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ビートルズはソ連に来た?

2010-05-31 | ★音楽★
ソ連時代、西側から入ってくるポップス系の音楽としては、英米勢よりも、イタリア、フランス、ドイツなどの大陸系ヨーロッパ勢が圧倒的に強かったと書きましたが、・・・とは言っても、勿論ビードルズ、ローリング・ストーンズもソ連の若者には絶大な影響を与えています。
1960年代以降、所謂「ロシア・ロック」の潮流を作ったのは、やはり何といってもこの二つの英国出身のバンドでしょう。

ビードルズもローリング・ストーンズもソビエト政権からは嫌われていました。
大々的に反ビートルズ、反ローリング・ストーンズのキャンペーンも展開されていたようですが、どんなに禁止しても「禁止できないもの」というのはあるのでしょう。むしろ、禁止すればするほど、ソ連の若者にたいするビードルズやローリング・ストーンズのカリスマ的な影響力は高まっていったようです。
ちなみにビートルズの曲は、BBCラジオから入ってきました。
当時BBCの放送はソ連の当局によって電波妨害されていたのですが、それでも音楽番組は比較的妨害が少なく、雑音の中から漏れ聞こえるビートルズの曲をカセットテープに録音して聴いたり・・・というパターンで広まっていったようです。

ソ連の「ビートルズファン」は、生で彼らの公演を聴きたいと切望していました。実際にはそのファンの夢は叶わなかったのですが、あまりにもその「夢」が大きく、ついには色々なビートルズにまつわる噂を生むことになります。

その内の最も根強いもののひとつが、「実はビートルズはトランジットで通過したシェレメーティボ空港で密かに演奏したことがある」というもの。
この話、未だに信じているロシアの人が結構います。

トップの写真は旧ソ連15共和国のひとつ、中央アジアの大国「カザフスタン」のアルマティにあるビートルズの記念像。
写真はこちらからです。

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BACCARA(バッカラ)

2010-05-30 | ★音楽★
「鉄のカーテン」で仕切られた謎の国ソ連・・・。
ソ連時代アメリカやヨーロッパのサブカルチャーはまったく入らない鎖国状態だった、と誤解されることが多いようですが、実際には、政治色がなければ禁止されることなくボニーMやABBAの大ブームに見られるようにソ連の人々に受け入れられ、ソ連発生のサブカルチャーにも絶大な影響を与えています。

とりわけ、地理的なこと、イデオロギー的なこともあるのでしょうが、同じ「ポップス」でも英米のものよりも、イタリア、フランス、ドイツなどヨーロッパのものが入りやすい土壌だったようです。

例えば、1970年代後半、ソ連で爆発的に人気が出たのがスペイン出身の女性デュオ BACCARA(バッカラ)。
日本ではあまり知られていないと思いますが、代表曲の「Yes, Sir, I Can Boogie」などヨーロッパで大ブレークをし、ドイツで8週連続、スイスで7週連続、そしてスウェーデンにいたっては20週連続ヒットチャート1位の座を守ったという伝説のデュオ。
ソ連でも、ボニーM、ABBAと並んで1970年代後半のソ連のサブカルチャーに影響を与えた二人組として語られることが多いです。

YouTubeに動画がアップロードされています。興味のある方はこちらへどうぞ。
トップの写真はこちらからです。

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ABBA

2010-05-29 | ★音楽★
旧ソ連で人気のあった西側の音楽といえば、もうひとつ絶対に忘れてはいけないのが、勿論、ABBA の存在です。
1972年から1982年までの間活躍した、スウェーデン出身の伝説のグループABBA。
あの「鉄カーテンの向こうの国=ソ連」でも、ABBA人気は凄まじいものがありました。

ABBAはボニーMと違って、旧ソ連で公演を行っていませんが(ソ連政府はABBA大歓迎ムードでしたが、ABBA自体が忙しすぎたようです。1979年にモスクワツアーが予定されていたようですが、それも新アルバムの収録のために実現しなかったとのこと)、正規のルートで販売されていたレコードやカセットテープは旧ソ連中に溢れ、またソ連の人々スクリーン映像を通してABBAに触れていました。

ソ連で流行した西側の音楽のトップを挙げろと言われたら、誰もが間違いなくこのABBAを挙げることでしょう。
今でもよくラジオなどでABBAのヒット曲がかかります。

トップの写真はこちらから。

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ジンギスカンの『ジンギスカン』

2010-05-28 | ★音楽★
ボニーMの他に、『ジンギスカン』Dschinghis Khan や『めざせモスクワ』Moskau などの世界的な大ヒット曲で有名な西ドイツ出身のグループ「ジンギスカン」も、ソ連でとても流行しました。
YouTubeにアップロードされている上記2曲、こちらから聴けます。

もっともソ連政府から公認されていたボニーMと違って、グループ「ジンギスカン」はソ連では「禁止」されていたグループでした。
従ってアルバムなども販売されていませんでしたし、テレビでの放映などもなかったのですが、それでも「人」から「人」へとダビングテープが裏で出回り、大ブームになっていました。
だからこのグループの「見た目」は誰も知らなかったとのこと。

「楽曲」だけではなく、実際にジンギスカンがロシアの地に到来したのは・・・2005年。モスクワでの公演で、ロシアの人々は長年待ち続けた「ジンギスカン」の歌声をやっと生で聴くことができたのです。

(トップの写真はこちらから)

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ボニーM

2010-05-27 | ★音楽★
ところで「ポップス」「西側の流行」ということであれば、筆頭クラスは・・・何と言っても1970年代に世界中にボニーM(Boney M.)旋風を巻き起こした西ドイツ出身のディスコバンドが挙げられます。
『怪僧ラスプーチン』などの名曲で、日本でもよく知られているグループです。

ソ連が「鉄カーテン」の向こう側にある国だった頃、その「鉄カーテン」を「ぶち破って」はじめて大々的なツアー公演を行うことが許された最初の西側のポップスアーチストが、このボニーMでした。

1978年、当時のブレジネフ書記長直々の許可を得て、ボニーMはロンドンからモスクワにソ連から派遣された「特別機」で入ったそうです。
当時ポップス系の舞台として最も由緒あるものとされていたのが、ロシアホテルの中にあるホールだったのですが(日本でいう「武道館ホール」のようなものでしょうか)、そこでボニーMは10回公演を行っています。

その時の闇チケットの価格は、ソ連の人々の、平均月給の三倍の額まで達したとのこと。
しかもそれでも瞬時に完売。
また、メロディア社はボニーMのアルバムを10万部発売したのですが、それも瞬く間に完売してしまったそうです。

ボニーMはこの時、クレムリン前の赤の広場で、西側のバンドとしてはじめて、ビデオクリップを撮影することを許されました。


(写真はこちらから)

この歴史的な1978年のボニーM、12月ロシア公演の模様は、YouTubeにアップロードされている『怪僧ラスプーチン』のクリップで観ることができます。

ちなみに1978年のモスクワ公演では『怪僧ラスプーチン』を演奏されなかったようです(歌詞の最後に出てくる”Oh, those russians…”という表現がひっかかったとのこと)。

ボニーMは、1986年に正式に解散宣言を行っていますが、実際にはその後もメンバーのそれぞれがボニーMを名乗って活動を続けていたようです。
そして、2006年にはボニーMの結成30周年記念CDアルバム”The Magic of Boney M ”を発売して、それが世界的な大ヒットになりました。

2007年、2009年にモスクワやペテルブルクで大きなコンサートが開催されるほど、ロシアでは今でもボニーM人気、根強いものがあります。

(トップの写真はこちらから)

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『恋のバカンス』

2010-05-25 | ★音楽★
1970年代は日ソ合作映画の全盛時代でしたが、ソ連における「日本ブーム」の兆しは、1960年代にもありました。その火付け役となったのが、1963年に日本で大ヒットしたザ・ピーナツの歌謡曲『恋のバカンス』です。

1963年に日本でリリースされたザ・ピーナツの『恋のバカンス』ですが、フランス出身のドイツ人歌手カテリーナ・ワレンテ経由でまずヨーロッパを魅了し、最終的にアメリカに到達する、というルートを経ています。
一方ソ連へは、ウィキペディアによれば、ソ連国家テレビラジオ委員会(ゴステレラジオ、国営放送局)のヴラジーミル・ツヴェートフ東京特派員が気に入り、ソ連本国に持ち込んだとのこと。
もっともドイツから東欧、そしてソ連へ、という話しも聞いたことがあります。

いずれにせよ、1964年には既にソ連本国で「有名な曲」となっており、1965年には法律家であり詩人でもあった作詞家レオニード・テルベニョフ Леонид Дербенёвがロシア語の歌詞『海辺にて、青い海辺にて』«У моря, у синего моря»をつけたこの曲を、当時ソ連で人気があった歌手ニーナ・パンテレーエワ Нина Пантелеева が歌って大ブレイクしました。


(ニーナ・パンテレーエワが歌うロシア語版『恋のバカンス Каникулы любви』を聴いてみたい方は、こちらへどうぞ。
写真はこちらから。)

それもモスクワやレニングラード(現ペテルブルク)だけではなく、遥か彼方中央アジアのウズベキスタン(当時はソビエト社会主義共和国連邦を構成する15共和国のひとつ)でも、エリエール・イシムハメドフ監督 Эльер Ишмухамедов の『優しさ』«Нежность»(1966)という映画の主題曲に使用され、映画が大ブレイクした「主な要因」になったとまで言われているのです。
映画『優しさ』の中の『恋のバカンス』の場面・・・YouTubeにアップロードされています。こちらへどうぞ。

(トップのザ・ピーナツの写真はこちらからです)

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『モスクワ-わが愛』

2010-05-24 | ★演劇・映画★
日ソ合作映画全盛期の1970年代。
日本の名女優栗原小巻さんを主演に迎えたアレクサンドル・ミッタ監督の『モスクワ-わが愛』は、長崎からバレエ留学をしにモスクワに来た日本人女性<百合子>と、ロシア人青年<ヴォロージャ>との純愛・悲恋を描いており、大変評判になった映画です。


(写真はこちらから)

この映画、今でもよくテレビで繰り返し再放映されるロシアの人たちが大好きな映画のひとつで、「日・ロ」ということでロシアの人たちと話していると、よく話題にのぼるもののひとつです。

ロシアの人たちにとっての「日本人女性」のステレオタイプ的なイメージというのは、<ゲイシャ>でもなければ、<お菊人形>でもなく、栗原小巻さんが演じた<百合子>のように、人生の夢を追いかける強さと、しなやかな上品さと、包み込むような優しさ、そして苦しみながらも自分に与えられた「宿命」や、好きな人をしっかりと受け止めていく激しさを併せ持った<理想の女性>のイメージ・・・のようです。

(映画の中からのワン・シーン/主演の栗原小巻とオレーグ・ヴィドフの写真はこちらからです)

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クマのプーさん(プッフ)役

2010-05-20 | ★演劇・映画★
ロシア版『クマのプーさん』の『ヴィーニー・プッフ』(1969-1972)。
このアニメの主人公であるクマの<プーさん(プッフ)>は、以前も書いたようにロシアで最も人気のあるキャラクターのひとつです。

特徴的な短い足に、くるくるした愛嬌のある目、コロコロしたその愉快な姿形・・・でも・・・『ヴィーニー・プッフ』をロシアで最も人気のあるキャラクターのひとつにしているのは・・・何といってもその「声」でしょう。
プッフ役の声優さんは、名俳優のエフゲニー・レオーノフです。


(写真はこちらから)

1926年、モスクワで生まれたエフゲニー・レオーノフは、モスクワ演劇スタジオを卒業し、スタニスラフスキー記念モスクワ演劇劇場、マヤコフスキー劇場、モスクワ・レーニン・コムソモル(1990年より“レンコム”)劇場といったロシアの中でも大変人気のある劇場で役者として活躍してきた、役者のエリート中のエリート。

映画にも数多く出演しており、レオーノフが出演している映画はどれもヒットしておりますので、代表作と呼べるものがいくつもあるのですが、中でもコメディ映画『成功の紳士たち』は1972年に興行トップに輝いた大ヒット作で、6500万人以上もの人がこの年、この映画を観たそうです。

ところでアニメのプッフですが、妙に特徴のある異常に短い足・・・何でも、一番最初に下絵を作った際、「手」を間違えて「足」につけてしまったのだとのこと。でもその短さがイメージにピッタリということで、そのままになったのだそうです。

(トップのイラストはこちらからです)

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パパーノフのオオカミ

2010-05-19 | ★演劇・映画★
『プロスタクワーシェノ村』のネコ・マトロースキン役をやっているオレグ・タバコフ氏同様、ソ連時代から変わらずロシア語圏の人々に愛され続けている大人気アニメ『おい、今に見てろよ!』とその人気キャラクターであるオオカミも、声優をやっているのはソ連映画界、演劇界を代表する名俳優アナトーリー・パパーノフ氏です。


(写真はこちらから)

『おい、今に見てろよ!』には、『プロスタクワーシェノ』やロシア版「クマのプーさん」の『ヴィーニー・プッフ』と違って、あまり会話は出てきません。
どちらかというと無声に近いのですが・・・、それでも「怒りの一声」、「笑い声」、「鼻歌」などが出てきて、それがまた実に味があるのです。

中でもこのアニメのタイトルにもなっている「おい、ウサギ!今に見てろよ!」Ну, заяц, ну, погоди! というアナトーリー・パパーノフが演じるオオカミのおどしの一声は、最高です。

(トップのイラストはこちらからです)

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アニメの声優は有名役者

2010-05-18 | ★演劇・映画★
ところでソ連時代から続く人気アニメ『プロスタクワーシェノ村の三人』ですが、そのキャラクターの中でも断然1番人気を誇っているのが、ネコのマトロースキン。
シマシマ模様のその姿も確かにとても可愛いのですが・・・、しかし、マトロースキンの人気の秘訣となっているのは何といってもその声としゃべり方でしょう。実にキャラクターに合っているというか、一度聞いたら忘れられません。

それもそのはず・・・。

ネコのマトロースキン役をこなしているのは、ロシア演劇界の大名優で、ロシアを代表する名門「チェーホフ記念モスクワ芸術座(略してチェーホフ記念のMXAT=ムハット=現在は略をMXTと書く)」の芸術監督をしているオレグ・タバコフです。

1935年生まれのタバコフ氏は、現代のロシアを代表する偉大な舞台役者、映画・テレビ俳優、教育者、プロデューサー、そして・・・ネコのマトロースキンをロシアで最も人気のあるアニメキャラクターのひとつにした素晴らしい声優でもあります。


(写真はこちらからです)

トップのイラストはこちらから。

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『プロスタクワーシェノ村の三人』の像

2010-05-17 | ★その他もろもろ★
ソ連時代の大ヒットアニメといえば、忘れてはいけない作品がもう一つあります。
それは、『チェブラーシカ』を書いた児童文学作家ウスペンスキー原作の作品『プロスタクワーシェノ村の三人』です。
第1話は1978年に放映され、『プロスタクワーシェノ村の夏休み』『プロスタクワーシェノ村の冬』と続きます。

妙に大人っぽいため「フョードルおじさん」と呼ばれている男の子、気のいいイヌの「シャーリック」、そして大変合理的なネコの「マトロースキン」がこのアニメの主役。
ネコを飼ってはいけないと言われたことから家出をして、1人と2匹でプロスタクワーシェノ村に住みつくわけですが、あらすじそのものよりもそれぞれのキャラクターや、何気ない会話などが人気の秘密。


(イラストはこちらから)

中でも合理的な思考をする倹約家のネコ「マトロースキン」のキャラクターは絶妙で、このアニメの中で文句なしに一番人気を誇っています。
・・・ちなみにこのマトロースキンですが、シマシマ模様(ちょっとアメリカン・ショートヘアー模様に似ている)の野良ネコだったのですが、フョードルおじさんに拾われ、色々な場面でリーダーシップを発揮します。
おじいさんとおばあさんは船で生活をしていたため、「マトロースキン(水夫さん)」という苗字をしているのだとのこと。
縫い物や歌が得意で、ミシンやギターを上手に操る手先の器用なネコです。


(イラストはこちらから)

イヌのシャーリックとマトロースキンは、基本的にはとても仲が良いのですが、シャーリックの単純さにマトロースキンが苛立ったりします。
その様子もなかなかユニークです。

このネコの「マトロースキン」・・・乳製品の会社<ユニミルク>のブランド<プロスタクワーシェノ>のキャラクターになっているほどの人気者。
ロシアでスーパーマーケットに行ったら、一度は絶対に見かけるキャラクターです。



『プロスタクワーシェノ村の三人』はYouTubeにアップロードされています。
興味のある方はこちらへどうぞ。

(トップの写真はモスクワ近郊の街ラメンスコエに設置された『プロスタクワーシェノ村の三人』の記念像。写真はこちらからの引用となります。)

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『おい、今に見てろよ!』のオオカミ

2010-05-16 | ★その他もろもろ★
ロシアで大人気のアニメ『おい、今に見てろよ!』(1969―2006)Ну, погоди!。

実は、このアニメ20話まであるのですが、元々の製作者であるコテョーノチキン監督が撮ったのは18話まで。
2006年に放映された19話、20話は、コテョーノチキン監督の息子コテョーノチキン監督ジュニアが制作したものです。

YouTubeでも観られるこの、ロシアで人気No.1のアニメ『おい、今に見てろよ!』。ここに登場するオオカミは、ロシアで最も人気にあるアニメーキャラクターです。



ヘビースモーカー、ピンクの花柄パンツをはいて、ソ連時代は珍しかった「ベルボトム」の格好良いズボンをさらっと着こなすなかなかの洒落者。
ギターを上手に弾いて、ロシア・ロックの父ヴィソツキーのようなハスキーボイスで歌を歌ったりもします。どうやらビートルズのファンでもあるようです。



2006年に20話が世に出たのと同時に、今は亡きコテョーノチキン監督の息子コテョーノチキン監督ジュニアは、これまでのような「オオカミとウサギ」のイメージは時代遅れだとして、二人とも「年金生活に入る」ことを宣言しました。
この宣言をもって、アニメ『おい、今に見てろよ!』は事実上終了したわけですが、噂によると「オオカミの息子」と「ウサギの息子」のストーリーが制作されているとか。
しかも・・・ウサギの息子の方がパンクの若者のような格好をした悪役で、オオカミの息子が蝶ネクタイの真面目な青年役。

ただ、実際にこの逆バージョンの『おい、今に見てろよ!』はわたし達はまだ放映されているのを観たことがありません。
今でも繰り返しテレビで放映されているのは、トップのイラストのようなオオカミとウサギの姿です。(イラストはこちらから)

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『おい、今に見てろよ!』の像

2010-05-15 | ★その他もろもろ★
ソ連時代のアニメといえば、『ヴィーニー・プッフ』と並んで大人気だったのが『トムとジェリー』のソ連版『おい、今に見てろよ!』"Ну, погоди!"です。
映画業界のデータベースIMDb(Internet Movie Database)によれば、この『おい、今に見てろよ!』はソ連時代ならびにロシアになってからの映画・ドキュメンタリー・アニメのベスト152作品中、常時ベスト5入りをしており、2010年4月24日時点の投票では、2位になっています。

ちなみにアニメでベスト10入りをしているものは他にはなく、アニメの中で『おい、今に見てろよ!』の次にランキングに入っているのは、『ヴィーニー・プッフ』(ストーリーによって、20位、22位、26位となっています)。

日本で人気のある『霧の中のハリネズミ』は29位。
そして『チェブラーシカ』にいたっては62位と、大幅に『おい、今に見てろよ!』に差をつけられています。

ロシアの場合、『チェブラーシカ』はどうしても子供用のアニメという観点が主流で、『ヴィーニー・プッフ』や、特にヘビースモーカーでベルボトムのズボンがよく似合うオオカミが主人公となっている『おい、今に見てろよ!』は、大人でも楽しめるアニメ、と受け止められています。
それが上記のような順位の差に現れているのでしょう。

(トップの写真はモスクワ近郊の街ラメンスコエに設置されたオオカミの記念像。写真はこちらからの引用となります。)

またこのアニメの雰囲気をよく伝えているこんなキャラクターTシャツも・・・。


(写真はこちらから)

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イーヨーの像

2010-05-14 | ★その他もろもろ★
ロシア版『クマのプーさん』の『ヴィーニー・プッフ Винни-Пух』ですが、主人公の「プッフ」、子ブタの「ピタチョック」と並んで、大変人気があるのがロバの「イーヨー」。

イーヨー誕生日の動画はこちら

勿論、トップの写真のようにイーヨーの記念像もしっかりあります。
(写真はモスクワ近郊の街ラメンスコエに設置されたイーヨーの記念像。写真はこちらからの引用となります。)

イラストはこちらから。


(ピタチョックが、イーヨーのお誕生日プレゼントのために風船をあげようと思って風船を持って走ってくるのですが、勢い余って転んでしまい、風船が割れてしまいます。その経緯をイーヨーに伝えている場面です)


このとぼけた様子がたまりません。

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ロシア版「クマのプー」さん

2010-05-13 | ★その他もろもろ★
ちなみに「チェブラーシカ」もそうですが、・・・ロシアにはソ連時代のアニメキャラクターで、今日に到るまで絶大な人気を博している代表的なキャラクターがいくつかあります。
そうしたアニメは、現在でも繰り返しロシアのテレビで放映されており、親、子、孫と世代を越えて愛されているもの。

中でも、『ヴィーニー・プッフ Винни-Пух』(1969-1972)(ロシア版、『クマのプーさん』)の<プーさん(プッフ)>の人気には、すごいものがあります。

『クマのプーさん』は、ロンドン生まれのスコットランド人でイギリスの作家アラン・アレクサンダー・ミルンが1926年に書いた童話であることは、日本でも良く知られています。

プーさんは、特にディズニー社のアニメーションで有名ですが、ロシアではソ連時代の詩人で児童文学作家のボリス・ザホデェルがミルンの『クマのプーさん』をロシア語訳(翻訳というよりは、原作をベースにしたヴァリエーションに近いものです)『ヴィーニ・プッフ』を出して、しかもそれがアニメ化され、一躍有名になりました。

この『ヴィーニ・プッフ』のアニメですが・・・確かに天下一品ものです。
アニメとは言っても、いわゆる日本のアニメとは絵からして全然違うものです。
ですから、ロシアでは日本のアニメーションを指す時は「アニメ Аниме」という言葉を使い、それ以外(特にソ連時代)のものを指す時は「ムリティック Мультик (Мультфильмの略) 」という単語を使って区別しています。

とにかくこの『ヴィーニ・プッフ』、そのユーモラスな雰囲気は大人にも愛されており、ロシアを含む旧ソ連の国々では、『チェブラーシカ』を押さえ、堂々人気No.1を誇っています。

YouTubeにこのソ連版『クマのプーさん』のアニメ動画がアップロードされていますので、興味のある方は是非こちらへ。


勿論、『ヴィーニ・プッフ』の登場人物(動物?)たちの記念像もあります。



(写真はモスクワ近郊の街ラメンスコエに設置されたヴィーニ・プッフ(クマ)とピタチョーク(ブタ)の記念像。写真はこちらからの引用となります。)

またトップのイラストは、ソ連の大人気アニメ『ヴィーニ・プッフ』。
引用はこちらからです。

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