ものぐさ屁理屈研究室

誰も私に問わなければ、
私はそれを知っている。
誰か問う者に説明しようとすれば、
私はそれを知ってはいない。

投資雑感2023

2024-01-03 12:00:00 | 相場は相場に聞け!
2023年は、トレンド・フォロワーにとっては、すこぶる付の稼ぎ時の年であった。最終損益はともかく、勝率 56.4%損益比率 1対8.3という数字を残せたことは、個人的には非常に満足できる年であった 。

少しばかしSNSを覗いてみたが、ファンダ・グロース系の人は、行き詰まりや限界を感じているような総括や感想が多く、やはり、「小型成長株でテン・バガー」本の出版ラッシュは、フラグであったようだ。

年末には、全貸借銘柄の1年間のチャートを、売買シミュレーションをしながら、順番に確認していくのを、恒例の年課にしているが、2023年はトレンドが出た好環境であったことは、年初から年末まで、綺麗な右肩上がりのチャートを描いている銘柄が多くみられたことことからも十二分に確認できる。これら先導株は、オニールの本に載っているような、典型的なチャートばかりで、オニール流の投資を実践している投資家にとっては、大豊作の年だったと言っても決して大げさな言ではないと思われる。彼も草葉の陰で喜んでいるだろう。

個人的には、現在買い持ちだけになっているのが訳5割、天井圏で両建てになっているのは訳3割で、ドテンして売り持ちだけになっているのが2割と言ったポートフォリオ構成で、今年は最終的には、ほとんどが売り持ちに移行していくのではないかと思っている。つまり、天井を打ってダウン・トレンドに転換する正念場の年になるのではないかと思っている次第。

前にも書いたが、2023年の個人的な大きなトピックとしては、相場環境認識の目線をアップ・トレンドに方針転換したことを挙げなければならない。



これはCFDの225週足チャートだが、テクニカル的には、5月17日にレンジ相場をブレイク(一番左の矢印)して、アップトレンド相場に転換したことが、2023年の大きな特異点で、個人的には、この認識が決定的に重要だったと思う。その後下落して、レンジ相場の上端に戻ってきたが二度跳ね返され(10月5日と10月31日→二、三番目の矢印)、レジスタンス・ラインがサポート・ラインに転換しているのがわかる。現在は、赤い横線で水平に引いてある強力なレジスタンス・ライン=ベースを、上に抜けていくかどうかといった位置にあるが、もし抜けて行くようであれば、とりあえずは、3万5,000円を目指す流れになろう。

さらに、月足チャートで見ると、5月に一つ上のダーバス・ボックスに移行したというのが良くわかる。



従って、もし上抜けていくのであれば、私のハード・ランディング・シナリオは、バブル最高値3万8,957円44銭と3万4,000円の間のどこかで天井を打って、右肩下がりのダブル・トップになるという風に変更せざるを得ないことになる。今年こそは、天井をつけるのではないかと予想しているが、さて、どうなるであろうか。


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