塒 1

１番子も続々と巣立ち、親元から離れ、仲間達とあちこちで乱舞している姿を目にする。日中の若ツバメたちはいったいどんなところで過ごしているのだろう・・？
先日、保護をしてから１カ月になるハシボソカラスの雛(後日日記にも書きますが・・なぜかカラス・・)の日光浴を兼ねて、松川の川原にお弁当を持って主人とのんびり昼の時間を過ごしていた。
中州の木の繁ったところでは、キセキレイやセグロセキレイがどうやら繁殖中のようで、トンビやカラスが来ると騒がしく鳴いていた。砂泥地では「コチドリ」の番が「ピィーゥピゥ」と鳴きながらセカセカと動き回っていた。きっと雛でも生まれているのかな
そしてそして・・
たくさんのツバメたちがこの川原や川の上を飛び交っているのを発見。
双眼鏡で見ると燕尾のまだ短めの若ツバメたちが多い。
そうかぁ・・こんなところで仲間達と過ごしていたんだね
風に乗って気持ち良さそうに、飛行姿はもう成鳥と変わらないほどにシャープで鮮やかな身のこなしだ。

 

そしてもう一箇所、そこは７月を過ぎて葦が伸び繁る頃になると、ツバメたちの集団塒として使われている姫川源流近くの葦原。
まだ葦の高さもご覧のようにあまり伸びていないが、ここでは今時期は「ヨシキリ」たちの「ギョギョギョシィー」という特徴のある縄張り鳴きがあちこちで聞こえてくる。
この周辺で小集団のツバメたちが飛び交っていた。虫もたくさん取れるのだろう。もうすでに小塒としても使われているのかもしれない・・

この葦原でのツバメたちの塒入りは７月あたりから徐々に増えていき、８月初めからお盆前あたりがピークになり、日の入り前になると各小集団が次々とどこからともなく現れだし、それが多いときには数千羽の大集団へと形成されていき、上空を乱舞する。その光景はなんとも神秘的、幻想的で、今ここに集まっているこんなにもたくさんの子達のいったいどれくらいが最後まで南へたどり着けることが出来るのだろうとか・・１羽１羽を双眼鏡で追っているうちになんだか涙腺が熱くなってしまうことがある・・・白馬から、君たちの無事を祈り続けているからねと・・私はこの時期毎日のように足を運んでいる。９月を過ぎる頃から徐々に少なくはなるが、それでも北のほうからの南下組が続々移動してくるのか、私が去年最後に見たのは１０月１２日、５０羽ほどだった・・
下の画像がピークの頃の塒入りの画像

上空を乱舞するツバメ大集団たち

この線のようなものは全部ツバメさんたち・・暗くなるともう撮れません。
フラッシュなどは「絶対」厳禁ですよ～

日が暮れて・・葦の上ではまだツバメさんたちの「チキチキ」「ジュィジュィ」「ウビウビ」にぎやかな声が響きます。
そしてこの数分後、葦原は静けさを取り戻し・・・
ツバメさんたちは眠りに入ります

まだまだ腕が悪く、なかなか上手く塒入りの写真は撮れません・・・
比較的まともにツバメさんたちがちゃんと葦の中に入っているのが撮れたのが、隣町の大町木崎湖畔にある葦原での塒入り
場所はこんなところです。白馬に比べると小さな葦原で、それでもピーク時には千羽以上は入りますね

これはちゃんとツバメさんたちの姿が撮れました～
葦の中・・・見えますかね？

今年こそはもっと上手に画像に収めようと思っていますが・・・