ごろっと、えほんをひろげよう

子供と一緒に絵本、本を読んで早や10年。今は学校図書館司書をしています。読んできた本読みたい本を綴りたいと思ってます。

めっきらもっきらどおんどん

2016-09-22 14:57:36 | 低学年読み聞かせ
 1年生の読み聞かせで、大型絵本の「めっきらもっきらどおんどん」を
読みました。
 勤務校は大型絵本が10以上あって、なぜか大型絵本の
展示用ラックまであります。しばらくそこに展示しておいたので
読みました。

 「めっきらもっきらどおんどん」は横開きですが、
2か所ほど縦開きになるページがあり、そこを上手に開きたかったので
クラスにいる学習サポーターさんの手を借りて二人で持って
読みました。
絵もダイナミックなので、大型絵本にうってつけの本です。
縦開きも上手くいって、ほっとしました。
 
 図書室にはもちろん普通サイズの方もあり、
さっそく見つけて読んでいた子がいて、うれしくなりました。
読み聞かせの前には「幼稚園で読んでもらったことある!
なつかしい~」という声も上がっていましたが
静かにきいてくれました。

 開くのが大変だし、読むのも少し大変なのですが
せっかくある大型絵本を出来るだけ活用したいと
思います。




「しろくまのパンツ」「うんちしたのはだれよ!」

2016-09-19 15:33:03 | 低学年読み聞かせ
 「しろくまのパンツ」はどこからか寄贈された本で
前からあったようですが、先日図書準備室の片付けを
していたら、本に履かせる赤いパンツ(紙製)を見つけました。
面白いので、パンツを履かせて展示したら子ども達が
早速、気が付いたようなので、読み聞かせをしました。
 意外とパンツが硬くて脱がせるのが大変だったし、
子ども達はお話をよく知っているようで、パンツをめくる
前からワイワイ答えを言ってしまいました。

 あっという間に読み終わってしまったので、「パンツを
脱いで出るものは?」と言って「うんちしたのはだれよ!」を
続けて読みました。こちらはもぐらの頭の上に落ちてきた
うんちが誰のものか?もぐらがいろいろな動物に
訪ねて歩くお話しです。犯人は犬で逆襲もする楽しいオチになってます。
動物の生態も勉強できるよい絵本だと思います。
 子供達もよろこんで聞いてくれました。

 やはり読み聞かせっていいですね。
時間を与えてくださる先生には感謝です。









山んばあさんとむじな

2016-09-18 17:20:09 | 低学年読み聞かせ
 2学期も三週目に入って、図書室にクラスの時間で
来てくれるようになってきました。
 1年生のクラスは、子供たちが少しにぎやかに始まった
ので、担任の先生とお話しして幾つかルールを決めました。
 本を選んで座り、10分間一人でしっかり読む。
それから、ひとりに本の紹介をしてもらう。
 呼びかけると、それなりに出来ました。
定着してくれたらいいですね。

 さて、授業の最初で読んだのは
「山んばあさんとむじな」という絵本です。
いたずら者の4人の子供が山に入って悪さばかり
します。山んばあさんに注意をされますが
ちっとも聞かず、とうとうむじなに化かされて
怖い目にあいます。
 最後は山んばあさんの正体が明かされ…。
むじなは化かすたぬきのこと。
 
 読んでからたぬきの出てくる本を
紹介しました。「少年と子だぬき」「ぶんぶくちゃがま」。
本当は「少年と子だぬき」を読みたいところです。

これからの季節、なんとなく
たぬきって感じがするのですが、今の子供達には
分からないかな~。
でも頑張って紹介していきたいです。











図書館の神様

2016-09-17 13:39:13 | 一般書
 またまた図書室にある本を読みました。
瀬尾まいこさんは「卵の緒」が小学生でも読みやすい本です。
この「図書館の神様」も同様かと思いましたが
すこし趣が違いました。

 主人公「早川清」は高校に講師として赴任。
浅見という男性と不倫を続けている。
文芸部のたった一人の部員垣内君とのやりとりを
通じて、過去の自分や現在の揺らぎを超えていきます。
 終わりは本当の教員になり舞台の土地を去っていく
というストーリーです。

 「清」の淡々と進む日常は読んでいて飽きることなく
作品としては良いと思います。
ただ小学生が読んでこの機微みたいなものは理解できる
かなと感じました。
私なら、この本は図書室に購入しないと思いました。
購入しているのは10年くらい前のようです。
どんな方が選書しているのかちょっと気になりました。





 

木の声が聞こえますか

2016-09-08 20:28:48 | 児童書
 日本初の女性樹木医 塚本こなみ物語 
というのが副題になっている本です。4年生の国語の
教科書で紹介されています。

 表紙を見ると、どこかで見たような藤の花。立派な藤棚は
今年のゴールデンウイークに訪れた「あしかがフラワーパーク」
です。塚本さんが近隣の庭から、あの場所で移動させたのだと
わかり大変驚きました。
 塚本さんの生い立ちから、樹木医になり全国の木々を
時に悩みながらその木の命を再び吹き込む仕事を続けている様子が
とてもよくわかりました。

 5月の「あしかがフラワーパーク」は大変な人でしたが、
本当に花々は美しかったし、夜のライトアップされた藤は
幻想的でした。
 この本を読んで、塚本さんのご苦労があの素晴らしい
空間を生み出したのだと改めて感じ、またいつか訪ねてみたいと
思いました。