ごろっと、えほんをひろげよう

子供と一緒に絵本、本を読んで早や10年。今は学校図書館司書をしています。読んできた本読みたい本を綴りたいと思ってます。

幸福ロケット

2016-05-11 21:54:48 | 一般書
 「流星ワゴン」では少し頭を抱えましたが
こちらは小学生が読むのに100点満点の
一般書です。同じ本棚にこういう本があってホッと
しました。

 香な子は5年生で、母親の実家の下町に引っ越してきた。
隣の席にいる「コーモリ」は全然気になっていなかったのに
クラスメートの町野さんの恋心を聞くうちに、また「コーモリ」と
思いがけないやり取りが続くうちにだんだんと大切な存在に
なっていく…
香な子の周りの大人達が素敵で、子どももこういう存在に
育まれて大きくなっていくのが良いですね。

 勤務校の子ども達にも絶賛オススメしたいです。




流星ワゴン

2016-05-09 20:00:13 | 一般書
 勤務校に引き継ぎに伺った際、図書準備室に置かれていた
「流星ワゴン」。前任者が言うには、「物語は良いのだけれど
一部過激な描写があり、最近そこが気になる子がいて
貸し出ししてもよいのか心配で…」ということでした。

 案の定、そこで早速読み始めていたところ、6年生になったばかりの
女子、男子が予約しにやってきました。
「私が読んで確認します。」と伝え、急いで読みました。
昨年、ドラマにもなったそうで、その内容も確認。
問題の奥さんは、ギャンブル依存症になっていました。

 結果として、作品は重松さんの描く家族の形が再生に繋がる
良いものとして理解し貸し出しをしました。
本を入れてからもう何年もたっているようですし
今回、貸し出しした女子には「小学生が読むのに余り適さない
描写があるけれど、それは小説の一部として、もっと物語全体を
読み込んでほしい」と話して手渡しました。

 勤務校の蔵書をまだ全部把握していないですが、重松作品は
あと「くちぶえ番長」があるようです。
流星ワゴンよりは「きみの友だち」や「ポニーテール」を
いれておいて欲しかった気がします。





くすのきしげのりさんの講演会

2016-05-06 20:38:08 | 本とのいろいろ
 1年ぶりの開催となった、上野の森親子フェスタ2016に
行ってきました。
今回はくすのきしげのりさんの講演会に申し込みをしました。
会場の東京都美術館は「若冲展」に並ぶ長蛇の列で
驚きましたが、講演会場の方は子ども連れも多く
和やかな感じです。

 くすのきさんの作品は、関西弁で書かれていて
どれも心にズンとくるものばかりです。
「おこだでませんように」「ふくびき」などを
読み聞かせして下さり、「本物はやっぱり違うな~」と
そんなところでも感心してました。(私が読むとへんな
イントネーションで笑いが起こってしまう…)

 学校の先生や図書館のお仕事を経て、今は作家として
専念されているとのこと。
HPを拝見したところ、以前大病を経験されていたのですね。
全く、そのようにはお見かけしませんでしたが
そうした事も、あの素晴らしい人と人の心と心を結びつける
作品に通じているのかと思いました。
 これからもますますご活躍されることを期待しています。




こちらも読み聞かせして下さいました。
素敵なお話です!


ケイゾウさんは四月がきらいです。

2016-05-05 11:05:27 | 児童書
 図書室から借りてきた本の一冊です。
題名が面白くて読み易そう。

 ケイゾウさんはにわとりで、幼稚園の庭に家が
あります。そこにうさぎのみみこがやってきました。
そうしてケイゾウさんとみみこの会話やももこ先生、
園児達との一年間が10のお話で綴られています。
その題はすべて「ケイゾウさんは~がきらいです。」と
なっています。
読んでいてクスッと笑えるお話ばかり。

 何日か前に、「学校では何か飼育しているの?」と
聞いたら「にわとりとうさぎだよ。」と教えてくれたので
早速、みんなに読んでほしいと思いました。
にわとりの名前がケイゾウだったらビックリだけど
何かしらね?