなどの技」&「それを多様した踊り」を示すようになってきたのでそれと区別するために使う場合もあるし、
「ヌエボ」という言葉が独り歩きを始めてしまい、
「ヌエボは身体の使い方が違う」「トラディショナルは上品、ヌエボは下品」
ずっとクローズでヌエボなことを一切しなくても柔らかい身体の使い方をしただけで
「あれはヌエボだ」
などという人が出始めたので、そういう先入観を持たせないように使っている人もいる。
注) 今はもう「ヌエボ」な技を使っているからと言って新しいわけでも流行に沿っているわけでもないのだ。
つまりこのブログで使っている「モデルノ」は、現在ブエノスで若者達が集まるミロンガやプラクティカに通っているオレや一緒に踊っているダンサー達が感じてる「今風」ってことだな。
じゃぁ、何が 「今風」なのか?
それは身体の使い方であったり、リード方法であったり、洒落た音の取り方であったり、もちろんステップであったりもする。
現在流行っているのは、お互いの身体に(精神的にも)負担のかからない身体の使い方、リードシステム、より「ナチュラル(オーガニック?)」な踊り方である。
これは昔からミロンゲーロ・スタイルだろうとタンゴ・サロンだろうとリード&フォローの上手い人はみんな同じ。
分野を問わず、ダンサーによっては「察知式、合図式」「手リード、パワーリード」などで踊る人がいる。
こういうリードシステムは「今風」ではない。
これはもちろん技術力の問題も大いにある。
理解していても出来るかどうかは別だし、理解度のレベルもある。
ミュージカリティーも今やフレーズ、楽器の音、その流れや勢いを取って踊るのは当たり前。
観客を盛り上げようと音楽を無視して勝手に盛り上がったりするのは
「今風」ではない。
男性、女性どちらのアドルノも相手や音楽をほったらかして自分だけが目立つようなようなこと
... は時代に合わなくなった。
どちらも相手との駆け引きや調和、音楽 を楽しんで使っている。
あとやはり使う技、ステップにも流行り廃りがある。
10年、20年前に流行っていたようなことは現在はショーダンスでさえあまり使われない。
3、4年前まで流行っていたチチョやナベイラのようなあまりに派手なコルガーダ、ボルカーダ、アトラパーダなど、ヌエボヌエボな技もミロンガやプラクティカではもう見なくなった。
(こういう大技は時間や場所を取るので踊り場での即興ではかなりの技術力がないとカッコよく見えない、音楽に合わせて使いにくい、という理由もある)
今の時代は人に見せるための派手な技より、踊り自体を楽しむ 「ミュージカリティ」が優先 なのだ。
ヌエボ技でも4ta.サカーダのように使いやすい技はウルキサなどのサロン系の人たちの間でも流行っている。
もちろん昔から使っていて今でも古さを感じさせないで使えるようなステップも多くあるし、古い技を「今風」にアレンジして使うことだってある。
出来るかどうかは技術的な問題もあるので別として、どんなスタイルだろうがヌエボ技を使おうが使うまいが、
時代の感性に合ってるかどうか?
という問題である。
つまりそういう分類があるわけでも、決まった踊り方、技などがあるわけでもない。
日本語で「モデルノ」という言葉を使い始めたのはオレなので、このブログを読んだ人が解釈を間違えて広まっているんだと思う。
たしかにヌエボな技や身体の使い方だけを見て
「トラディショナル」ではない = 「ヌエボ」 = 「モデルノ」 と取らえられやすいが、
前記したように 「ヌエボ」 という言葉はかなり強い固定イメージを持ち始めているのでそれとは区別したい、という考えである。
ま、ようするに 「今風」 ってことだ。
すぐにその時代の流行の良い部分は「トラディショナル」に取り込まれて新しい流行が出てくる。
流行り廃りをくりかえしタンゴは進化していく。
ウルキサ・スタイルの本拠地、「スンデルランド」でタンゴを学び、
そのスンデルランドでクラスもやっていたブルーノ&マリアンヘレス。
ウルキサ特有のシャープな動きではなく、一つ一つの動きが柔らかく、音に合わせて硬くなったり軽くなったりもする。
そして4ta.サカーダや小さいコルガーダなど軽いヌエボ技とサロン系の技を上手く組み合わせている。
ガンチョを3発入れて2歩で着地するところなどすごくシャレた音の取り方は大拍手もの。
最後のバリエーションの部分もショーダンサーのよくやるヤツだが動きが軽く、しつこくもないので古く感じさせない。
オレ的表現だと彼らの踊り方は
「モデルノ系(今風の)トラディショナル」 「モデルノ系(今風の)サロン」 などとなる。
「曲と踊りがセッションしてる」 = ミュージカリティがいい。
ってことですね。
ブルーノはまだ若干25歳。
若い世代のジャズやポップス、ロックなどの音楽感性+アルゼンチン人でずっとタンゴを聴いてきた音楽感。
それらをセンス良く融合させています。
そういう彼らの動きがミゲル・カロの音楽とぴったり合っているのでこの振り付けはほんとうに良い出来になっていると思います。