白馬ツバメの独り言

北アルプスの麓 厳しい自然界で健気に逞しく生きている命たちとの出会いは
優しくて時に悲しい・・・

ツバメさんの渡りって?

2007-06-06 | ツバメの小話あれこれ

白馬ツバメおばさんのわかっている範囲でのお答えです。
日本へ来るツバメたちは、おもに東南アジア(フィリピン、マレーシア、インドネシアの赤道直下ボルネオあたり) 台湾などから、3000キロ~5000キロもの距離を渡って帰ってきます。それはそれは行きも帰りも過酷で、まさに命がけの長距離飛行ですね。
関西地方で渡りの前に、専門家の方が「渡りのルート」調査の足輪を付けて飛ばしたツバメが、5000キロ近いボルネオで発見されているそうです。
3月に入ると、九州あたりから飛来情報が入ってきます。まだ寒い2月に飛来してくるせっかちなツバメもいるようです。そこから徐々に北へ北へと向かい、最北の北海道には5月を過ぎてやっと到着するようです。大きくは日本海側ルートと太平洋側ルートに分かれるようで、海から川に沿って内陸へと向かうようです。
渡り鳥は「夜に星座の方向を目印に渡る」ものと「日中太陽の方向を目印に渡る」ものがあるといわれていますが、ツバメはどうなのでしょうね?一般的には、ツバメは日中に渡ると言われていますが、最近はツバメの塒入りの観察をしている方達から「一度塒に入った後に再び飛び立ち上昇して行き闇のかなたへ消えていった。」 という情報が多く聞かれています。
ツバメの飛行速度は、天敵に追われていたり、強風などの時を除けば、通常は平均30キロ~50キロ程度を状況に応じて調整して飛んでいるようです。渡りの時期には渡る方向に吹く風の流れに上手く乗り、エネルギーを極力消耗させないように羽ばたくことを控え、飛ぶそうです。小さな体で時には時速200キロ近くのスピードで飛行しているようです。
一日にどれくらいの距離を飛ぶのかな・・お天気や、地形の状況で日々同じ距離は飛ばないのでしょうし、風に乗り一気に海を渡る時などの距離を合わせて平均すると・・・どれくらいになるのでしょうね。一説では1日に約300キロを約1カ月から1カ月半かけて渡りきるということです。
日本でも、渡りのツバメたちの中継地点がいろいろなところにあります。
大きなところでは関東では渡良瀬遊水地、北陸では河北潟、関西では琵琶湖など。
行きも帰りも、ツバメたちはこのような場所でつかの間羽根を休め、栄養を補給し蓄えながら、塒としても使いながら、移動して行くのですね。
子育てを終えたツバメたちが、また南の国へ渡りを始めるのは、早いグループでは7月半ばあたりから、遅いグループは、私の見た記憶では10月半ばまで、近くの葦の塒に入っていたグループがありました。これは、早くに子育てを終えた成鳥たちが最も早くに渡りを始め、最終組は北のほうで巣立ちの遅かった若鳥たちの集団なのでしょうね。ツバメはハクチョウなどのように家族親子で渡ることはないようです。成鳥たちの渡りが早いのは、家族単位の行動をとらないからなのですね。若鳥たちは若鳥同士で集団を作りながら、成鳥たちのグループに合流しながら移動していくそうです。
ツバメは、春の飛来の時には単独で行動しているようですが、秋の渡り(南下)の時には大きな集団を作ります。大きな集団は天敵から身を守るための手段。それでもその年生まれの若鳥たちは、南へ渡る途中でほとんどが命を落としてしまうそうですよ。天敵に襲われたり、天災に巻き込まれたり、力尽きて海の中に消えていったり・・・若鳥の一年後の生存率は一割にも満たないと知ったときには、あまりの儚さに心が痛みました・・・でも、それが「渡り鳥」たちの宿命なのでしょう。
自然界は小さな命に容赦なく「過酷」です・・・
それでも、ツバメはツバメである限り、毎年命がけで海を渡り続けるのでしょうね・・・

ちなみに「・・そうです。」「・・ようです。」と書いているのは、私が実際に現場で調べたり調査したわけではないのでね・・・ツバメ観察しているうちに知りたくなったことをそのつどツバメ関係の資料などから調べてみて自然に頭にインプットされたものだから・・・偉そうになんて 白馬ツバメおばさんは、書けませんが~・・・ね♪


 



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ytっfgh (っghjhyg)
2011-02-22 11:53:01
すごいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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