メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

スタイルについて

2009年02月14日 23時08分47秒 | マニアック タンゴ辞典
質問がきたので少し説明しておこう。
(細かく書き出すと長いので出来るだけ簡潔に。
なので誤解が生じるかもしれないけれどすでに誤解してる人も多いようなので)







まずは 「スタイル」 (estilo)




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「スタイル」という言葉自体が広めの意味合いがあるので難しい。
辞書で調べると「型、形式、方法、やり方」などとある。

つまり「型、形式」として定義付けられたものとそうでないものだ。



たとえば日本語でも「彼のスタイルは、、、」などとタンゴで関係ないときでもよく使う。

これは「彼のやり方は、、、」などという意味だ。

ある程度定義づけられた種類の判別とは別の使い方である。

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現在のアルゼンチンのタンゴ・シーンで一般的に「型、形式」として
よく使われている「スタイル」という言葉の意味は大きく分けて2種類ある。







まずひとつは昔からあるトラディショナルなタンゴに使われている「スタイル」。

「ウルキサ」を代表とする各地域での踊り方の特徴としてのスタイル。
これらはそのアブラッソの形や良く使われるステップなどで区別される。


タンゴで「~スタイル」という風に使われる場合のほとんどはこのケース。

昔は「サアベドラ」や「マタデーロ」などタンゴがブームだった時代は各地区でそれぞれ特徴のある踊り方が何種類かあったようだ。
が、タンゴのブームが去り長い下火期間に多くのスタイルがなくなっていった。


その中で現在でも受け継がれてよく踊られているのは

ビシャ・ウルキサ地区の「ウルキサ・スタイル」 と 

セントロ(ブエノス中心部)で踊られていた「ミロンゲーロ・スタイル」

の2つである。


他にも少し残っているようだがメジャーではない。











そういう地区での特徴を示したものとは別に、「セントロ・スタイル」というのがある。

これは「ダニエル・ラパドゥーラ」というダンサーが自分のリード方法や踊り方をそう名付けて広まったもの。
なので上記の地区的特徴での「スタイル」の区分とは別である。

「ハビエル・スタイル(ハビエルの踊り方)」「チチョ・スタイル(チチョの踊り方)」
「けん・スタイル(けんの踊り方)」

のようなもの。









つまり現在アルゼンチンのタンゴで型や形式として「スタイル」という言葉がよく使われるのはこの3つの場合がほとんどである。





地区的特徴を示す


「ウルキサ・スタイル」


「ミロンゲーロ・スタイル」



とは別の、ダニエル個人の踊り方、 「セントロ・スタイル」




である。







実際の質問はこのあとなので  またまた    つづく。


いつになるかは不明。。。





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2 コメント

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Unknown (t_m_k_)
2009-02-15 10:37:35
!Feliz Cumplean~os! 遅ればせながら
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ありがとうございます (けん)
2009-02-16 09:36:47
t_m_k_さん、
ありがとうございます。
今年もよろしくです。
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